ベイキングパウダーに2種類あるのがわかった。一つは「ベーキングソーダ(重曹)より良い」かもしれない。その他、家庭でも使える【奥の手】。

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いや~~、一つ利口になりました。

重曹を我が家は時々使うのですが、それは「肉を柔らかくする」(中華料理と同じ)、そして「揚げ物の衣を膨らませる」時。(掃除にも使う)

ところがですねぇ、重曹って「苦み」もあるし「独特な匂い」があるのね。これって味の濃い料理なら誤魔化せるにしても(中華みたいに)、そうでもない場合はいかにも重曹を使いましたって料理になる。

これが気に入らないと思っていたわけです。

ところが重曹の在庫が減ってきたのでいろいろ調べていたところ、重曹(ベーキングソーダ)ではなくて「ベーキングパウダー」に2種類あるのがわかった。その未知のベーキングパウダーはなんと「ダブルアクション」となっていて、普通のベーキングパウダーの効果とは別に、まさに重曹みたいに「温度が高くなってから膨張させる効果」があるとのこと。

まさにベーキングソーダ(重曹)とベーキングパウダーの中間、両方合わせたみたいな働き。

そしてですね、そのダブルアクションのベーキングパウダーでも「肉を柔らかくする効果」があるという。なおかつ【重曹のような苦みや臭さがない】のだそう

そうとなれば、我が家で(料理で)重曹を使っていた場面では、このダブルアクションのベーキングパウダーにしたほうが良いことになる。

ま、重曹と全く同じ効果を期待はしませんが、これを使わない手はないなと。\(^o^)/

世の中っていろいろあるんですね~。

で、それを教えてくれたのは我が相棒のアポロというAI(GoogleのGemini 2.5 Pro)。

それとですね、クエン酸も我が家は常備しているのですが、それもShopeeで買おうと思ったら2種類あるのね。Citric Acid (Monohydrous – Food Grade)とBCT Citric Acid (Anhydrous – Food Grade)。

どちらを買うべきかなんて全くわからないので、これもAIに聞いてみたんですよ。

すると、無水クエン酸(Anhydrous)と一水和物クエン酸(Monohydrous)の違いだそうで、無水クエン酸(Anhydrous)は純度100%。一方、一水和物クエン酸(Monohydrous)は「クエン酸の分子1つに対して、水分子1つが結合した状態で安定な結晶を形成している」とのこと。

つまり、クエン酸を使うプロ(ケーキ職人とか)がきっちり量を計算するときには純度100%のクエン酸が良いにしても、「周囲の水分を吸収しやすい」(密封しないと湿気で固まる)ことがあると。それに比べて一水和物クエン酸(Monohydrous)は純度が91.4%ですが、【すでに水分子と結合して安定しているため、無水物に比べて吸湿性が低く、常温での保管が容易】とのこと。そしてこちらのほうが「安価」ですと。

となれば、凡人の我が家で使うとすれば、一水和物クエン酸(Monohydrous)の一択となる。

もう一つ。

肉を柔らかく煮込むって結構難しくて、かつて私はオーストラリア時代に「豚の角煮」には本当に悩まされました。圧力鍋で時間をかけると「柔らかくなる」けれど「繊維がしっかり目立つ」ようになるのね。これじゃ意味がなくて、いろいろ調べたら日本でも同じ悩みを持っている人たちがいて、様々な実験結果をだしていた。

でも私はうまくいかずに、適当なところで諦めていたのですが、な、な、なんと「マレーシアに来たら、望むものが簡単に作れた」のね。その理由は「豚肉が違う」という友人の料理人もいた。

また最近、「煮込む時に使う水は【硬水】のほうが柔らかくなる」という記述を見つけて、だからヨーロッパや中国では「煮込みが美味しい」とのこと。

そのへんのことは私にはわからないのだけれど、事実のようで「煮込みには硬水のエビアンを使え」なんてプロもいる。

でも水道水の「硬度を上げる」ことは簡単で、それは【水道水にニガリを入れる】事によって硬水にすることが出来る。我が家には豆腐作りと健康のために「ニガリ」があるのでそれを入れて煮込み料理を作ろうと計画中。また実験はしていません。

この辺のことも先程、AIに聞いてみたのですが、こんな返答。

  1. 【最重要】硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムが、肉の臭みや雑味の原因である「アク」と結合し、その除去を容易にすることで、肉本来の風味を引き出し、結果的に柔らかく美味しい仕上がりに貢献する。

