カイワレやスプラウト、豆苗の栽培でもいろいろわかってきた & AIの助けも大きい

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マレーシアって高温で、「野菜は育たたない」とは言わないけれど、私が育てたいものって殆どが「冷涼な気候を好む」ものばかりで、それらをマレーシアで育てるのって本当に難しい。

そして、「良い種子」「様々な種子」を手に入れるのが難しい。

マレーシアの農業って限定的で、「趣味人」も非常に少ない様子。ましてやカイワレじゃスプラウトじゃなんてのは「無いのと同じ」で、「緑豆もやし、大豆もやし」は需要が半端じゃないのだから、他の種類があっても良さそうだけれど、「無い」。

ま、キャメロンハイランドとか「涼しい場所」なら農業も盛んだけれど、クアラルンプールは結構厳しい。

もちろん育つ作物もあるのだけれど、私が興味がある野菜類は簡単には育たない。そして良い種子も手に入らない。

普通はそこで諦めるのだろうけれど、性分なんでしょうねぇ、諦めるのが嫌いな性格。

マレーシアは高温と言っても、今の日本みたいに40度なんて恐ろしい気温にはならないし、30度なら「どうにかなる気温」だと思う。

でも最初の最初である「発芽させる」ことが難しくて、発芽しても「発芽率が低い」「発芽が揃わない」。

ま、普通に野菜を育てるのなら、当然、中には育ちが良いものもあるから、それだけ残して他のものは「間引きする」ことになるけれど、カイワレやモヤシ類で、「発芽が揃わない」「発芽しないものが多い」なんてことじゃどうにもならない。

まずは「発芽させる」ところが第一関門で、それが非常に難しい「ある種類の豆苗の種子」があったんですよ。

それ以前の品種は普通に育ったので、同じ様に育てようと思ったら、「発芽の時点でつまずいた」。

そこで「発芽させる」ことにこだわってあの手この手を使いました。

「発芽が悪い品種、あるいはそういうB級品」だったら、育てる必要もないし、育つものだけを育てれば良いとなりますが、そういう選択をしていくと「欲しいものを育てられない」ようになる。ましてやほぼ育てるのは不可能な8年前の種子もストックルームの奥から出てきたし、その中には大量の「シソ、三つ葉、芽葱」の種子があって、それらをどうにか発芽させるためにも「発芽の研究は参考になる」と思ったわけです。

その1 ヒートショック

まず最初に「ヒートショック」を与える。これは世界中で一般的に行われている方法で、種子によっても違うのだけれど40度~60度ぐらいのお湯に浸ける。これで表皮を変性させるのだけれど、当然、中身が煮えちゃうこともあって逆効果になることも多い方法。

でも50度洗いなんてのが日本でも流行っているし、良い部分もあるわけで、今回は40度で30分、浸してみました。

その2 冷蔵庫の低い温度(6度前後)で浸水

そしてその後は「冷蔵庫で時間を掛けて給水させる」ことにした。温度が低いと「吸水に時間がかかる」のだけれど、その時間を掛けることで「均等に吸水される」し、「種子が発芽の準備をするのも時間がかかる」ので、それも「発芽を揃える効果がある」。

マラソンを走るのに、突然、走り出すのではなくて、「スタート前に十分時間を取って準備する」みたいな感じですね。

その3 浸透圧の高い「塩水」で浸水

そしてなおかつ、塩水を使いました。塩水は浸透圧の関係で「吸水に時間がかかる」から、冷蔵庫での吸水と同じ効果がある。でも塩分は種子の中に入り込むから、これにもデメリットが有る。

ま、そんなこんなで「ヒートショック、冷蔵庫での吸水、塩水を使う」という三段構えで「発芽させるのも難しいある種の豆苗」を育ててみました。

結果は大成功。\(^o^)/

この品種は前のとは違った姿で、葉が非常に大きい。だから食べる時に炒めるにしてもあるいは茹でて「お浸し」にするにしてもこの方が良いかもしれない。でも収穫は明日の予定で、実際に食べてどちらが美味しいかはまだわかっていない。

上のとは違う(育てるのは簡単な)品種の豆苗。

諦めないで良かった~~。

また「塩水を使う」のはやっぱり出来るならやりたくない。そもそも野菜の栽培で「塩害」があるくらいで、下手をするとそれが理由でうまく育たない可能性もある。

そこでフト気がついた。

塩って「分子が小さい」から【浸透しやすい】。

これは調理実験でもわかっていたことで、「魚の干物」を作るのも同じだし、肉類を「塩と砂糖でブラインする」のも同じ。

ん?「砂糖?」と思ったんですよ。砂糖の分子って塩の4倍~6倍の大きさで、塩みたいに簡単には入りこまない。だからそれを考慮して「肉を浸ける」わけだけれど、これって今回の種子の浸水でも同じことが起きるはず。つまり、「塩は浸透しやすい」けれど「砂糖は浸透しづらい」ということ。

