新たに「包丁」を買いたいのだけれど買えない (┰_┰)

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私の包丁好きは自分でも異常だと思うのですが、好きなんだからしょうがない。

でも私はプロの料理人でもないし、家で料理を毎日するわけでもないし、包丁なんて「縁が無い」という方が当たってる。

でも好きなんですよ。

これは「絵画や陶器が好き」というのに似ていて、「見ているだけで嬉しい」のね。というか「秀でた個性」がある包丁が好き。

今、気になるのは「新しく世に出た鋼材」で作った包丁。

それは「SPG STRIX®」という鋼材で、武生特殊鋼材株式会社という刃物関係の鋼材メーカーでは超有名な会社が新たに開発した鋼材で、区分けとしてはステンレス系で「金属素地強化型ステンレス粉末鋼」と呼ばれる「粉末ハイス鋼」。

きっとこれからこの鋼材が中級クラスの包丁の主流になるような気がする。良い包丁は「ハガネの包丁」と言われるけれど、ホテルや大きな飲食店では「衛生」上、「ステンレス製の包丁」が主流だと聞いたし、その流れは広まると思う。

これがなぜ凄いのかと言うと、切れ味に関しては「ステンレスより鋼(ハガネ)」と言われてきた中で、ステンレスなのにハガネに近い切れ味を実現した。ただ切れ味の良い包丁は「硬く研ぎづらい」のが普通なのに、これは研ぎやすい。しかし硬度は非常に硬く(HRC65程度)、「切れの良さが長く続く」。そして「ステンレス鋼なので錆びづらい」というまさに「新世代、次世代の包丁」。

ただ伝統が好きな私はやっぱり「鋼(ハガネ)」の包丁に憧れていて、それも包丁全部がハガネで作られている本焼(全鋼)の包丁で、日本刀と同じような作り方がされているものに興味がある。そしてその鋼材としてはいろいろあるなかで「白二鋼(白紙2号)」と呼ばれるものが欲しいのね。こういう包丁は素晴らしい包丁だとしても時代とともに廃れている運命にある様子。

素材の鋼材を生産しているのは日立金属だけれど、この「白二鋼(白紙2号)」という有名で評判も良い鋼材そのものが製造縮小、製造中止になるという噂まである。

だから買うなら今しかないと思っているのだけれど・・・。ま、間違いのない「豚に真珠」「猫に小判」で、そもそも私がちゃんと使えるかどうかが甚だ疑問。でもこういう包丁って「一生物」だし、料理に目覚めた次男坊に後々譲っても良いと思う。

上に書いた「SPG STRIX®」の包丁は「素晴らしい包丁」だけれど、「実用で使える包丁」で我が家の台所で常時使っても良いと思う。そして特別高価ってこともなくて2,3万円で買える包丁。当然、普通の使い方なら10年20年も使えるわけで、決して高い買い物じゃない。

ところがですね、私はすでにそこそこの数の包丁を持っているのね。

最初はわけもわからず「こんなので良いかな?」と思って買った、見た目が良い「ダマスカスの包丁」。これはこれで使うのに問題があるわけでなく、買い替える必要もない。

こんな文様がある包丁。見た目だけで切れ味には関係ない。

また包丁のことをどんどん知るようになって、欲しい包丁が出てきて、そこそこ買い集めたのね。一般論として鋼材はステンレス鋼のV金10号が良いとか、グレステンの包丁が使いやすいとか、やっぱり「良い刺身包丁、出刃包丁が欲しい」とか、いやいや私には「筋引包丁が合ってる」とか、日頃使うのは、私が50年も昔に母の飲食店でアルバイト中にいつも使っていた思い出が詰まった「有次の全鋼の骨スキ包丁」と全く同じものが良いとか。

これも大のお気に入りの一本。有次の骨スキ包丁。鶏を捌いて骨を割ることも可能な、私にとっての万能包丁で、これの出番が一番多い。そして私が若い頃の思い出、実家の思い出がぎっしり詰まった包丁。