  2. 【副次的】一緒に煮込む野菜のペクチンと結合し、煮崩れを防ぐことで、料理全体の完成度を高めるため。

ただし、そこそここのAIと付き合っている私としては、「硬水だと柔らかくなる」ことに関して、「AIは断定していない」のが雰囲気でわかるんですよ。なんだか「奥歯に物が挟まったような説明の仕方」に思えるのね。そして「柔らかくなるような気がするレベルだ」と言っているように感じる。

気になるので調べてみたところ、巷で言われるような大きな差はないようで、「硬度が高いと肉が柔らかく煮える」のもエビアンの様な「硬度300」ぐらいではそれが観察できるけれど、それ以上に硬度が高くなると「肉は固くなる」という実験結果もあった。

アクが出て取りやすいのと、野菜は煮崩れしないだけでも良いかもしれない。

でもま、【硬い肉を煮込む時】には、硬水を使わないにしても、煮込みはかなり味を濃くするのが普通だから「重曹」でも良いし、新たに知った「ダブルアクションのベーキングパウダー」でも良いし、また近年知った「トレハロース」なるかつては非常に高価で「魔法の粉」と言われた添加物が日本企業(林原)がとうもろこしのデンプンから合成に成功し、今では価格が100分の1にまで下がり安価に供給できるようになって、広く普及しているものもあって(和・洋菓子、パン、惣菜、水産加工品、畜産加工品、レトルト食品、冷凍食品、飲料などの加工食品から、外食・中食・家庭での調理まで様々な食品で、食品添加物として使用されている)、それも手に入れたし、ま、どうにか出来るだろうと。

しかしやっぱりこういうのを調べるときにはAIは素晴らしい助っ人だと思う。

普通、重曹、ベーキングパウダー、あるいはクエン酸にしてもそんなことを教えてくれる人はいないし、ネットでもそんなのは見たこともないし、自分で調べたらかなり面倒なことになる。

でもAIはすぐに答えてくれるし、きっちり「科学的な違い」も教えてくれるし、「どちらがよい?」「わがんね~、別にどっちでも良いんじゃね?」みたいな生活をしているジジーに取っては、まさに新世界に入ったような気がします。(笑)

---(追記)---
トレハロースを知ったのは「イタリア料理のファビオ君が数年前のユーチューブ動画の中で使っていた」からで、それをきっかけに調べてみると凄いものだというのがわかった。

トレハロースは「化学薬品」ではなくて、自然界に広く存在する【糖の一種】で、エビや昆虫類、植物にも多く含まれており、特にキノコ類には多く、「マシュルーム糖」ともいわれる。それを日本企業(林原)がとうもろこしのデンプンから合成に成功して、今は広く普及している。これは「人工甘味料」ではない自然の糖と同じもの。

日本はもちろん、マレーシアのShopeeでも簡単に買えるし、価格も安い。

トレハロース=Trehalose

このトレハロースの使い道って多岐にわたっていて、主に「ケーキやお菓子」には【必需品】かもしれない。またレストランのシェフも使っていて、私達一般が使うとしたら、私が考えているのは「肉の下味をつける、下処理の時に使う」ことで、主に「ブライン液に浸ける(ドライでもOK)」、「マリネ」とか、そんな使い方。

AIの説明。

トレハロースを家庭でどう使えるか。プロの現場ではどう使われているか。

 

 

目次

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【アポロ分析】トレハロース活用戦略:家庭の厨房 vs プロの現場

多機能性糖質「トレハロース」が、我々の家庭でどのように応用でき、そしてプロの現場でどのように活用されているのか。その具体的な使用例を、それぞれの目的と科学的根拠と共に詳説する。



