最近、駐在員のブログが面白くてそればかり探して読んでいます。
同じマレーシアに滞在していても、大きく分けて駐在組、現地採用組、退職者組、国際結婚組、現地起業組でそれぞれマレーシアに対する考え方にパターンや傾向があるのがわかってきます。
このブログの読者のほとんどは退職者組であろうと思うのですが、退職者組のブログやSNSの内容は大体同じですね。マレーシア賛歌の大合唱(私は違いますが)。しかしそれの対極にあるように感じるのが駐在組。マレーシアに来たくて来たのではない人達がどう感じているのか。これが読んでいて非常に面白いです。クソミソに書いている人も中にはいる。あんなことを退職者のSNSで書いたら総スカンを食うであろうことの羅列。これは2チャンでもその傾向がありますね。で、その中間にあるようなのが現地採用組。この人達はマレーシアが好きで渡ってきて、そして仕事を見付けた人達ですから、マレーシアを悪く言う人は決して多くはない。
ただ、仕事をしている人達がマレーシア人に対してどう思っているかは似ているところがある。文句を言ってもしょうがないという人もいれば、もう我慢ができない。早く帰りたいとはっきり書く人もいる。でも仕事面でマレーシア人を賛美する人の書き込みはほとんど無い。
まぁ、仕事をしている人は環境を変えたくても簡単に変えることは出来ないし、上司、部下、取引先を変えるのも無理。その環境の中で生きるしかないから大変なのは良くわかります。
その点、仕事をしていても起業組、いわゆるオーナーはまたちょっと違う考え方があるようですね。と、同時に私には彼らの考え方が一番冷静というか公平というか、感情的なプラマイは無しにマレーシアを見ているような感じを受けます。
我々退職者組は気楽なもんで、イヤだと思ったら付き合わなければ良いだけの話で、美味しいところ取りしていればいい。マレーシア賛歌を仲間と歌っていれば良いわけですが、それがまた他の日本人達には目立つようで、そのような退職者組を冷ややかな目で見ている、あるいは軽蔑しているような書き方をする若者もいる。これはジャランジャランの掲示板を見ていても感じます。
じゃぁ退職者組は皆ひとつにまとまっているのかというとそうでもなくて、大きなそして有名なグループが目立つけれど、あれは多くのグループの一つでしかなく、それも敬遠されているグループであると言う人も少なくないのが面白いと思いました。またKLじゃないある都市に二つの日本人退職者グループがあり、それが反目し合っていた時期があったと読んだこともある。
まぁ、皆さん言いたいことを言っているから面白いのだけれど、マレーシアの実情がどうなっているのかまだそこに住んでもいない私にはわかるはずもなく、あちこち読んでは、まるで正反対の様々な考え方を見ては、ふ~~~んと思っています。その中に入って自分がどう感じるのかは行ってみない限りわからないんですねぇ。様々な意見、考え方を知るのは面白いですが、それで先入観だけはつくらないように努力しています。良い意味でも悪い意味でも。
ただやっぱり大きなグループに入るのは私としては苦手で、日本の町内会のような面倒な付き合い、ゴタゴタに巻き込まれるのは想像しただけでゾッとします。これは私以上にヨメさんがそれを思っているはずで、ゴールドコーストにおいても日本人グループとは一切付き合わないようになってしまいました。以前は私が日本人会の理事としてお手伝いしていたこともあったし、様々な集まり、イベントには出席し、運営には積極的に協力をしていた時期もあったのだけれど、ご多分に漏れず、大小様々な嵐の中で翻弄されて、もう日本人と付き合うのはやーーめた、というのがヨメさん。いや、そんな気楽な感じではないかな。泣かされた事も一度や二度じゃなかったようだし。誰それさんがああ言ってるこう言ってるなんてのも日常茶飯事でした。ヨメさんは友達だと思って付き合っていたグループにボイコットされたことさえありました。
これは私もきっとマレーシアで同じ事が起きると考えていて、というか、私自身がSNSの中でそれをすでに経験していて、大きな中心的な、なんていうのだろう、それは特定の人の集まりであり、特定の考え方であり、それからはずれるものは排除されるのは経験しました。私自身そうだったし、皆で集まって特定の人を排除しようとする動きは何度も、そう、何度も見ました。また、暗黙の了解で特定の人を無視するのにも気がつきました。まだマレーシアへ渡っていない私でさえそういうのがわかるというのは異常じゃないかと思ったくらいです。でも関係者の考え方としては、目的がある集まりであるから、その目的に賛同できない者、目的達成の障害になるであろう危険因子は排除するということのようです。でもこれって村八分の全てに共通する言い訳だと私は思っています。つまり村八分は必要であると最初から認めちゃってるってことなんですね。
言葉も通じて気心が知れた仲間と遊ぶのが一番面白いのは当然だけれど、その共通したものからはずれた言動、人物は一切認めない村意識の強さがあるんですね。でもこれって同じ紙の裏表で、その両方があるからそれが成り立つんだろうと思ってます。でも我々夫婦はこの考え方は好きでは無いんです。自分たちにたとえ失う物があっても異質の物を排除しようという考え方は持っていません。これは程度の問題じゃなくて考え方の本質的な違いです。
我々が行ったらどうなるんでしょうか。楽しみです。
ゴールドコーストでいろいろ経験させてもらいましたので、日本人の集まりには適当な距離を置こうと思っています。正直、日本人は恐いです。特にグループになると力を発揮しますから。でも中にはこのブログやSNSを通して知り合った方々、また我々がマレーシアへ行ったのはたったの2回で、合計3週間ぐらいの滞在でしたがその中でお会いした方々の中には是非お付き合いさせていただきたいと思う方も多く、本当に楽しみにしています。
