本日クラウンプラザからカルコサセリネガラに宿を替えました。
見た目は100年前の建物でコロニアル風ですので、かなり古ぼけた感じがして、あらら、こりゃ名前だけ有名なホテルかなって思ったのですが、ソフト面は抜群で、なんといいましょうか、突然偉くなってしまったような、文句なしのきめの細かいサービスで、そんなのに慣れていない我々夫婦はどぎまぎしてしまうほどです。
各部屋に専属のバトラー(執事)が付きまして、チェックインからお茶から何から何までやってくれます。
フレンチのランチをここで食べようとチェックインの予定時間より早く来たのですが、部屋も準備されており、即、部屋でのチェックイン後、ティーサービス。これもティーパックに入っているのを自分で飲むのではなくて、かなり手の込んだおいしいお茶をバトラーがサービスしてくれるという、文句なしのお茶でした。
12時にフレンチレストランの予約をしておきましたので、少し前に玄関にお越しくださいと言われ、行って見ますと、同じ敷地内の違う建物にあるフレンチレストランまでわざわざ車で連れて行ってくれるというサービス。
フレンチレストランも美味しかったです。パンも焼きたてが出てきまして、パン嫌いの嫁がパンを食べたのを見るのは久しぶりでした。食事の後のお茶ですが、我々がタバコを吸うのをもうすでに知っておりまして、レストラン横の誰もいないバーに席を設けてくれて、そこで一服しながらお茶も楽しめました。呼べばすぐこれる距離にバトラーが待機しており、食事後部屋に戻るときには、我々が一分たりとも待つことなく、すぐに車で我々の部屋のある棟まで送ってくれました。部屋に戻ったらもう綺麗にしてあって、一日に何回掃除するのかね、と嫁と顔を見合わせてしまいました。
今晩はヒルトンホテルの中の中華で6時半ごろ食事の予定ですが、それを告げると、予約をしましょうか?と聞いてくるほどです。それは必要ないと告げますと、では6時に玄関にお越しくださいとのこと。なぜ?と聞き返しますと、ヒルトンホテルまでお送りしますとのこと。
至れり尽くせりは良いのですが、どこまで頼めるのか、頼めないのかもわからず、田舎者夫婦はかなり混乱しております。
それとバトラーがいい感じなんです。へりくだることなく、かといってフレンドリー過ぎることはなく、笑顔がとても素敵な青年です。ただ面白いのは、それと対照的に下働きをしている人たち、例えばウエイターとは別に、お皿を下げたりする人たちは、絶対に目を合わしませんし、言葉も発しません。こういうのはかつてスリランカで経験していましたが、主人に声を掛けたり、笑ったりはご法度で、絶対に目を合わせてもいけないのがルールだというのを思い出しました。そこに居ても居ないことになっている陰の存在とでもいいましょうか。黒子みたいな感じ。こちらもあえて声を掛けないのがルールなんでしょう。
まぁ、こんな経験は初めてです。おもしろい。