また「中華包丁」も軽いものは一般家庭でも非常に使いやすいのに気がついて手に入れてみたり。

決して高価なものじゃなくて3000円台で買える中華包丁。これはこれで気に入ってるし、これを常時使うのもありだと思うくらい。まな板の上にある「細かい食材」を一気にすくえるのが気持ち良い。

また料理を覚えていく中で、骨付き鶏の料理が多い私は「鶏の骨をガンガン叩き割る包丁」も必要で、とんでもなく重くて分厚い、映画に出てくる殺人鬼が持つような中華包丁+ゴムのハンマーも手に入れたり。

そしてヨメさんにも良いものを使って欲しいと思って「三徳包丁(万能包丁)」もいくつか買ったり。

ヨメさんはヨメさんで「買って欲しい」というわけじゃないけれど、私がヨメさん用に買ったのは「この包丁良いわ~」と喜んでくれたり。

その中の一本のこれはグレステンの包丁だけれど、ヨメさんと取り合いになることもあるからもう一本、買っても良いと思うぐらい良い包丁で手に馴染む。結構多くのプロが使っているのを動画で見ることがある。

だから包丁は「使い切れないほどある」という状況。

でもまだまだ「欲しい包丁」が出てくる。(┰_┰)

欲しければ買えばいいじゃないかとも思うんですよ。後の人生が長いわけじゃないし好きにすればと。また良い包丁なら次男坊に譲れるし。

ところがですね、「使わなくなった包丁」がどんどん増えるわけで、それに対する「申し訳無さ」がどんどん大きくなるのね。

もし「下取り制度」があるなら手放しても良いと思う包丁は何本もあるのだけれど、下取り制度なんてないし、ヤフオクやメルカリで売るなんてのも海外からは簡単に行かないし、嬉しい値段がつくわけでもない。それでも「大事に使ってくれる人がいれば」と思うけれど、そこまで良い包丁でもない。

私は若い頃から「かなりのカーキチ」で自動車は本当にいろいろ乗ったし、贅沢もしたし、中古車の輸入販売をオーストラリアで仕事にもしたけれど、「もしも下取りがなくて全部保有し続けた」としたらそりゃとんでもないことになる。

それと同じような感じが私の包丁。

捨てるわけにもいかず。売ろうにも売れず。欲しい人もいないような包丁だから、どんどん溜まっていく。

「申し訳ない」

と思うんですよ。かつては愛して大事に大事にしていた包丁ばかりですから。

新しく好きな人が出来たから別れますと言えない夫婦みたいなもの。(笑)

ネットを見ているとそういう人は結構いるみたいで、料理人でもないのに包丁を20本30本持ってるような趣味人も多い。

どうしたもんですかね。

包丁って「実用」だけを考えたら【100均の包丁でもちゃんと研げば切れる】わけで、切れの良さを維持するのは難しいにしろ「全く使えない」なんてことはない。

だから「欲しい」と思う気持ちが強くなると「今ある包丁をきっちり研げば良いじゃないか」と自分に言い聞かせることの繰り返し。でもそれは事実で、今の私にどうしても必要な包丁なんて無い。

良いなぁ、欲しいなぁと思いながら、ネットを見る日々。

最近、片刃の和包丁の良さに開眼しちゃったから、「片刃の三徳包丁か牛刀」も欲しいし、これは実用的だから良いと思ったり。

またこの「切り付け型」と呼ばれる包丁の形も使いやすいのがわかってきたし・・・。鋼材は私が一番興味がある「白二鋼(白紙2号)」の割り込み(全体がハガネでは無くて、刃の部分だけがハガネ)包丁だけど、文句なしの包丁。

この片刃の牛刀が欲しいなぁ・・・なんて思いつつ、9万円を超える値段にビビってまた振り出しに戻る・・・・。

10年20年は問題なく使えるから決して高くないのはわかっていてもビビる。(笑)

高い包丁って高いと思うけれど、考えてみるとほぼ毎日使っても10年20年は使えるし、そういう良いものがこの値段で買えるって他の商品ではありえないと思うんだけど・・・。

 

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