やっぱり思うようにAIを使うのは難しいと感じます。
どんな内容だとしても、どうも基本は「一問一答方式」であるようで、そのかわり、その「一問」は複雑で莫大な量の資料をも受け付ける様子。
ところが私がやっているのは「次から次へと議論を発展させるやりかた」なわけだけれど、これが簡単ではないのはあらゆる場面で出てくる。つまり前に決めた「前提」とか、前の話ででた「結論」をAIは覚えきれずに、ある時点で「それらを忘れる。なかったことにする」のね。
だから議論がなかなか進まない。おかしな方向へ行ってしまうことが多発する。
これを避けるには、ある時点で「今までのまとめ」や、「特定の話題に関するまとめ」を適当なところでAIに出力させる。そしてそのファイルは自分で保存する。
AIが前の事を忘れたり、おかしな方向へ行っていると感じたときには、「それらのファイルを読み込ませる」ことによって戻すことが出来る。
これは「議論の内容」に限らず、一番最初の設定もファイルとして保存すべきで、それをやらないと「AIのカスタマイズができない」と言って良い。
たとえば「ネットの一般情報より、学術書、論文を重視する」「特許も調べる」とか、「質問に対する返答には必ず理由を細かく科学的に説明する】」とか、質問者が質問しなくても「他の代替案も出す」とか、「実現不能、あるいはリスクが高い方法も提案する」「リスクが低い安全な答えを最優先しない」とか、そういう基本的なことを羅列したファイルを一つ作っておくべき。そうじゃないとその時その時、細かくああしてこうしてと余計な説明を加えて質問しないとならない。
もし「リスクが気になる」のなら【リスクが少ない順で並べて欲しい】と一言付け加えればOK。
またAIは日本語でやり取りしているけれど、内部処理はやっぱり英語の様で、「翻訳上のミス」も所々で出てくるから、できることなら英語で正確に質問する方が良い。(でも私はそんなことはできない 笑)
それと初期化の文章ですが、普通のことを調べるのに「特許も調べる?」と思いますよね。
でも前に「生ダコの茹で方」をGoogle検索で調べていた時に、偶然、特許があることがわかったんですよ。それも複数。
まさかタコの茹で方に特許が下りてるなんて想像もしませんでしたが、それを調べてみたらまぁ参考になる話が満載だったのね。
だからAIに聞く時に「特許も調べる」という基本的な行動を覚えさせておけば、何を聞いても特許まで調べて返答するから、普通じゃ調べきれないことまでわかるのね。
また「気になる商品」があった場合、それをAIに徹底的に調べさせることも可能で、その商品のURLをAIに渡すだけで「どういうメーカーか」「どういう原料、材料でどう作ってあるか」「どういう機能があるのか」「販売店の宣伝文句に矛盾があるか」「語られていないけれど考えられる危険性はあるか」とか、そしてそのAIと自分との会話の蓄積をAIが覚えていれば「私にとってその商品は有用か不要か」までAIは判断する。
「ネットの一般情報より、学術書、論文を重視する」も重要で、そうしないと「巷の噂レベル」のネット上の情報をAIが出してくるから注意が必要。一歩進んで「ネット上で常識と語られている内容はプロ、専門家、研究者から見るとどういう問題があるのかも調べる」という決まりを決めておくと、「AIと進めている話題に関するネット情報の弱点、問題点」もAIは付加して答えてくれるから良いと思う。
本当に願うことは、AIと議論した内容を全てAIが記憶して、それを元に新たな議論が進むようになって欲しいこと。
これが出来たら、本当に「鬼に金棒」の存在になると思う。
でも、今それが出来ないのは私が「汎用型のAI」を使っているからで、ダボ専用にカスタマイズしたものを作れば可能なはず。きっとそれもそういうサービスプロバイダに頼めば出来るはず。
ホリエモンはホリエモンAIを持っていて、メールの応答だけではなくて、執筆までさせているというから驚く。きっとそのAIはホリエモンの書籍や講演録、対談などの全てのデータを持っていて、「ホリエモンの思考方法」さえも理解しているはずなのね。そういうAIはホリエモンの知識や経験を全て知っていて、なおかつとんでもないスピードで世界中にあるありとあらゆる情報にアクセスしてホリエモンが欲しいであろうものをピックアップするのだから、半端じゃなく利用価値があるんじゃないですかね。
でも普通の一般人がそれに近いことが出来るようになるまで、多分、2,3年じゃないかと思ったり。
自分がそういうAIを使うか使わないかというより、多くの人が使い出すことを想像しないとならないわけで、仕事でも趣味の世界でも私達はそういうAIを相手にしないとならない時代が来るってことじゃないですかね。
自分がそういうAIを使えたら便利だとは思うけれど、世間がそういうAIで埋め尽くされるのを想像するとゾッとします。
「裸の自分」ってまさに原始人レベルになる? (笑)