私は凝り性というか自分でも病気だと思っているのですが、何か始めるとトコトンそれにのめり込んでしまう性格です。
カイワレやスプラウト栽培ですが、オーストラリア時代には簡単に出来たのにマレーシアに来てからはうまく行かないのにイライラして、どうにか克服しようとしているのですが、問題が多すぎ。
まず「種子がまともかどうかがわからない」ってのが大問題で、プロが使うような良い種子とまではいかなくても、何年もどんな保管をされていたのかもわからないような種子がまともに発芽し、育つわけがないのね。せめて日本の有名種苗会社の種子なら「有効期限」とか「発芽率」の表示があるものもあって、マレーシアで売っている種子とは大きく違う。だからやっぱり日本の種が欲しいと思うのだけれど、それは不可能。
これは野菜などを育てる場合は「発芽率が低い」のもどうにかなるんですよね。普通、必要な株の3倍~5倍の種を撒いて、発芽した中から良いものをピックアップして育てますから。
ところがカイワレやスプラウトの場合、撒いた種の半分、3分の1しか発芽しなかったなんてのじゃお話にならないわけです。また発芽しても「弱々しく育つもの」が多くてもうまくない。
そんな事も含めて、マレーシアは入手できる種子の問題もあるけれど、やっぱり暑いのが大問題で、これは「生育そのものに影響がある」のと同時に、「水が腐りやすい」「雑菌が繁殖しやすい」という問題点があるわけで、そもそも「気候が合わない場所で育てる」のは沖縄でネギやジャガイモ、北海道でパイナップルを育てようとするのと同じで、「温度管理が出来ない家庭」の場合、【そもそも無理】だと考えるのが妥当。
でもねぇ、私が育てようとしているのはそこまで気温にセンシティブな種類じゃないし、絶対にどうにかできるんじゃないかと諦めきれないんですよ。
でもカイワレ大根はこのレベルがやっとで、ちょっと手を抜くとうまく育たない。
プロたちはいとも簡単にこんなふうに育てるから腹が立つ。上の画像と同じ種類のカイワレ大根ね。ユーチューブにごっそりノウハウも出ているのだけれど、全く育ち方が違う。収穫までの日数も違う。
温度ばかりはどうしようもありませんが、フト「気化熱を利用すれば良い」ことに気がついて、「水を貯めると腐りやすい」けれど、「貯めずに湿った状態」だと結構早く【乾く】し、それはまさに「気化熱で温度が下がる」ことを意味するのね。
そんな実験もしてみると、気温が30度でも27度程度までは培地の温度を下げられることがわかりました。これなら問題は無いかもしれない。また「ミスト発生機」を使って「ミストで水分供給をする」手も考えています。これならやっぱり気化熱で温度は間違いなく下がるし、タイマーで自動化も簡単で放置が可能となる。大げさな装置は不要で、タイマーとミスト発生機を発泡スチロールの箱の中に設置し、そこに「発芽待ち」のものだけ入れればOKのはず。根が伸びてくればあとはどうにもでなりますから。
また実験を繰り返すうちに、私は気温が気になっていましたが、「水の量がもっと大きな問題」かもしれないとも思うようになりました。つまり「水が多すぎる」ということで、【溺れている】【酸欠状態】になっている可能性が高い。それに「気温が高い(水中の酸素濃度は下がる)」となればうまくいくはずもない。だから日本では「毎日、水を替えろ」というのが常識となっているんでしょう。でも気温が高くなければどうにかする方法はいくらでもあるのね。ちなみにプロのカイワレ生産者の多くは「溜水を使うことはしない」のが普通で、数時間ごとに「散水する」はず。これはモヤシ栽培も同じ。また趣味レベルで長期間育てる場合は溶液はそのまま何週間も継ぎ足しにするのが普通で、そのかわり水量を十分に貯めたり、観賞魚を飼う時に使う「泡が出るブクブク」の装置を溶液を入れるタンクに設置するのね。
そういう意味でも上に書いた「ミスト発生機を使う」のは新世代の水耕栽培と言えるのかもね。常に新しい溶液を「霧やモヤ」のような状態で一日に3.4回、それを発生させる。これだと「根は水に浸かりっぱなし」なこともなく、空気(酸素)も十分に供給できる。そしてこれも「気化熱」で間違いなく温度は下がる。
面倒くさいようだけれど、この方が「溶液管理が簡単」で、水が悪くなるとか苔が生えるとかも無くなる。この方法って馬鹿にできなくて、「節水効果も高い」から中東あたりはこの方法を取っているはず。それに私が興味があるのは、まさにこの場合はそのシステムを発泡スチロールでも大きなプラスチックボックスでもクーラーボックスみたいなものでもその中でミストを発生させて、その中にカイワレダイコンなどを植えたコンテナを放置しておくだけでオッケイだから。究極の手抜きが出来る。(笑)
