我が家は皆、「豚のスペアリブ」が大好きなんですよ。ゴールドコースト時代にもしょっちゅうBBQをやっていました。
ところがマレーシアに来てからは殆ど食べない。9年間のうちに2,3度じゃないかなぁ。
いや、ヨメさんが「スペアリブを買って」というので、何度も買っているのですが、ここで言う「スペアリブと違う」のね。
マレーシアのスペアリブって極端な言い方をすると「肉がほとんど付いていない」。
まさかと思うかもしれないけれど、そもそも「豚の解体の方法が日本と違う」からしょうがない。マレーシアは中国式だと思うのだけれど、「骨に肉が多くつかないように切ってしまう」。だからスペアリブと言うと本当に「骨だけ」みたいで、骨に張り付いた薄い肉を食べるみたいな感じになる。それと「骨と骨の間に肉」ね。これは牛肉だと「中落ちカルビ」とか「フィンガーリブ」と呼ばれる、単体だと「細い棒状の肉」。
だから日本みたいに「肉がたっぷり付いたスペアリブにかじりつく」という、あの美味しい食べ方が出来ない。(┰_┰)
ではヨメさんがマレーシアのスペアリブをどう使うかと言うと、いつも「スープ」に使う。実はこれも私は好きじゃないのだけれど、ヨメさんは好き。当然、私はそのスープが好きじゃないなんてことは絶対に口に出さない。もしもそんな事を言ったら大変なことになる。(笑)
どう違うかの写真を出しましょう。
日本の代表的な豚のスペアリブってこんな感じでしょ?骨に肉がたっぷり付いている。
ところがマレーシアのスペアリブはこんな感じで、骨に薄い肉が付いているだけ。
大きな違いはないじゃないかと思う?
私にとっては大アリで、薄い肉しか付いていないと、それこそ「骨をかじってるだけ」みたいな気になってくる。俺は犬じゃないぞ~~~、みたいな。(笑)
じゃ、肉はどこに行っちゃったのかというと、「バラ肉」の方にくっついてる。
こういう構造なわけですよ。骨はこの上に付いていて、骨だけ綺麗に外すのか、肉をつけて外すのかの違いがある。
じゃぁ、この肉の方を手に入れて食べればいいじゃないかとなるけれど、それじゃスペアリブじゃなくて「バラ肉」を焼いただけになる。
これじゃ全く違う料理になるわけで、やっぱりスペアリブは「骨付きをかじる」ところに美味しさがあるんじゃないですかね。
こういうのにかぶり付くからスペアリブって美味しいんだと思う。
じゃぁ「バラ肉」をスペアリブみたいな味付けにして焼けばよいと思うのですが、「バラ肉」だと脂が多すぎてなんだかやっぱり違うのね。
この辺の違いって国によって違っていて、アメリカがスペアリブの本場だと思うのだけれど、アメリカも肉があまりついていないのが多い。
じゃぁオーストラリアも同じような気がしますが、オーストラリアは2種類あるって感じかな。肉がたっぷり付いているスペアリブも売っている。だから私達はゴールドコーストでも良くBBQで焼いて食べたわけです。
でもマレーシアだと「骨だけ?」みたいな気がしてきて、なんだか満足感がないのね。だからマレーシアでは焼いたスペアリブを食べることはない。
家で焼けば味付けも自由自在でコスパ抜群で良いのにね~。
またマレーシアで数度、レストランで食べたスペアリブって、「ホロホロに柔らかい」のね。骨がスルッと取れるのが多い感じ。
ところが我が家は、骨にかぶりついて、歯ごたえもあって肉々しいのが好きだから益々、マレーシアで食べようとは思わなくなる。
ただ豚肉の「解体の方法が違う」だけで、こんな違いが出るなんて面白いですよね。
また前にも書きましたが、マレーシアでは日本で言う「とんかつ用の豚ロース」が無いんですよ。
日本ではどこでも売っているとんかつ用のロース肉。
マレーシアでは上のような肉は売っていなくて、真ん中の芯だけ切り出したものはどこでも売っている。でもこれじゃ「ロースカツ」は作れない。
たま~に「Pork chop」という骨付きのロース肉があって、それが日本のロースに似ているのだけれど、美味しいのにあったためしがない。だからもう諦めています。でもま、歳も取ってきたことだし、そろそろ「ヒレ肉」に移行しようとも思うのだけれど、ヨメさんも息子も「トンカツはロース」と決まっている。
あるもので我慢するしか無いのはわかりきっていますが、「我慢を9年間も続ける」とやっぱり愚痴の一つも言いたくなるんですよ。って私はブログで愚痴を何年も書き続けているか・・。^^;
でももし日本と同じようなロース肉を売っていても「トンカツ」は揚げないかもしれない。
トンカツって簡単そうでかなり「火の入れ方」が難しいのね。揚げるのは我が家では私の仕事だけれど、昔からトンカツを美味しく揚げられたことは一度もない。(笑)
でも我が家は結構豚カツを食べる家で、つい先日も「まめとん」からデリバリで食べたばかり。
でもそのまめとんも昔のほうが揚げ方が絶妙で美味しかった。今は「揚げすぎでパサパサ」なんだけれど、もう諦めています。
まめとんも始めの頃は良かったんですよ。この写真から「うっすらピンクの絶妙な揚げ方」がわかりますかね。
しっとりしていてジューシーで美味しくて、まめとんがあれば幸せ~~~なんて思っていたのも長くは続かず。
あ~~あ、また愚痴だらけになってしまった。
今日はなんでスペアリブの話をしたかと言うと、ユーチューブのリュウジのバズレシピで「スペアリブの調理方法」を見ていたから。
このスペアリブを見て、嘘だろ~~~~~~~~~~~、そんなスペアリブは見たことさえ無いと思ったのね。
肉がたっぷりのスペアリブにかぶりつきたいなぁ・・・・・。