お恥ずかしい話ですが

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本日、夜のマレーシア航空便でKLに向かいます。到着は明日の朝。20日に帰国する予定。

実は、我が家は今たいへんなことになっております。というのはうちの嫁なんですが、理屈ではマレーシアに行こうということで合意はしているのですが、やっぱり本音は行きたくないんですね。マレーシアが気に入らないと言うことではなくて、ゴールドコーストから離れたくないとのこと。

行かなくてはならない、でも行きたくない。これの板挟みになりましてストレスがどんどんたまり、なんと Psoriasis というストレスが原因であろうと言われている皮膚病に掛かってしまいました。これがまた凄いもんで、ちょっと検索してどんな皮膚病か見ていただけるとわかると思うのですが、それこそ AIDSのような、全身赤い斑点が出てきて、そしてそれが乾いて皮がむけるという悲惨な病気です。これが体中、頭の中にも数多く出てきており、医者に行っても一向によくなりません。それどころか増えるばかり。

この病気は菌なりウイルスが関係しているのではなく、他の人に移ることはないのですが、逆になぜこれが発症するのか確かな原因が解明されておらず、従って有効な治療方法も無いという状態です。

ストレスが原因と言われるこの病気ですが、病気になったことがまたストレスとなって完全な悪循環に陥ってしまいました。

見るも無惨な状態で、人に会うのも嫌がり、今ではスーパーマーケットへの買い物さえもいかず、完全な引きこもり状態になってしまいました。そして毎日メソメソしております。あるいは私に当たり散らすばかり。

こんな状態になるなら、マレーシアへ行きは諦めようとなるのが普通なのかもしれませんが、もうサイは投げられており、今更中止するのは簡単ではありません。きっといつか、どうにか気分的にも安定してマレーシアへ渡れるようになるのではないかと願ってはいるのですが、まさかこんなことでつまづくとは予想もしていませんでした。

誰にも会いたくない、外出もしたくないと落ち込んでいる嫁を無理矢理連れて、本日KLへ出発する私も酷いやつかもしれませんが、まぁ、そういうことになりました。

なかなか思うようには行きませんねぇ。

嫁がゴールドコーストを離れたくない理由は、友人だそうです。嫁は昔から彼女にとって一番重要なのは友人だと言っておりまして(家族は?)、どうしても離れたくないとのこと。

マレーシアに渡っても1年の内5ヶ月はゴールドコーストに帰らなければならないこと。また、マレーシアでも友達が出来るであろうことを話しても、嫁の耳には入らないようです。完全に心の貝殻をきつく閉じて、その中に隠れてしまったような状態です。これは皮膚科より精神科ではないかと思ったりもするんですが、まだ精神科には行っておりません。

私の勝手な想像ですが、これの原因はマレーシアへ渡ろうという話が決まってからのことではなくて、もしかしたら18年前にゴールドコーストへ渡ったときから始まっていたのではないかと思うのです。当時は嫁もゴールドコーストへ渡ることは大賛成で、皆で夢を持っていました。

しかし、彼女は友達を非常に大事にする性格で、日本にいる友人達との別れがかなり精神的ショックになっていたのではないかと思うのです。それを口に出したこともなく、ましてや病的に落ち込んだ様子もなかったわけですが、心の底にその傷は深く残っていたのかも知れません。

実はコールドコーストへ渡ってきてから、寂しさに絶えられず毎日日本へ長時間電話をして、ある時期、電話の支払いが毎月15万円以上続いたことさえありました(低価格の国際電話料金が無い頃)。大喧嘩になりましたが、こういうこともあろうと思いましたし、それは時間と共に無くなって来たので、私も忘れていました。

今回マレーシアへ渡るという話が決まったときに、もしかしたら彼女の心の底にあるこの傷がうずきだしたのではないかと、そんな気がしてしょうがないのです。これは彼女自身気がついていないだろうし、私の勝手な想像かも知れませんが、今回彼女が友達と別れたくないからマレーシアに行きたくないという発想も、どうもなんかピントがずれているよな気がしてしょうがないのです。彼女自身が自分をコントロールできていない状態ですし、きっと親友との別れのつらさというトラウマが勝手に動き出しているのでは無かろうかと思ったりしています。

しかしまぁ、まさかこんなことになろうとは・・・・・・・・・

今回は取りあえずビザの受け取りですが、今後はどうなるのか今の時点では全くわかりません。

当初の計画でも、ゴールドコーストを完全に引き上げてマレーシアへ渡るということではなく、年の半分近くはゴールドコーストで過ごす計画なわけですから、マレーシア滞在も短期から段々と延ばして長期滞在して慣らしていくということになると思います。

それでも駄目なら中止ということになるでしょう。仕方がありません。

実はゴールドコーストでも奥さんだけこちらにいるとか、あるいは逆にご主人だけとか、そういうケースも少なくないんです。離婚、別居というケースもありますが、最初から別々というケースもある。

どういう事情があるのかは別にしても、本来夫婦なり家族が別々に住む方が良いと考える人は希なはずで、でも仕方が無くそうなってしまうのでしょう。私としては嫁が嫌なら、私一人でも行くという考えは今のところは持っておらず、そんなことまでして行く価値があるとは思えません。

私の家に起こったこの事をここに書くのは気が引けたのですが、これを書かずにこのブログの存在価値はないと思い、書くことにしました。

私がいつもここに書いていることは、夢を持って舞い上がってる方々には五月蝿く、否定的なことにしか聞こえないのだろうと思うのですが、足下にはいくらでも地雷が転がっているということを忘れて欲しくないのです。

夫婦あるいは家族揃って幸せ~~、天国~~という方々もいらっしゃいますが、それが全てだと思ったり、自分もそうできるだろうと簡単に考えても現実は違うというのが私の持論です。

金銭的なこと、家族のこと、習慣の違い、言葉の問題、どんな小さな問題でも、どうにかなると思ったことが結局どうにもならなくなるケースが少なくないと言うことです。

それを言い続けてきた私がまさにその状態になってしまっています。オーストラリアへ渡ってきたときにはこんな事はなかったし、他人事だと思っていたことがまさに我が家に起きつつあります。

ですから、皆さんもくれぐれも注意して、舞い上がることなく、しっかりした計画を立てて頂きたいと心から願っております。

今回このようなことになって、これがどう展開していくのか、これからがこのブログの本題ってことになりそうです。この嫁の病気ですが、今これが出てくれて良かったと考えることにしました。マレーシアへ渡ってからこれが起きて、鬱病にでも発展したらそれこそ大変ですから。

またある意味、海外生活にも慣れているはずの嫁がこういうことになるということこそ、海外生活の影の部分なのかもしれません。

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