先ほど不動産屋から連絡がありました。こちらから出したオファーでオーナーが受けたと。
で、どういうオファーを私が出したかということなんですが、ちょっと失敗しちゃったんですよ。週650ドルを600ドルにしてくれというのは良いのですが、それとは別に期間ですが6ヶ月+6ヶ月のオプションが最初の予定でした。
6ヶ月+6ヶ月のオプションてどういう意味かというと、6ヶ月後に次の6ヶ月を借りるか借りないかの決定権をこちらが持つという意味です。その時、止めたければそれで良し、続けて住みたい場合は同じ条件であと6ヶ月住める。これに関してオーナーは何も言えないということ。
ところがですね、その条件を伝えた時に、そういうオプションは無いと言われたのです。で、6ヶ月にするか12ヶ月にするかと聞かれた。その一瞬に私は思わず12ヶ月って答えちゃいました。^^;
6ヶ月と答えておけば良かったのに・・・
ただ、今住んでいるこの家を売って、マレーシアへ渡る準備をするのにそれなりの時間が掛かると思ったのです。家もいつ売れるかわかりませんし。
実際に家がすぐに売れたとしても、慌ててマレーシアの住居を決めなければならないのもイヤですし、このコンドミニアムを残しながらマレーシアを行ったり来たりしつつ、前にも書きましたがマレーシアの業者が持っている物件に何週間とかあちこち滞在しながらじっくり良い物を選べる時間的余裕が出来たと思えば良いですね。こちらとマレーシアとダブって借りる期間を出来るだけ短くしたいわけですが、12ヶ月ゆっくり時間を取って、12ヶ月後はきっちりマレーシアへ渡る。
もしそれが早まった場合ですが、決まりでは12ヶ月の契約なら12ヶ月入らないとまずいわけで、途中で出るのは簡単ではありません。もちろん全額支払って出るならOK。ただ実際にはいろいろなことがあるわけで、途中で出る場合には3ヶ月分を支払って出るのが慣習となっているらしいです。
最初の考えだと、600ドルにまけてくれるなら最初に全額払っても良いと伝えていたのですが、それを申込書に明記していません。だからそれは条件として付いていないかもしれない。これを電話で確かめるのを忘れましたので、あとで1週間分のレントをいれてくれというので行ってきますが、その時に聞いてみるつもり。私としてはどちらでも良いかなって感じ。
それと一つラッキーなことがありました。レントの支払いですがクレジットカードでOKとのこと。それに1.7%とかのチャージは付かないっていうんですよ。つまりクレジットカードで支払えばまたJALのマイルが増える。100円に付き1マイルつくわけですが、私は1マイル3円で計算してるので3%の割引がオマケで付いたのと同じ事。
実は今これを書いている時に不思議なことがありました。
こちらでは不動産屋が突然訪ねてくることがあります。この家を売る気が無いか?とか買いたい人がいるんだけど、という話を持ってくる。そんなことはこの19年間に何十回もあった。で、2時間ぐらい前に、飛び込みで不動産屋が来たんです。この家を買いたい人がいると。まぁ、そんなのをいちいち信じないわけで、私としては売っても良いけど○ミリオン以下じゃ売らないよと適当なことを言って応対しました。
そうしたら先ほどまた来たんです。なんと契約書を持って。「貴方はさっき○ミリオンなら売るといいましたよね?その価格でOKで、買い主からサインをもう貰ったと」というんです。これが本当なら広告宣伝の経費も掛からないしこれほど楽なことはないのですが、実は我が家は修復すべき箇所がいっぱいあって、それを直さずに市場に出すのが日本人として恥ずかしいわけです。で、その不動産屋が言うのには現状のままで良いし、お宅は手直ししなくてはならないのは見てわかるし(笑)、買い主はかなりの金額を掛けて手直しするつもりだからかまわないというんです。でもねぇ・・・。
その契約書を見せて貰いましたが、私の目ではおかしなところはなく、契約時に10%、引き渡しは1ヶ月後。その間にペストコントロールのチェックなどが条件になっていますが、私がそれにサインをすれば買い主は買わざるを得ない普通の契約書に見えます。もし契約破棄するなら規定の違約金を買い主は払わなくてはならない。つまりインチキには見えないんです。
また私も突っ込んで聞きました。その買い主とやらはどういう人かと、そして他にどんな物件を見ているのかと。そうしたらその買い主は我が家のこの一帯を見ているようで、大家族なので部屋数の多い家を探していると。そしてなんと隣の家、はす向かいの家、ちょっと離れたこの辺では大きな家々に声を掛けていて、我が家から100メートルぐらいのテニスコート付のウォーターフロントを買うつもりで、今日の3時に最終の話をしにいくところだと言うんです。でもそれぞれの価格を聞きましたがどの家も私の家より3割ぐらい高い。これは私としては妥当だと思っていて、かつては我が家もこの地域ではかなり良い家だったのですが、この10年ぐらいに回りの家はどんどん手直しして綺麗な今時風の家に直していて、今では我が家が一番みすぼらしい(笑)。で、不動産屋いわく私の家は修復が必要なのはわかるけれど、私が言った価格なら修復費を掛けても安く、なおかつ私の家はネラング川本流に面していて、他の家よりロケーションと向きが良いし土地も広いんですね。で、買い主としてはあの家を訪ねて聞いてみてくれという話だったと。
