「カイワレ大根」の新旧比較

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

カイワレ大根を育てるだけで苦労しているどうしようもない私ですが、もしかしたら「種」に問題があるかもしれないと思っていたのは前に書いたとおり。

となれば新しく違うカイワレ大根の種を入手し比較するしか無いわけですが、新しい種は前から良く面倒を見てくれた長野県の種苗屋さんに状況を話して、これならという種を送ってもらいました。価格的には2倍ちょっと。

楽しみにしていましたが、結論から書くと「たいした違いはない」でした。

まずは全く同じ条件で二種の種子を育ててみました。暗所に入れて3日目です。いつもは最初に水に一晩つけるのですが、今回の方法ではそれが必要ありませんので、発芽そのものはいつもより一日遅れた感じです。

発育がおかしいと思っていた「安い種」が左側ですが、発芽そのものは若干こちらのほうが早い様子。

そのまま暗所で背が高くなるまで伸ばし、5日目に日の当たるところに出しましたが、この時点では「新しい種」の方が揃っているように見えます。でも大きな差があるとは言えない。

一般的に「カイワレ大根」として売られている種子は、その名の通り「大根」なのかと思うと大間違いで、かつては「余った大根の種子」を使っていたそうですが、今ではカイワレ専用のものを作っている様子。これは大きく育てるわけではないので、

◯ 発芽率が高く
◯ 栽培が簡単

であれば、どんな「ラディッシュ系」でもかまわないんですね。それこそ「二十日大根」かもしれないし「カブ」かもしれないし「葉大根」、あるいは「普通の大根」かもしれない。

この2種の種ですが、前のは「アメリカ産」ですので、私はいわゆる「ラディッシュ」だと思っています。二十日大根みたいな種類なら「発芽も早い」かもしれず、今回、前の種のほうが若干発芽が早いのはそれが理由かもしれない。

新しいのは「日本産」ですが、これも似たような二十日大根かもしれません(笑)。そこのところはわからず。以前、カイワレ大根を育てスーパーなどで売っている業者と同じ種を入手したいとお願いしたことがあるのですが、それは出来ませんでした。

彼らがどういう種を使っているのかは知りようもありませんが、カイワレ大根に適した種類のラディッシュ系のものってあるんでしょうね。

でもま、今回の実験で私のような素人が育てる上では「種そのものに大きな差はない」のがわかったのは良かったと思います。

やっぱり育て方が悪かったのがはっきりしましたから。(笑)

高温多湿で「水も悪くなりやすい環境」で育てるのは簡単ではないと思います。その点、ゴールコースとは

◯ 暑くなく寒くもない。
◯ 日が強い
◯ 乾燥している

これがカイワレのような、あるいは三つ葉(日陰で育てますが)のようなものを育てるのには最適だってことなんでしょう。だから誰がやっても簡単に育つ。

だから「カイワレなんか楽勝」だと私は思っていたし、実際に簡単ですから巷で言われているように

◯ 毎日水を取り替えろ

なんてことは一切やりませんでした。それどころかカイワレを作るのに手がかかるようじゃ長続きしませんから、私は

「種を撒いてから収穫まで(約9日間)、【水は取り替えない、補給もしない】方法」を考えてやっていました。

でもそれはゴールドコーストのような環境、それも一年中似たようなもんですから、そんな【手抜き】も可能だったのだと思います。

でも日本の場合は、それこそ北海道から沖縄まで、そして季節によってまるで環境が違いますから、「カイワレは手を掛けないと駄目」という言い方が広がっているんでしょう。

こういう一般論って私は大嫌いで、本当なら、「こういう環境ならこうしろ」と言うべきであって、北海道から沖縄、夏でも冬でも「同じような作り方をしろ」ってのは、まさにいまの学校教育に似ていて、大外れではないけれど的を得ていないものを感じます。

真夏の沖縄と真冬の北海道と「作り方が同じなわけがない」と私は思うのですが、環境の違いを前提にした「育て方の説明」を私は見たことがありません。まさにネット時代の「素人が素人話を広げている」のを感じます。

ここはマレーシアであってゴールドコーストではない。私としてはここをはっきり自覚して、マレーシアに合った最適な、そして「手抜き」の方法をどうにか考え出したいと思っています。

それとですね、発芽や初期段階の育ちの悪さとは別にして、そろそろ収穫という時でも育ち方がゴールドコーストとはまるで違うんですね。

ゴールドコーストではこんなしっかりした綺麗なカイワレ大根が出来ます。

RX100-02664

マレーシアでは今の時点ではこの程度のものしかできません。

私は「育て方が悪い」とは思っていませんでしたから、種が違うのか・・と思い続けていたわけです。

でも今回、収穫まで育ててはいないものの、「種の違いに大差はない」のがわかった瞬間、なぜゴールドコーストのカイワレはしっかり育ったのかわかりました。

日当たりの違いなんでしょう。

ゴールドコーストでは暗所から出して、日の当たるところに置いても「乾燥していて涼しい」ですから煮えちゃうこともないんですね。また私は水を多く使いそれが緩衝材になるような育て方をしていましたから、カイワレは「煮えること無く」燦々と照る太陽の日をいっぱい浴びて育ったわけです。

ところがマレーシアでそれをやりますと、簡単に「煮えて、腐る」のがわかりました。

だから日がガンガン照るところには出さずに、半日陰、あるいは日が直接当たらないような、でも明るい所においておいたのです。たとえばキッチンの隅っことか。

すぐに全部食べちゃうわけじゃないですから、その状態でまた4,5日は放置しますが、そのカイワレはどうなるかというと

「太陽の日を求めてひょろひょろ伸び続ける」

のがわかりました。

お前はアンガールズか?みたいなひょろひょろしたカイワレになる。(笑)

ですからマレーシアでもしっかり日を当てれば、カイワレは太く丈夫になるんでしょう。

では、どうやって?

それが今の私にはわかりません。日の当たる良い場所はあるんですが、そこはまさに湿気のある温室状態で、水のやり方を考えないと「即死」するはず。それともその部屋にガンガン冷房を掛けるか。(笑)

ま、段々といろいろなことが見えてきましたので、1ヶ月もすればなんらかの良い方法が見つかるだろうと楽観しています。

そしてそれが他の葉物を育てるのにも役に立つはず。

一番のポイントは「水」だと思っています。

ゴールドコーストは乾燥していますから、水はすぐに蒸発してしまう。だから「多めの水」でも大丈夫だったし、「いかに水を枯らさないか」がポイントになりました。

ところがマレーシアでは水分の蒸発が遅いのがわかった。そして水はすぐ腐る。

ですから、「水はけの良さ」が非常に大事になるはずで、でもそれだと「水やり」を頻繁にやらないと駄目なわけで、「水も替えないで放置」なんて不可能に思えます。

でもそれだけに面白そうです。普通の人が「そんなのは無理」というのを可能にするのが私の生きがい。(笑)

ああ、今回のカイワレ二種ですが、今までとは全く違う育て方をしました。いわゆる培地は無しの水耕栽培と同じ。

栄養分も何も足していない普通の水だけで、あの小さな種がこうやって育つって本当に不思議ですよね。

 
 
 

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログ ゴールドコースト情報へ