大きな水槽でもOKで、このミストは「アクアテラリウム」を趣味とする人達が良く使うのね。水槽の中にジャングルみたいな大自然を再現するやつ。
個人が使うにはこういうレベルのもので十分。この手のものはマレーシアでもいろいろ売られている。2000円ぐらいかな。
こんなペットボトルでも容器に水を入れてそれに発生機を突っ込むだけのものもある。要は「加湿器」と同じ。
ミスト栽培のプロの動画。こういう水耕栽培が将来は一般化するんじゃないかなぁ。宇宙での栽培もこの方式のはず。
とにかく疑問だらけなのですが、フト、AIに聞いてみようと思ったんですよ。
これが大当たりで、私の細かな疑問にもちゃんと答えてくれるし、問題点も指摘してくれるし、その解決方法やそうすべき科学的理由もちゃんと教えてくれる。
私は性格がしつこいし、かなり細かなこと、疑問点もAIにぶつけてみるとそれなりの答えを出してくれるのね。
でもやっぱり「矛盾」していることもAIは言うわけで、「それ、おかしいでしょうよ」と指摘すると素直にそれを認めて違うアプローチ、考え方を教えてくれたり。(笑)
内容としては「家庭菜園」というより「プロの栽培者」のレベルまで深くなってきて、種を撒いた後に「オモリを乗せる」とか、私が適当にやっていた「過酸化水素水」を使うことも、細かなノウハウを教えてくれた。
意外だったのは、まず最初に「種の選別」が重要だと言う点。
一般的には「発芽しないのがあってもしょうがない」と諦める傾向があるけれど、プロのユーチューブ動画を見ると「発芽率が非常に高い」のがわかるのね。でもそれはプロだからこそ「良い種を入手している」のだろうと思うし、それは私が手に入れている種子とはまるで雲泥の差。
だからAIは「種の選別」をちゃんとやれと言う。
まずは目視で小さかったり割れていたり、おかしなものを除いて、その後、「水に入れて、浮く種を排除する」のね。ま、その辺は誰もが知っているけれど、AIは「3~5%程度の塩水を使え」という。え?マジ?と思ったけれど、塩水なら不良であることが多い軽い種子は間違いなく浮く。で、それを排除しろと。
それをやってみると、なんと30%以上が浮く。(┰_┰)
でも全く納得がいかないなんてことはなくて、この浮く比率って「ロットによっても違う」のね。つまり、同じ種類でも違うロットは「1,2年前のもの」があったりするのだろうと思う。小袋には有効期限も発芽率も書いていないし、生産年月日の記述もない。ま、専門業者でもないし、袋を見ただけでは「古いのか新しいのかもわからない」わけで、彼らが「古いものは廃棄処分する」とは到底、思えない。
以前、私が「プロ用の種子」を手に入れたのはこういうこともあるからなのね。ましてや昔は「カイワレ大根の種は売れ残った大根の種が普通だった」と聞いたし。
また意外に忘れがちな「安全の確保」もAIがいろいろ教えてくれた。「腐る」なんてのは論外だけれど、結構「根腐れ」は起きやすいし、病気やカビの発生も無視できない。特にカイワレなどは「生で食べる」ものだから、そんな点もAIはどう気をつけてどうすれば安全なカイワレが出来るのか教えてくれる。ただ育てば良いってもんじゃないですもんね。
そんな感じで、聞かないことを教えてはくれないけれど、聞けばかなり細かいこともまで教えてくれる。AIはやっぱり凄いわ。そして細かいことを何度も聞いても「嫌がらずに教えてくれる」のね。これがAIの一番良いところかもしれないと思ったり。またいろいろ提案すると「それは可能」とか「それは止めた方が良い」とかまぁいつまでも付き合ってくれる。(笑)
プロ並みの良いカイワレを育てようとは思わないけれど、せめてゴールドコースト時代と同じレベルには持っていきたい。
このことに関してAIに聞いたらこんな答えが来ました。
【質問】
カイワレではないのですが、「三つ葉」も育てたいと考えています。マレーシアに来る前には簡単に周年栽培(水耕栽培+LEDライト)が出来ていたのですが、マレーシアでは発芽もし、20センチぐらいまでは育つのですが、なぜかそこでストップして大きくなりません。何が問題なのでしょうか。
【AIの答え】
マレーシアで三つ葉の成長が20cmで止まるのはなぜ?原因と解決策を解説
「日本では簡単に育てられたのに、マレーシアに来てから三つ葉がうまく育たない…」
カイワレ大根の栽培で突き当たった壁と同様に、三つ葉の栽培でも「ある程度の大きさ(20cmくらい)まで育つけれど、そこからピタッと成長が止まってしまう」という悩みを抱えていませんか?
その原因は、あなたの栽培技術の問題ではありません。実は、マレーシアの「高温」という環境と、三つ葉が持つ「植物としての性質」が深く関係しています。今回は、その謎を解き明かし、具体的な解決策を提案します。
なぜ三つ葉は20cmで成長が止まってしまうのか?