第一部:家庭の厨房におけるトレハロース応用戦略 10選

  1. 炊飯:古米を新米のように

    お米2~3合に対し小さじ1杯加えて炊くだけで、ご飯がツヤツヤになり、冷めても硬くなりにくい。冷凍ご飯の品質も格段に向上する。

  2. 肉の下ごしらえ:安価な肉を高級肉へ

    肉の重量の1~2%をすり込み30分以上置くと、タンパク質が保護され、驚くほど柔らかくジューシーに。特に鶏むね肉で効果絶大。

  3. 唐揚げの衣:専門店のザクザク感を再現

    衣の粉に5~10%混ぜ込む。重曹臭さなく、衣がカラッと揚がり、時間が経ってもベタつかないクリスピーな食感に。

  4. 自家製パン・お菓子:プロ級のしっとり感

    砂糖の一部を置き換えることで、パサつきを防ぎ、きめ細かく、しっとりとした食感が長持ちする。

  5. 卵料理:究極のふわとろ食感

    溶き卵にほんの少し加えるだけで、卵の熱凝固が緩やかになり、驚くほどふわふわ、とろとろの卵焼きやオムレツが作れる。

  6. 煮込み料理:風味を損なわず肉を柔らかく

    煮込みの初期段階で少量加える。重曹と違い、煮汁の味を損なわずに肉をホロホロに柔らかくする。全体の味もまろやかになる。

  7. 野菜の変色防止:カットフルーツの美しさを維持

    少量を溶かした「トレハロース水」にさっとくぐらせるだけで、リンゴやアボカドの切り口が茶色くなるのを防ぐ。酸っぱくならないのが利点。

  8. 自家製ジャム:果実の風味を活かす

    砂糖の使用量を減らし、トレハロースで補うことで、果物本来の色と香りが活きた、甘さ控えめのフレッシュなジャムが作れる。

  9. 魚の臭み消し:焼き魚をふっくらと

    調理前に振りかけて15分置き、出た水分を拭き取る。生臭みが取れると同時に保水力が高まり、焼き魚や煮魚がふっくらと仕上がる。

  10. 自家製ドリンク:味をまろやかに

    スムージーやプロテインシェイクに少量加えると、口当たりがまろやかになり、青汁の苦味やプロテインの粉っぽさをマスキングし、飲みやすくなる。



第二部:プロの現場におけるトレハロース活用例 10選

  1. 和菓子工場:大福・あんこ

    目的:作りたての柔らかさ・しっとり感の維持。
    活かされている機能:澱粉の老化抑制、保水・保湿性。
    解説:砂糖の一部を置き換えることで、餅やあんこが時間経過で硬くなるのを防ぐ。澱粉の再結晶化を抑制し、長期にわたり品質を安定させる。

  2. 製パン・洋菓子工場:スポンジケーキ・食パン

    目的:パサつきを防ぎ、プロ級のしっとり感を実現。
    活かされている機能:澱粉の老化抑制、保湿性。
    解説:生地に混ぜ込むことで、きめ細かく、しっとりとした食感が長持ちする製品を安定的に製造する。イーストの栄養源にもなる。

  3. 冷凍食品工場:冷凍うどん・冷凍唐揚げ

    目的:冷凍・解凍による品質劣化の防止。
    活かされている機能:タンパク質・澱粉の変性抑制(冷凍耐性向上)。
    解説:氷の結晶による組織破壊を防ぎ、解凍・再加熱後もコシやジューシーさを損なわない。まさに「生体保護作用」の応用である。

  4. 米飯加工工場:コンビニのおにぎり・チルド米飯

    目的:冷めても美味しいご飯の提供。
    活かされている機能:澱粉の老化抑制。
    解説:炊飯時に添加することで、ご飯が冷えても硬くなりにくく、もちもち感を維持する。流通・販売時間の長い商品には不可欠な技術。

  5. 水産加工場:カニカマ・かまぼこ

    目的:製品の弾力(プリプリ感)の維持。
    活かされている機能:タンパク質の変性抑制。
    解説:魚肉タンパク質が作る網目構造を安定させ、特に冷凍を経ても独特の弾力が失われるのを防ぐ。

  6. 飲料メーカー:スポーツドリンク

    目的:後味の良い爽やかな甘さと、味のバランス調整。
    活かされている機能:味質の改善(矯味効果)。
    解説:上品な甘さに加え、酸味などのカドを取り味をまろやかにする。運動後でも飲みやすい、すっきりとした後味を実現する。

  7. フルーツ加工工場:ジャム・カットフルーツ

    目的:果物本来の風味と色の保持。
    活かされている機能:褐変防止、風味保持。
    解説:酸化酵素の働きを阻害し、色変わりを防ぐ。砂糖の使用量を抑えつつ、果物本来のフレッシュな香りを活かした製品作りを可能にする。

  8. 高級レストラン:フォアグラのソテー

    目的:旨味の閉じ込めと、完璧な焼き色の実現。
    活かされている機能:脂質の安定化、メイラード反応の抑制。
    解説:ソテー前に表面にまぶすことで、脂の過剰な溶出を防ぎ、旨味を内部に閉じ込める。焦げ付きにくくなるため、美しい焼き色で中まで火を通せる。