こういう話しって日本では考えられないと思うのですが、オーストラリアってちょっと変わっていまして、気に入った家があると、それが市場に出ていなくても売ってくれないかと聞くのは普通にあることなんです。聞かれた方もその価格が魅力的ならさっさと売ってしまうという、日本的な家に対するこだわりと違うんですね。そういうことも考えると、この話が全くのインチキには思えない。契約書も普通の契約書でしたし。で、すぐにこの話を受けないと、そのテニスコート付の家に決まってしまうだろうし、こんな良いチャンスはないからこの話を受けるべきだとその不動産屋は迫ってくるんです。
しかし不思議なことがあるもんです。コンドミニアムのOKの電話を貰ったその日にこの話ですから。速攻で買いたいなんて話は19年で初めての経験。
でも世の中不思議なことはないと考えた場合、この不動産屋はコンドミニアムを借りる不動産屋と繋がっていて情報が流れたと考えるのが妥当。で、この欲しい人がいるというのは作り話。つまり、不動産屋としては専任で売買できる手持ち物件が欲しいわけで、こうやって私に近づき、結果的には売れませんでしたと言いながら自分の専任物件にしていく。そんな気がしました。でも契約書は本物でした。
それともう一つ問題がある。もしこれが本当の話だとしても、この家を売るのをお願いした友人がいます。もう10数年付き合っているこちらの日本人で、不動産の売買や日本人が持っている別荘の管理業務をしているのですが、その友人にこの家のことは頼むと口頭で約束をしています。
私としてはその口約束を破ることが出来ません。ケチな私としては先ほどの話が本当ならさっさと売ってしまいたいのですが、仁義は通したい。もしその友人が私の欲しい金額で売れないにしても、仁義は仁義。
ただ、今その友人に電話をして、そういう話があったことだけは伝えました。
ま、我が家の回りの家がどのくらいの価格が付いている(いくらなら売るとオーナーが言っているのか)がわかっただけでも良かったとしようと思います。その価格と比べれば私が望んでいる金額は付きそうな気がしてきました。どうなるかわかりませんけどねぇ。
今、またその不動産屋が来ました。今度は弁護士の書類も持ってきました。これを見ればこの話がウソじゃないとわかるはずだと。でも私の気持ちは決まっておりまして、断りました。どうしてこんないい話を断るのか聞くので、売るにしてもそれを決めるのにまだ2ヶ月ていどの時間が掛かると適当なことを伝えたのです。彼女は引き渡しなら2ヶ月後でも大丈夫だと思うというのですが、いや、そうじゃなくて売るか売らないのか決めるのに2ヶ月掛かるのだと伝えました。
すると彼女は一変して、それは残念と帰って行った。これもまたこの話は本当なのではないかと思わせる行動で、もしこの家を彼女が売るため、つまり専任にしたいだけだとするなら、では2ヶ月後にまた来るとか他のことを言い出すだろうと思ったのです。でも彼女は慌てるように帰って行った。
この話、本当なのかなぁ・・・・。仁義は通すつもりだけど気になります。先ほどまたこの家の売買を頼んだ友人と電話で話したのですが、その契約書にサインしちゃえば良かったのになんて言い出す始末(笑)。で、こういうことは結構あって、一概にウソだとは言えないと思うとのこと。
しかしまぁ、いつも思うことですが、予期せぬ出費というのはあるけれど、予期せぬ収入はないもんだと。それってこういうチャンスに乗れないってことなのかもしれませんね。
ま、私の運は神さまに全てお任せすることにします。
で、コンドミニアムへの入居ですが、11月1日から。おお、もう2週間も無いんだ。忙しくなるぞ~~~~。
家の手直しも友人の建築関係をやっている友人にお願いしました。11月中にはよれよれになった我が家も見違えるようになるかも。ペンキも塗り直してピッカピカにする専門業者も頼みましたし。どんな風になるんだろうか。
しかし、物言わぬこの家ですが、19年間本当に有り難うとお礼を言いたいです。19年前に入居する日、私なりに土地の隅から隅まで御神酒で清めて、無事に、そして幸せに生活できますようにと祈ったのがついこの前のような気がします。
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不動産屋に行ってコンドミニアムの手続きをしてきました。これで決定!!
その時に聞いてみたんです。私のインフォメーションを他の不動産屋に渡すことなんかあるのかって。担当者は絶対にあり得ないっていうんですよ。担当の女性がどうして?って聞くので、実は突然他の不動産屋が来て我が家を買いたいと言ってきたと話したんです。そうしたら、もし良い物件があるとしたらうちも不動産屋だし、自分のところで扱うのが当たり前で、その物件のことを競合他社に教えるわけがないっていうんですね。そりゃそうだ。
ということはあれはやっぱり本当の話だったのか・・。^^;
でもやっぱり変。家に来た不動産屋は別に我が家に固執する必要はないんですから。他の物件を客は買うつもりでいるのなら、そこは我が家より高いわけだから手数料も多い。うちを売るよりその家を売った方が良いはず。
あるいはもしかしたら客がその物件を買うのは違う業者を通してなのかも。客って数カ所の不動産屋に声を掛けるのが普通だから、自分が接触していた客が他社を通して買うという情報が入れば、その客に他の物件をぶつけようとするのは当たり前ですものね。
で、契約書を持ってきたと言うことは・・・。うーーむ。私はバカだったのか。
ま、しょうがないんで、売りに出す時にはちょっと高めに出してやろうと思ったり。で、そういうスケベ根性を出すと売れないんですよね。世の中なんてそんなもんだ。マーフィーの法則は不滅。(笑)