またちょっとTPP

しつこい野郎だと思われるでしょうが、実はこういうことを日記に書いているとそれなりに好きな人が反応してきてメールのやり取りが始まったり、それが結構面白いんです。という事で続けます。

今、思い出すのが宮沢喜一首相の頃でしょうか、アメリカと日本との間でお互いの要望書を交換しようという話になった。年次改革要望書というのかな。ウィキペディアには

年次改革要望書
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「日本政府と米国政府が両国の経済発展のために改善が必要と考える相手国の規制や制度の問題点についてまとめた文書で、毎年日米両政府間で交換される。」

へーー、これって良いことじゃんと思うのは幸せな人で、私はこれを

「アメリカによる日本改造指示書」

という風にしか取りません。この中で有名なのが郵政の民営化や労働者派遣法の改正。これって小泉さんと竹中さんがやったやつじゃんぐらいの知識はどなたにもあるはずですが、何のことはない、彼らはアメリカの圧力に屈してそれの推進者となっただけともいえるわけです。竹中さんの言っていた様々な理屈はアメリカが言うのと同じで、売国奴だといわれるのはこれが理由なんでしょう。

ま、アメリカの要望とは彼らがやりやすいように改造してくれということであって、日本のためではないのは明らか。ただ、アメリカの言うことを聞くのが日本のためだという信念を持ってる人もいるようですが、それは無視します。

この毎年交換していた要望書はどうもオバマさんになってからなくなったそうです。

もううるさくああしろこうしろと言わなくなったので万歳と思っていたらTPPなわけです。

TPPは条約であって要望書じゃないんですね。従わなければならない義務がある。また前の日記に書いたように、うまくそれが進んでいない場合、日本政府はアメリカ企業に訴えられ、莫大な損害賠償をしなくてはならないISDという条項も入っている。

ニコニコ笑いながら寄って来て、貴方の為と言い(FXも気をつけましょう 笑)、お互い手を結んで一緒に育ちましょうというNAFTA(北米自由貿易協定)の甘い話に乗ったメキシコがどうなったのか、これもウィキペディアを見てみましょう。

NAFTA  ←クリック

「NAFTA成立以降、域内の貿易は拡大し、特にメキシコの発展に伴いアメリカとメキシコの貿易が大幅に拡大している。」

これを見ていいことじゃないか~~と普通は考えるし、こういうところを大げさに宣伝して良い事だとマスコミは煽る。でもこれの言葉を変えると

「米国の企業や製品が大量にメキシコ国内に流入し、農業などの国内経済を圧迫している」

ということがウィキペディアにも書いてある。そしてなおかつ

「メキシコの農業団体「全国農民連盟」(CNC) は、2010年9月12日、NAFTA によってメキシコの食料主権が深刻に脅かされていると警告する声明を発表した。声明は、国内の生産・販売・輸入などの全農業部門で多国籍企業の支配が強まっていると指摘している。トウモロコシ・コメ・大豆の輸入が増大し、さらに牛肉が4倍以上の輸入になっているデータを報告し、食料主権が急速に脅かされていると述べている。」
 
だそうです。これは昨日書いた、カナダでもアメリカにうまくやられたという話と同じ。

こういう条約とか協定って、誰が推進派か見ればすぐ内容はわかると思うのです。利益があるから推進したい。うまい話には裏がある。騙されないように気をつけましょうというのは国も庶民も同じじゃないでしょうか。

ちょっとこれを見てください。

TPPはもう既にシンガポール、マレーシア、ブルネイ、ベトナムで動いてる。そして日本と各国の間を見てみると、その上記4国とチリ、ペルーともEPAは発効、あるいは交渉完了。そのEPAはまだ締結していないオーストラリア、ニュージーランドを含めた全ての国で、なおかつそこには中国、韓国、インドまで入れたアセアン+6で多国間EPAの話がある。

つまり蚊帳の外にされて焦っているのはアメリカだけで、TPPに乗り遅れると日本が追いて行かれるという話は嘘だというのがわかります。つまり、アジア市場を狙うアメリカが「自分で」イニシアティブを取りながら自国にとって都合のいい多くの項目を忍び込ませながらやって行きたいと言うアメリカのご都合で動いているのがTPPではないでしょうか。アメリカが口を出すようになってから当初のTPPには無かった項目が入ってきてるというのもその証拠。TPPはアメリカのトロイの木馬を日本に受け入れるようなものだと思います。

余談ですが、アメリカが今大変なのは誰でも知ってる。アメリカが良くなってまた物をどんどん買ってくれれば日本も助かる。でもアメリカも随分変わったようで、私がびっくりしたのは、あの借金してでも物を買いまくるアメリカ人の行動ががらっと変わったこと。お金を貯めるのが日本人の特徴と長い間言われてきましたが、アメリカ人もお金をためるようになってきた。そんなニュースも結構あります。

