ヨメさんにバカにされました。
夜の夜中に、私が自分で料理をして食べようと思っていた時ですが、ヨメさんがキッチンに来て「何を作っているの?」と。
「ワンタンだよ」
これにヨメさんは驚いたようで、「あんたって絶対におかしい。絶対に」と。それを言われたのは今回で二度目。前もやっぱりワンタンで、その時は「ワンタンの皮だけ」を食べた時。(笑)
ま、それはそれでわかるんですよ。
最近、2日に一度はワンタンを作ってるし。^^;
でも大好きなワンタンですが、「開眼」したことがあったんですよ。
当然、餡は「豚ミンチ」で作りますが、【味付け】【餡の量】【包み方】、そして【茹で方】が今までとちょっと違う。
ま、それを細かくここに書くとまたキリがないのでやめますが、
◯ 餡は少量
◯ 平たく伸ばす(火の入りが早いように)
◯ 茹でるのは1分前後
特に、1分前後の茹で時間が画期的で、私の好きな「ワンタンの皮」がこの方法が一番美味しいのに気がついた。でも茹で時間が短いと「豚ミンチに火が入らない」事が起きるので「餡の量は最低限」で「薄く伸ばす」ようにしたわけです。
美味しい。本当に美味しいと思う。(^_^)v
この私の好きなワンタンって、マレーシアでは自分で作らない限り絶対に食べられないワンタン。マレーシアのワンタンっていろいろ種類があるにしてもやっぱり基本は「香港式」だと思うのね。そして【餡の量も多い】のが普通。
でも私のワンタンはそれとは全く違っていて、どちらかというと「昔からの日本の駅前中華のワンタン」に近いと思う。
昔から好きだった「駅前中華のワンタン」って「餡は少ないなんてもんじゃない」のが普通で、やっぱり「皮のペラペラを楽しむ」のが日本駅前中華の伝統だったと思う。
だからどうしてもその方向に私のワンタンも行くのだけれど、どうも今ひとつ納得がいかないところがあったんですよ。それは「ワンタンの皮は極薄」だからすぐに「デロデロ」になっちゃうのね。
だから馬鹿みたいに簡単に見えるワンタンでも「奥が深い」のは本場の香港でも同じで、茹で方にも特徴があって、「茹で上がったワンタンを、一瞬、冷水で締める」ような料理人もいて驚いたことがある。
そしてワンタン麺だった場合は、「麺も非常に大事」で、麺(卵麺)を茹でるのは、「熱湯に入れて浮いてきたら5秒で冷水で締める。そしてお湯に数秒浸けて出す」のね。お椀によそるときにはワンタンは下で、麺を「上に乗せる」ように盛る店も多い。
なんじゃこれと思うけれど、それは「麺を汁に浸したら伸びる」から。この写真はレンゲの上にわざわざ麺を乗せている。こういう出し方をする店は結構あって、「食べようとして持ち上げた瞬間の写真ではない」のね。
当然、ワンタンに重きをおいている場合はワンタンを上に乗せる。汁にはつけない。
こういうこだわりがあるから「汁なし」の「ドライワンタンミー」なるものもあるんだろうと思う。
ワンタン、ワンタン麺って「半端じゃなく簡単な料理」に思えるけれど、中国人のこだわり方は半端じゃない。
私の薄くてペラペラのワンタンの場合はよそり方も難しくて、でも「汁なしワンタン」はありえない。
だから「絶対に茹で過ぎたら絶対」なのはわかりきっているけれど、どうしたって2分以上は茹でないと「豚ミンチ」の問題もあるわけですよ。そしてそれをスープの中に入れると皮はデレデレっぽくなってしまう。
でも餡は納得がいく少なさまで少なくして、火が通りやすいように量が少なくても餡を広げるように包み、「茹で時間は1分前後」にしてみた。そして茹でる時にお湯は沸騰させない。85~90度ぐらいがちょうどよい。
美味しいよ~~~~~。完璧だと思う。
今、これを書きつつ、本日2度目のワンタンを食べたいと思うくらい。(笑)
う~~む、バカにされてもしょうがないですね。