ゴールドコーストの友人の中には、絶対に日本人と付き合わないと断言する人もいます。マレーシアでもそういう感じの人がいるのは気がつきましたが、その方々の考え方、気持ちも良くわかるような気がします。でも私としては日本人を完全に断ち切ってやっていこうとは全く考えていません。ただヨメさんが日本人(というか日本人グループ)に対してかなり強いアレルギーを持っていますので、そこをどううまくやっていくかが私の仕事になると思っています。ヨメさんはKLに行っても日本人会館にさえも行きたくないと意地を張っていますから。
SNSを見ていて感じることですが、付き合いの上手い人も結構いるんですね。面白い話し、有益な話には出てくるけれど、ややこしい話になってくると知らん顔。絶対に参加しない。これがきっと利口と言われる日本人の付き合い方なんだろうと思いますが、私たちはそういうのも苦手なんです。言うべき事は言う、やるべきことはやるのが我ら夫婦の信条。ところがこれもうまくないんですね。敵を作りたいとは思いませんが敵が出来るタイプですから、こういう夫婦だとわかると危なくて付き合えないと考える人もいるってこと。でも同じ信念で繋がった友人は長く付き合えるのもわかる。
ま、アホで我が儘でそして飲んべえの夫婦ですから、そして日本的な付き合い方をもうすでに忘れてしまったし、日本的常識から外れている夫婦ですから、純日本的な村意識を引きずっているうるさ方とは付き合えないと思っています。
私たち夫婦がそもそも変人だと思っているのですが、でも変人も個性の一つであると思っていますし、「みんな違ってみんな良い」というのが我々夫婦の信条です。あああるべき、こうあるべきという日本的な考え方はとうの昔に捨てました。
付き合う人が多いから良いって訳でも全くないですから、何かのご縁で知り合うことが出来た方々とめんどくさいごちゃごちゃは無しにしてこじんまりとお付き合いさせていただこうと思っています。ただうちのヨメさんは変わり者の酔っ払いですからちょっと心配しています。
で、楽しみにしてるのはやっぱり現地の方々とのお付き合い。どんなところからどんな友人が出来るのか想像もできませんが、私としてはそれが楽しみ。良い意味でのカルチャーショックをたくさん受けてみたいです。
こちらにもマレーシア人、マレーシアンチャイニーズ、そしてシンガポーリアンはごっそりいて、友人もいますが、ではマレーシアへ行ったらどうなのか、同じタイプの人達なのか、それがわかりません。日本人も海外にいる日本人と国内の日本人とちょっと違うところがありますでしょ?
私の知ってるマレーシア人は素直というか、開けっぴろげな感じがしています。まぁ我が儘といえばそれが当たっているような気がするのですが、いわゆる常識的な紳士淑女という感じは申し訳ないけれど持っていません。そもそも私ら夫婦は紳士淑女じゃありませんからそういう友達ばかりなのかもしれません。(笑)
というか紳士淑女ってのがそもそも苦手。どうも紳士淑女には飾られた偽りの物を感じてしまう性格。これは私だけじゃなくてヨメさんも同じ。特にヨメさんは九州女ですから、裸の付き合い、気取らない付き合いってのが当たり前のようです。裸で無防備だからこそ傷つくことも多いのだろうと思いますが、ヨメさんは裸の付き合いに拘っています。
その点、私はずるくて適当にごまかしています。(笑)
それと聞いた話ですが、どうもMM2Hで渡った日本人の総数に変化はないということ。どうしてそれがわかるのかは疑問ですが、入ってくる人も多いけれど帰る人も多いということ。
私としてヒジョーーーーーーーに残念なのは、そういう帰る人たちが何を体験し、何を考え、どうして帰ることになったのかそれが全くわからないって事。嬉しい、楽しいってのはいくらでも活字になりますが、帰る人たちのことはまず活字にはなりませんものね。
でもまぁ、それはゴールドコーストでもたくさん見てきましたから内容はきっと一緒だと思います。いや、悪いことばかりではもちろんないのですが、泣く泣く帰っていったケースは決して少なくないって事です。
では私がゴールドコーストで何を見てきたか書けるかというと、他人事とは言えやっぱり書きたい内容じゃないですね。まぁ、それは家庭の事情であり、人間関係の難しさであり、金銭的な理由であるわけですが、でもそれらは単に他人事じゃなくて、常に自分たちにもそれが起こり得る内容だったってこと。私はヨメさんという爆弾を抱えていますのでやっぱり心配です。新天地に \(^O^)/ の気持ちで行く方々とは行く理由も違いますし、果たしてすんなり行くのかどうか。
私たちがゴールドコーストへ来たときには逃げ場もなく、オーストラリアの土になるつもりで渡ってきましたが、もうあの時ほどの情熱は無いし、元気もないし、マレーシアへ渡るときには逃げ道を確保して渡るつもりです。逃げ道といっても具体的に帰る場所を確保するということではなくて、精神的にという意味です。ゴールドコーストでは自分たちがここで生きていくわけですから、子ども達の将来のこともあるし、理不尽な事に対しては常に戦ってきたつもりです。でもKLではそんな気持ちは全くないって事。
ひたすらバカに徹しようと思ってます。(笑)
何はともあれ、海外で一番気を使うのはそこに住んでいる日本人達との付き合い。バカみたいな話ですがしょうがない。
で、駐在員のブログですが、面白いです。神髄を付いていると思います。