マイナンバー、海外在住者への付与と預金口座との紐づけが始まる

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私達海外在住者でマイナンバーを持っている人は少ないと思います。

というか日本に住民票をおいていなければ、マイナンバーは取れない。

でも日本国内ではマイナンバーの取得は進んでいて、それは海外在住者にも広めようという話になっていましたよね。それが今年から動き出すらしい。

まだ細かいことは決まっていないみたいですが、動き出すのは間違いが無いようで楽しみにしています。

中には「個人情報を知られたくない」と思う人って多く、マイナンバーもそうですが、私は真逆で「個人情報を政府に知られて困ることはないもない」どころか、さっさと強制的にでも広めるべきだと思っています。

日本の行政って未だに古めかしいシステムを踏襲していて、戸籍謄本さえも簡単に取り寄せられないし、支払いは振り込みも出来ないしクレジットカードも使えず「切手を郵送してください」なんて明治時代を引きずっている感じさえします。

さっさと様々な情報をデジタルで集中管理すればよいのにというのが私の考えかたです。

ま、情報が漏れたり、ミスが多かったりと問題は今後も限りなく出てくるとは思いますが、それは乗り越えるべき問題でしか無くて、私はマイナンバー、マイナンバーカードのようなシステムは早急に広げるべきだと思うタイプ。

それがいつの日かしっかり出来れば、様々なサービスが迅速に行われるだろうし、不正な支給を受けたり、様々な日本のサービスの外国人による不正利用も減るだろうし、脱税もやりずらくなれば良いと思っています。

で、不便だと思うことは今でもあって、世界的にはID、マイナンバー、あるいはタックスファイルナンバーを誰しもが持っているのが普通ですから、銀行口座や証券口座を開設する時に、「それを入力する項目がある」のだけれど、どうしようもないのね。直接電話をしてカクカクシカジカと説明したところで、「それでは開設できません」なんて言われる。

私は税務上でもマレーシアの居住者となっていますし、マレーシアのタックスファイルナンバーは持っています。でもある時、「ID」を聞いてくるシステムがあったのね。でも私達外国人はタックスファイルナンバーは取得できてもIDは取れないじゃないですか。またマレーシアの運転免許証には「住所が記載されていない」ことから証明書として使えないケースもあるのね。このときも、カクカクシカジカと説明したのだけれど、「諦めてください」ですもんね。それって、マレーシア国内のサービスなのにそれを受けることが出来ない。

そんな時に日本のマイナンバーでもあれば登録できるのだけれど、それは「居住国の虚偽の申告」となるわけで、もしかしたら海外在住者のマイナンバーカードには海外の住所が記載されるのかどうかもさっぱりわかりませんが、それがあったところで「他国の証明書」じゃ駄目でしょう。

ま、そんなこんなで、私にはまともなIDがないわけで、マイナンバー、マイナンバーカードがどれほど使い道があるのかわからないにしても、私は早く欲しいです。

日本国内のサービスを受けるときにも、「マイナンバーが必須」となる時代はすぐ来ると思うし。「海外在住者は駄目です」なんてのも本当に困るのね。

特に「日本の銀行口座」の開設が簡単にできないのが大問題で、私は海外に出る時点で「非居住者用」に切り替えることが出来て今でも問題なく使えていますが、他の銀行には新規開設が出来ないし、私の息子たちも日本の銀行口座が持てないので【実害】が出ている状況。

本当に日本って遅れていると思うし、官庁は縦割りでサービスがバラバラで、中には「申請用紙は窓口にありますので取りに来てください」なんてところもあるのね。

こんな状態なのに、「日本に世界の金融都市を作りたい」なんて構想があるのね。

馬鹿じゃないかと思いますよ。非居住者には銀行口座も作らせない。つまり普通預金口座もないのでまともな活動はできないのね。なおかつ多くの国が「非居住者は非課税」の特典がある銀行預金、定期預金も作れない。でも私みたいに非居住者なのに口座をすでに持っていれば定期預金でも作れるけれど、「非課税なのは住民税だけ」なんですよ。

こんな状態で「国際金融都市」ですか?笑い話としか私には思えない。

税金にはとんでもなく厳しいアメリカでも、非居住者でも銀行口座や証券口座は作れるし、なおかつ「非居住者は無税」の特典も多い。だから「世界中からお金がアメリカには集まる」わけで、それは香港もシンガポールも同じ。きっとイギリス(シティ)も同じでしょう。

