長男と電話

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久しぶりにメルボルンに行っている長男と電話で話した。

学業の方はちゃんとやってるらしいが、今までずっこけてきたのでしっかりやってくれないとこっちが持たない。本来ならもうとっくに卒業、就職しているはずなのに次男坊に追い越されてる状態。

で、就職活動はしているのかと聞くとこれがまたあやふやな答え。学歴以上に経験がないとまともな就職はできないなんて言っている。まぁ、確かに次男坊の就職活動を見ていて半端じゃなく大変なのはわかっているけれど、何もしないでいたらそれこそ何も起こらないだろうに。ましてや経験が何よりも重要視されるのは今始まった事じゃなくて昔からそうだし、経験を積むための就職をどうするんだよって話し。新卒は経験がないのが当たり前で、経験がなければ駄目だということなら、一生就職できないことになる。

じゃ、どうするんだ?と聞いたら、俺もマスターに行くかなぁ、なんて返事。おいおいおいおい。いつまで親のすねをかじるつもりなのだろうか。しかし長男を見ていると、ろくすぽ良い成績を取ってるわけでもないのに高望みをしてるのがわかる。行きたい方面じゃなければ行きたくない。食うための就職はしたくないという考え。この考え方は次男坊も同じ。

まぁ、これもわからなくはない。いつの時代も就職できない連中は同じ事をいう。でもねぇ。食えなければなんでもやるしかないだろうし、ましてや就職経験がないんだからどんな仕事でもやってみればそこから学ぶ物は多いだろうし、まさにそれが望まれているはずで、ちんたらマスターをやっても意味がないと思うんだよね。

甘やかしすぎなんだろうなぁ。

でもあいつらがそうなのは親である私がそうだからだとも思う。あいつらの夢と私の親としての夢もかなり近い物があって、小さい頃から妥協はするなと言い続けてきた。だから勉強したいと言うなら親として止めろとは言えないし、妥協はいつでもやろうと思えば出来る。

オーストラリアにはFee-Helpという制度がある。これは学生が国からお金を借りて学費や生活費にあてるという救済システム。確か金利はゼロかほとんどゼロに等しいはずで、それの返済も就職して一定の収入を越えた場合、税金にプラスされて返済するというシステム。就職できない、収入が少ない場合には返済もしなくていいし、このシステムを利用している子女は決して少なくない。というか使うのが当たり前と言えるかもしれない。

ただこれは今では市民権(オーストラリア人になるということ)を持っていないと駄目。昔はこのシステムの名前も違っていたけれど永住権保持者でもその補助を受けることが出来た。それが駄目になったのはいつ頃だったろうか。もう5-6年前かな。それが故に市民権を取る子ども達が増えたという話は聞こえてくる。

そんな補助を受けてあいつらが自分たちでやってくれれば親としては有難いのだけれど、日本国籍を捨てて欲しくもない市民権を取ってまで補助を受けるというのは彼らもしたくないし私も絶対反対。学費や生活費を出す親にしてみればとんでもないくらい大変だけれど、でも日本人であることを止めることなく、正攻法で頑張って勝負したいなら親としてもできるだけのことはしてやりたい。

どうなっちゃうんだろうか。次男坊はこれから2年。長男は下手すれば3年。まだまだ先が長すぎる。またマスターを出たところでどうなるかはわからない。

我々はマレーシアに行ってカンポン生活、自給自足の生活でもするしかないか・・・。

本当にお金の掛からない生活をするにはどういう選択があるか考えてみる。私たち夫婦にとってはグアムが一番だと思う。金も何もない私がグアムに移住しようと思って仕事をしていた頃、また結婚直前にヨメさんを連れて3ヶ月滞在した頃も本当にお金を掛けずに楽しい毎日が過ごせたのを思い出す。もし滞在ビザが手に入るのなら私たちはグアムへ行くかもしれない。でもビザの取得はほぼ無理。

昨日テレビの録画で5000ピースのジグゾーパズルを7年掛けて完成させた夫婦の話を見た。私もジグゾーパズルが好きで1000-2000ピースなら楽勝。でもまだ5000ピースには挑戦したことがない。1年は楽にかかりそう。でも好きなジグゾーパズルでも作っているうちに子ども達が学業を終えて自立してくれるなんてことがあったら面白いな、なんて馬鹿なことも想像したりして。

ご褒美人生でマレーシア?我々にはまるで関係のない話。でも経済難民ですなんて本当のことを言うのも気が引けるから、修行僧ですとでもいうことにしようかな。(笑)

引っ越しだけれど、本日は何もせず家でダラダラ。

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