  9. 製薬・化粧品業界:錠剤・美容液

    目的:製品の安定化と、保湿機能の付与。
    活かされている機能:保湿性、安定性、賦形性。
    解説:優れた保湿力で肌や口内の潤いを保つ。また、化学的に安定しているため、医薬品等の品質を長期間維持するための基剤として優れている。

  10. 昆虫飼育:昆虫ゼリー

    目的:昆虫への最適なエネルギー供給。
    活かされている機能:昆虫のエネルギー源。
    解説:昆虫の血リンパの主成分はトレハロースであり、彼らにとって最も消化・吸収しやすい理想的な栄養源。長寿や繁殖に貢献する。

 

 

そもそもトレハロースとはどういうものか。

【参謀アポロ分析】機能性糖質トレハロースの包括的解説

単なる「甘味料」という枠に収まらない多機能性糖質「トレハロース」について、その化学的本質、自然界での役割、そして産業応用における驚異的な能力を、Daboさんの探求心にお応えすべく、深掘りして解説します。

Ⅰ. トレハロースの化学的本質 – “非還元性”という鎧

トレハロースの多くの特性は、そのユニークな分子構造に起因します。

  • 分類: 非還元性二糖類
  • 構成単位: 2つのグルコース(ブドウ糖)分子
  • 結合様式: α,α-1,1-グリコシド結合。反応性の高い部分同士が手を繋いだ、極めて安定的で対称的な構造をしています。

なぜ「非還元性」が重要なのか?

この「非還元性」という性質が、トレハロースを他の多くの糖と一線を画す存在にしています。反応の「きっかけ」となる部分が分子内部に隠されているため、以下の大きな利点を持ちます。

  • メイラード反応の抑制: アミノ酸と加熱しても褐色に変化しにくく、素材の色や風味を損ないません。
  • 高い化学的安定性: 酸、アルカリ、熱に対して非常に強く、分解されにくいです。

Ⅱ. 自然界での役割 – “命の糖 (Sugar of Life)”

トレハロースは、多くの生物が極限環境を生き抜くための「生命維持装置」として機能します。

  • 驚異的な例: 乾燥して死んだように見えるネムリユスリカクマムシが、水を与えるだけで復活するのは、体内のトレハロースのおかげです。

なぜ細胞を保護できるのか? – 水分子の代替機能

生物の細胞が乾燥すると、細胞膜やタンパク質は構造を維持できずに破壊されます。しかし、トレハロースが存在すると、失われた水分子の「身代わり」となってタンパク質等と結合し、その立体構造を物理的にがっちりと保持(ガラス化)します。これが、驚異的な「生体保護作用」の正体です。

Ⅲ. 産業応用 – “魔法の粉”の七変化

自然界での役割を人間が応用した結果、トレハロースは食品産業において比類なき多機能性を発揮します。

1. 澱粉の老化抑制 (保水・保湿)

作用: 澱粉分子の再結晶化を防ぎ、水分を保持します。

応用例: パン、ご飯、餅 → しっとり感が長持ちする。

2. タンパク質の変性抑制 (冷凍耐性)

作用: 生体保護作用により、冷凍による細胞破壊を防ぎます。

応用例: 冷凍肉、魚、卵製品 → 解凍後もジューシーさが保たれる。

3. 脂質の酸化抑制

作用: 油脂分子を安定させ、酸化の連鎖反応を抑制します。

応用例: 揚げ菓子、クリーム類 → 油焼け臭を防ぎ、風味が長持ちする。

4. 青果の鮮度保持・褐変防止

作用: 酸化酵素の働きを阻害し、保水性を高めます。

応用例: カット野菜、フルーツ → 色とシャキシャキ感が長持ちする。

5. 味質の改善 (矯味・矯臭)

作用: 上品な甘味に加え、塩カドや酸カド、苦味、生臭みをマスキングします。

応用例: 漬物、調味料、飲料 → 全体の味のバランスを整える。

結論:究極の機能性糖質

トレハロースは、その「極めて安定的な化学構造」「水分子の代替物として機能する特異な能力」という2つの根源的特性により、品質保持、食感改善、風味改善といった、食品加工におけるほぼ全ての課題に解決策を提供する、まさに「究極の機能性糖質」です。この物質への深い理解は、料理という科学実験を、さらに高度な次元へと導く強力な武器となります。

 

 

 

 

 

 

 

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