そういう世界の常識に反しているのが日本で、どうやって国際金融都市を作るのか。やるならやるで、どこかの過疎地に「特区」を作って、タックスヘイブンに近い税制で規制も減らせば話は別だろうし、それなら世界中からお金が集まって「シンガポール」みたいになるかもね~~~。

ついでにその都市内に「高度な医療施設」や「高齢者用住宅、医療センター」、大学でも作れば、それこそ世界中から金持ちが集まるんでしょう。

そもそもですね、今の時点でも「外国人の金持ちは日本に行きたくない」理由もあると聞く。

日本には当然、贈与税や相続税がある。これって大きなネックになっていて、例えば外国の金持ち一族の一人が日本の支社で働いているとするじゃないですか。そんな時に、海外に住むその親族が死んで大きな資産を相続したとする。当然、その人は「日本に相続税を納付しないとならない」わけで、「なんで?」って話になる。

でもそれは「住む国の法律に従う」のはどこでも同じ。ところが日本には変な法律もあるのね。

「日本の居住者」が海外に出ても10年縛りがあるじゃないですか。日本人がマレーシアに移り住んでも「10年間は贈与相続は日本の法律に従う義務」がある。これって外国人にも適用されるんですかね。私はそこは調べていませんが、ある外国人が日本で数年働いて(日本の居住者となる)、その後、本国に帰ってから本国で起きた相続や贈与を【10年間は日本に申告納税する義務がある】としたらどうなりますかね。

この手の話は前に聞いたことがあって、日本に働く外国人の親が本国で死んで「相続税を日本に納付するしないで揉めたことがある」のですと。この顛末はどうなったのか知りませんし、外国人の場合は特例があるようなことを聞いたような気がするんですよ。でも確かなことは知らないけれど、その人は確かオーストラリア人で、「本国では無税」なのに、日本で働いていたがゆえに日本に相続税を納付しないとならない。

もし納付義務がないとしたら、「金持ちの日本人は他国の国籍を取ってしまうと良いことが起きる」ことになりませんかね。

でも国税局は「外国国籍を取ってから10年以内は、日本国籍と同等の義務を負う」なんて決めるのかもね。(笑)

そもそもその現状の10年縛りって厳密に言うと「日本の税法の根源である属地主義に反している」と思う私。

あっちもこっちもツギハギだらけの法律を作り、省庁はそれぞれ縦割りで連携を取らないし、こういう日本ではそもそも「根本的な問題解決は出来ない」のがあちこちに起きているんじゃないですかね。

それでいて、国際金融都市を作るなんて大風呂敷を広げる。どうせやるなら、沖縄県をタックスヘイブンにしちゃえば~?

日本の航空事業も「世界のハブを韓国のインチョンに取られてしまった」し、日本には超大型のタンカーが入れる港がないから、中国だか韓国を経由して日本と外国との貿易が行われている貨物も多いと聞いた。日本が半導体事業にも力を入れるにしても、「TSMCという外国企業の誘致」ってなんなんだと思いませんかね。

日本ってそういう国になったわけで、本当に根本から「作り直す」ことをしないと、世界においていかれるだけで、「世界金融都市構想」もマレーシアのKLに出来たTRX(Tun Razak Exchange)に取られちゃうかもね~。、マレーシアってチョンボをすることが多い国だと思うのは「新MM2Hビザ」のときもそうだったけれど、逆を返せば「決断と行動は早い」ってことでもあって「問題があれば、進めながら解決する国」に私には見えるんですよ。

ところが日本にはそのスピード感を私は全く感じないのね。だから「新規に何か興す」ことも遅いし、問題解決も出来ずに中途半端に進めてしまう国に見える。

でもやると決めたらきっちりやるのが日本だと思うし、デジカル化、DX(デジタルトランスフォーメーション)も波に乗れば早いと思うのだけれど、いつ波に乗るのか・・・・。なんでもデレデレしていて、はっきりした方向性も出せないでグズグズするのは「マイナンバーカード」にもそれが見えると私は思うわけです。

でも「外圧」が掛かるとなんでもすぐに決めて、実行も早い。こんな調子で大丈夫なのか本当に心配です。

 
 
 

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