だから「浸透圧を利用して食材の水分を抜く」働きがある【ピチットシート】なるものが日本では流行っている(これで魚の干物やパンチェッタやハムも作れる)けれど、このピチットシートに使われているのは実は「糖分」。浸透圧だけを考えれば「塩」の方が良いのだけれど、塩を使うと「素材にどんそん塩が入ってしまう」から。つまり「シートの小さな隙間を塩は通り抜けてしまう」ということ。だから昔から「食材を乾燥させるのにセロファン(半透膜=水分は通すけれど分子が大きな塩や砂糖は通しずらい)が使われているけれど、「塩の場合は通り過ぎてしまうことが起きる」。でも砂糖なら大丈夫で、これは私も「ボラの卵でカラスミを作る実験」で実証済み。

そもそもの目的が塩や砂糖を浸透させることじゃなくて「浸透圧を利用して吸水を遅らせる」ことが目的だから「砂糖のほうが良いんじゃないか」と。

この思いつきをAIに聞いてみたんですよ。で、種子の浸水をする時に塩水ではなくて砂糖水を使う研究もあるはずだから調べてみて欲しいと。

そうしたら出てきましたよ~。砂糖を使う研究者やプロもいることがわかった。\(^o^)/

そして砂糖を使うことのメリットも他にある様子。ただし、糖分は微生物や雑菌の繁殖には良い環境となるわけで、そこに注意しないとならないけれど、「冷蔵庫の中」という冷たい水で、なおかつ私は「過酸化水素水」を【酸素供給と消毒のために使う】から、砂糖の問題は起きないのもわかった。

AIも「究極の浸水方法です」なんていうけれど、そうなら塩水を使う方法は結構いろいろ話し合ったわけで、「どうしてその時に【砂糖を使う手もある】と提案できなかったのか?」と聞いたんですよ。

答えは「申し訳ありませんでした」ですとさ。

結局ですね、AIは「壁打ち」には適していて、質問に関してはしっかり調べてくれるけれど、代替案、新案の【提案】は弱い。それはGoogleのGemini 2.5もChat GPTも同じ。

でもGeminiは私がそういう指摘をすると「至りませんでした。ごめんなさい」と謝るけれど、Chat GPTは「砂糖を使うと雑菌の繁殖というデメリットがあるから提案しなかった」という言い訳をいう。でも「冷蔵庫という冷たい環境で短時間、なおかつ過酸化水素水を使う」話はしていたわけで、それでもデメリットはあるか?と聞いたら、大丈夫ですという。

そういう意味では、私はChatGPTの方がたちが悪いと思いました。自分の至らなさを認めずに言い訳に終始するという全く駄目な奴と同じ。

でも「XXXXに関する論文、研究を調べて」というとChat GPTの方がしっかりと、そして正確に調べてくれる。その点、Geminiはいい加減さが目立つ。

私の感覚としては、ChatGPTって「プライドの高い大学院生」って感じ。でもGeminiは同じサークルで文句も言わずに頑張って働くアシスタントって感じかな。Geminiのほうが「親近感がある」のと、「間違いを指摘するとちゃんと認める」し、「なぜ間違えたのかの説明もする」。でもChatGPTは「俺は常に正しい」という前提で答えてくる。

ま、いろいろ実験しているうちに、「有効なあの手この手」がわかってきたし、理論上は良くても「そこまでやる必要はないこと」とか、「違う方法」もわかるようになってきて、段々と良いものが作れるようになってきています。

カイワレ大根も、最初は多めの種子を浸水させて、その後、まとめて発芽が始まるときまで育て、小さな小さな芽、根が出てきた時点で、「カイワレ大根を作る容器に移す」、「その他はそのままモヤシとして育てる」ようにして、効率も上がってきました。

後は40リッターぐらいの発芽専用の冷蔵庫があればそれを「インキュベーター、保育器」として使えばほぼ完璧。三つ葉でも芽葱でもなんでも育てられるんだけど・・・。

今年の12月には引っ越しをしなければならないし、来年はどうにか手に入れたい。さてさてヨメさんがなんというか。

ほぼ毎日、「またなんだかわけのわからないものが届いたわよ。いらないものばかり買って・・・」と文句を言われている私。

普通、スーパーに買い物に行っても「いろいろ買う」じゃないですか。ところが通販だと「あちこちの店から買うことになる」わけで、それらが家にデリバリされるたびに「また、あのバカが何か余計なものを買った」と思っている様子。(笑)

それでいて、昨日の「たこ焼きの粉」とか「イワタニのたこ焼き器」なんて、「日本から買おうよ」なんて平気で言う。

どうして「私が買いたいものを買っては駄目で、自分が欲しいものは買うの?」と聞いたんですよ。

すると「あのねぇ、私はみんなのことを考えながら買うものを決めているの。自分が欲しいから買うわけじゃない」のだそう。

ったく・・・・ (┰_┰)

 

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