「イヌリン」に関して大きな間違いをしていました。訂正とお詫び。

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

ヨーグルトの培養。つまり乳酸菌やビフィズス菌の培養に使う【追加のエサ】

1 ブドウ糖
2 FOS(フラクトオリゴ糖)
3 イヌリン

が良くて、この順番でエサとして使われると今まで何度も書いてきました。(ただし牛乳を培養液として使う場合、牛乳の乳糖がエサとなるので追加のエサを入れる必要はない)

ところが本日、「イヌリンをエサとして使えるのは限られた種類の乳酸菌だけである」ことが判明しました。ちなみにヤクルト菌(ラクトバチルス・カゼイ株)はイヌリンを分解してエサとするのは難しいとのこと。

ただし

◯ ビフィズス菌にはイヌリンは最高のご馳走

これに間違いはなく、乳酸菌ではなくてビフィズス菌の培養には適している。

またヨーグルトなどの培養ではなくて、腸内細菌のためとしてイヌリンをプレバイオティクスとして摂るには良い効果があるのは間違いがない。それは腸内のビフィズス菌に取って最高の餌となるだけではなくて、イヌリンをエサとしたビフィズス菌は大量の【短鎖脂肪酸】を産生し、この短鎖脂肪酸は非常に重要な働きをするから。

またイヌリンは食物繊維として【胃腸での食べ物の移動を穏やかにし、同時に摂取した糖質の吸収速度を遅らせる】のはわかっているとのこと。そして水に溶けると微細なゲル粒子を形成し、「擬似的な脂肪」のように振る舞い、これにより、完成したヨーグルトの口当たりが、物理的に向上するという働きはあるので、ヨーグルトの培養時にイヌリンを入れても腸内でエサになることから「シンバイオティクス」の考え方で「イヌリンを使うのは意味がある」ということも出来る。

腸内のためには素晴らしいイヌリンですが、ヤクルトやヨーグルトの培養には適さない。ただしビフィズス菌の培養なら最高の餌となる。

したがって、ヤクルトやヨーグルトを培養する場合に使うエサは「FOS(フラクトオリゴ糖)」がベストとなる。

また乳酸菌の増殖に適しているのは糖の基本形と言える「ブドウ糖」で、次に「砂糖(ショ糖)」となるが、これらはエサとしては良くても、それが作ったヨーグルトに多く残っていた場合は、それを人体は消化吸収するので血糖値が上がってしまう。量が多ければ「砂糖水を飲むのと同じこと」になってしまう

ただブドウ糖は増殖を早めるのに効果的であり、ブースト剤として少量使うのはOK。また砂糖(ショ糖)はネットリとして滑らかな舌触りを出すEPS産生には一番良く、これも少量いれる分にはOK。

しかし血糖値に問題がある人、糖尿病、あるいは糖尿予備軍の場合はあえてブドウ糖や砂糖(ショ糖)を使う必要はないと思う。

紛らわしく不正確な情報を書き続けてきたことをお詫びします。 m(_ _)m

常連の読者には関係のないことですが、ヤクルトの複製やヨーグルトの自作、そして腸内フローラを向上させたいと思う方々が検索でこのブログに飛んできています。

私はそういう方々に間違えた情報を発信してしまったことが恥ずかしく思うし本当に悔やんでおります。検索できた方々を追いかけて、前に書いたことは間違えでしたと謝罪訂正することも出来ず、本当にとんでもないことをしてしまったと反省しています。ネットの中では、ヨーグルトなどを自作する方は数多くいらっしゃいますが、腸内フローラと関連付けたり、そのためにはFOS(フラクトオリゴ糖)やイヌリンを入れて作るというところまでやる方は非常に少ない。ほとんどいない。それだけに「悪影響は小さくないのではないか」と気になっています。

検索できた方々がこのエントリーに気がついてくれると嬉しいのですが・・・。

過去記事の「ヨーグルト培養時にイヌリンを使うと良い餌になる」という記述は訂正し謝罪、そして新たにわかったことを付記しましたが、それで誤解を解くことが出来るとも思えず、本当に申し訳ないと思っています。m(_ _)m

 

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