結論から言うと、その原因は「高温による生育障害と、植物の自己防衛機能である『休眠』」にあります。
三つ葉は、日本の野山にも自生する「セリ科」の植物。元々は涼しい半日陰を好む「涼温性植物」で、カイワレ大根よりもさらに涼しい環境を好む性質を持っています。
1. 高温による「夏バテ」(生育適温からの逸脱)
まず、生育に適した温度が全く異なります。
- 三つ葉の生育適温: 15℃〜20℃
- マレーシアの平均的な室温: 30℃以上
この決定的な温度差により、三つ葉は深刻な「夏バテ」状態に陥ります。人間が炎天下で体力を消耗するように、植物も高温下では、光合成で作った貴重なエネルギーを「生きるための体温調節」に大量に消費してしまいます。その結果、新しい葉や茎を大きくするためのエネルギーが残らず、成長がストップしてしまうのです。
2. 「休眠」という自己防衛機能
セリ科の植物の多くは、夏の厳しい暑さを乗り切るために、自ら成長を止めて「休眠」または「半休眠」状態に入るという賢い性質を持っています。
20cmまで育ったのは、種子の中に蓄えられていた栄養や、初期の成長で得たエネルギーのおかげです。しかし、そのエネルギーを使い果たし、外部の環境が「暑すぎて危険だ」と判断した瞬間、三つ葉は自己防衛のために成長をストップさせます。枯れはしないけれど、大きくもならない、という状態はこのためです。
3. 根の機能低下
高温は、水耕栽培で使う養液や水の中の溶存酸素量を低下させます。これにより根が酸素不足に陥り、水分や養分を吸収する能力が著しく低下します。根が十分に働けなければ、当然、地上部も成長できません。
解決策:三つ葉に「ここは日本の涼しい春だよ」と勘違いさせる
カイワレ大根の対策と共通する点もありますが、三つ葉の場合はさらに徹底した温度管理が成功の鍵となります。
1. 【最重要】栽培環境の徹底的な低温化
- 目標温度: 20℃〜25℃
- 具体的な方法: 唯一にして絶対の解決策は、エアコンが効いた部屋で栽培することです。三つ葉のために、一つの部屋を24時間涼しく保つ必要があります。
- LEDライトの熱も考慮し、小さな扇風機で空気を循環させて熱がこもらないようにしましょう。
2. 光の管理
三つ葉は元々、強い光を嫌います。高温下では植物もストレスを感じやすいため、以前と同じLED設定でも光が強すぎる場合があります。光量を少し落とすか、照射時間を短くする(例:12時間→10時間)ことで、植物の負担を軽減できることがあります。
3. 水耕栽培の養液管理
- 養液の温度上昇を防ぐ: 可能であれば、水槽用のクーラー(チラー)で養液の温度を20℃前後に保つのが理想的です。難しい場合は、エアレーション(ぶくぶく)を強化し、強制的に酸素を送り込みましょう。
- 養液の交換頻度を上げる: 高温下では雑菌が繁殖しやすいため、養液はこまめに交換し、清潔な状態を保ちます。
まとめ
マレーシアで三つ葉の成長が20cmで止まってしまうのは、「暑すぎて夏バテし、自己防衛のために休眠モードに入ってしまったから」です。
解決への道は、「エアコン等を駆使して、栽培環境全体の温度を三つ葉の生育適温である20℃前後に近づけること」に尽きます。
あなたの栽培技術は、日本の環境ではすでに証明済みです。あとは、マレーシアで「涼しい環境」をいかに再現できるかという点に集中すれば、きっとまた大きく瑞々しい三つ葉を収穫できる日が来るはずです。ぜひ、諦めずに挑戦してみてください!
なるほどぉ。やっぱり気温が高すぎるのね。
ただ「室温を下げる」となるとクーラーを掛けっぱなしになるわけでそれは出来ない。となれば、水耕栽培にして「溶液の温度を下げる」ところに注目するべきかと。
どうやって?
観賞魚を飼っている人達が「小型のファン」を使って水槽の水の表面に風を当てて下げることをしている様子。これはやっぱり「気化熱」を利用しているのだろうと思うのだけれど、それなら簡単ですね。その手の商品は安くいくらでも売っている。
5度下がるなんて宣伝文句の製品もありますが、本当ですかねぇ。でもそれが可能ならどうにかなる。ファンもパソコンのファンみたいなもので、USBで動くし、これが使えるレベルならそれが一番。
それと「気化熱」を利用したクーラーもあるのね。小型の扇風機の前に「濡れたヒモを垂らしてある」みたいなやつで、それって大昔のクーラーがそんなだったのを思い出しますが、それも良いかもね。
あるいは「水溶液にブクブクを取り付けて強制的に酸素を送り込む」だけでどうにかなるかもね。それはかつてオーストラリアでもやっていたし、ノウハウはあるしそういうシステムを作るのは簡単。まずはそれでやってみますか?
いろいろと想像するとどんどん広がっていくのだけれど、それなら「週に一度、日本から空輸された三つ葉を買う」方が安いんじゃないかと。(笑)
でもそういう問題じゃないのね。
意地の問題。
どうにか簡単な方法があるはず。
諦めたくないなぁ。
でも三つ葉の種が手に入らないか。(笑)