日本の「家計貯蓄率」は世界最低水準  ←クリック

主要国の貯蓄率の変化  ←クリック

ここに一つ怖さが見えるのは、日本を支えている国民の貯蓄1400兆円といわれるあれですが、ああいうのを溜め込んだ世代っていわゆる我々の親とか団塊の世代。お金は持っているけれど使わない人たち。この人たちがちょっと財布を緩めてくれれば日本の景気はV字回復するなんていわれてるわけですが、使ってくれない。平気で低金利に甘んじていてくれるからこそ、そのお金で日本国債を買い支えられるわけですが・・。

このお金があるから安心と思う部分もあるんですが、これって日本の貯蓄率が世界的にも高かった頃から貯めてきたお金。我々の世代には貯められない過去の遺産であるのが気になりませんか?我々の、そして次の世代には無くて当たり前のお金。

将来、この未曾有の国の借金がボディブロウいや、ノックアウトパンチになる日が来る様な気がします。ということは今のうちに徳政令かな?

各国の借金。GDP比。日本はGDP世界第三位になったといいつつ、額は莫大なわけで、倍率だけでも突出してるってどれだけ異常な数字かってのがわかりますね~。ほんとにどうするんだろうか。

こういうところにも、今後の日本の危うさ、今の状況が続くとかなりヤバイってのが見えるような気がします。でもだからといって、お金の無い人が一発逆転を狙うがごとくうまい話、TPPみたいなのに乗ると借金はもっと増えるみたいな。

実際には日本の借金は政府の借金であって日本国の借金じゃないってのが救いですね。国民一人当たり何百万円の債務って言いますが、それって本当はおかしくて、日本の国債を買っているのは日本国民ですから、一人頭それだけの借金じゃなくて、それだけの金額を国民が政府に貸しているっていう意味でもあるわけです。

だから政府のその借金を返すために、国民がどこからかお金を持ってくる必要があるわけじゃなくて、貸してる立場の国民がもうその金はいらないよ、と言えばそこで終わりってこと。あるいは政府がお金を発行すれば終わり。ところが諸外国の場合はそれが出来ないから大変なんですね。債権者は国外にいる。

つまり大事な事は政府の債務だけに注目するべきではなくて、日本国全体としての国内外の資産、債務、債権はどうであるかってことかもしれません。そういう話になると日本政府はいまだ莫大な資産を持っているし、日本国は海外に対しては債権は多くもっているわけで、非常に富んでいる国であるのも間違いがないはず。円高というのはこれが最大の原因だと思うわけです。政府の債務だけを見ても全体は見えないって事。でもその点だけを取り上げて騒げば、無駄使いは減るし、増税もできるし、政府(財務省)の思う壺ってことなんでしょう。

では日本として対外債務がどのくらいあるのか。他の国は?

本来国としての借金とはこれを言うべきかもしれません。

(2007年 順位は対外債務のGDP比)

ルクセンブルク 1兆6176億USD (4355%)
モナコ 180億 USD(1843.70%)
アイルランド 1兆8,410億 USD(960.86%)
アイスランド 1256億 USD(628%)
スイス 1兆3,400億 USD(441.95%)
イギリス 10兆4,500億 USD(376.82%)
オランダ 2兆2,770億 USD(352.75%)
ベルギー 1兆3,130億 USD(348.74%)
デンマーク 4,926億 USD(242.30%)
オーストリア 7,525億 USD(233.70%)
フランス 4兆3,960億 USD(211.86%)
香港 5,880億 USD(200.48%)
ポルトガル 4,612億 USD(198.54%)
ノルウェー 4,691億 USD(190.23%)
スウェーデン 5,982億 USD(176.72%)
ドイツ 4兆4,890億 USD(159.92%)
フィンランド 2,712億 USD(143.95%)
キプロス 270億 USD(126.03%)
オーストラリア 8,264億USD (106.91%)
アメリカ 13兆7,731億 USD(99.95%)
エストニア 248億 USD(86.51%)
ラトビア 335億 USD(83.72%)
スペイン 1兆840億 USD(79.65%)
スロベニア 404 億USD(71.93%)
ハンガリー 1,259億USD(65.68%)
カナダ 7,586億 USD(59.69%)
イタリア 9,963億 USD(55.35%)
ニュージーランド 514億 USD(45.77%)
リトアニア 272億 USD(45.33%)
ブルガリア 349億 USD(40.23%)
日本 1兆4,920億USD(34.93%)   ←日本はここ
スロバキア 366億 USD(33.24%)
ルーマニア 745億 USD(30.17%)
チェコ 747億 USD(29.76%)
ポーランド 1,698億 USD(27.25%)
ロシア 3,565億 USD(17.00%)
ブラジル 2,294億 USD(12.41%)
マルタ 189百万USD(2.01%)(2005)

政府の借金は凄いけれど、日本全体の対外債務を見るとこんな程度しかない。主要通貨の発行国だけみても日本の順位は下のほう。つまり危険度が少ない、だから円を買うということになるんでしょうか。

どちらにしても国民は個人で生活を守らなければならないし、マレーシアに渡れば大丈夫かもしれないですね、とここで無理やりマレーシアにつなげてみます。(笑)

     
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