夕刊フジの記事。
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「ミセス・ワタナベ狩り」で海外の投機筋は大儲け (夕刊フジ)
「ミセス・ワタナベ狩り」。17日早朝に1ドル=76円台の史上最高値となった為替相場でこんな物騒な言葉が広がった。狩人は海外の投機筋、そして獲物となったのは、日本の個人FX(為替証拠金取引)投資家だったというのだ。
為替相場は17日未明まで79円台で推移していたが、同日午前6時過ぎのシドニー市場で一気に76円25銭と約20分程度で3円も円高が進んだ。そしてその後の東京市場では78~79円台で推移した。
明らかに異常な値動きについて市場関係者の間では「海外の投機筋が日本のFX投資家を狙い撃ちした仕掛け的売買では」(外資系証券エコノミスト)との声が聞かれる。
日本の個人FX投資家は「ミセス・ワタナベ」と称され、「円高ドル安局面では逆張りして円を売ってドルを買う行動に出る人が多い」(同)。
この習性に目を付けた海外の投機筋は、日本人が動きにくい早朝の時間帯に大量の円買いドル売りを仕掛けた。一定の評価損が発生した場合、強制的に損失を確定する「ロスカット」というルールがあるため、短時間で相場が動くと、強制に損失を確定させるために円買いドル売りをする。
これがさらなる円高ドル安を招き、円買いを仕掛けた投機筋は、ドルを買い戻して巨額の利益を確定させたというのだ。「ミセス・ワタナベ」は反撃できるか。
[ 2011年3月18日17時00分 ]またこんな記事も ここ
被害総額 (ゲンダイネット)
地震による被害総額は、95年に起きた阪神・淡路大震災の約10兆円を上回る規模との見方も出ている。さまざまなシンクタンクで試算されているが、某外資系再保険会社によると、現段階で30兆~40兆円程度に上るとのこと。週明けの急落で東証1部の時価総額は先週末の約316兆円から約289兆円へ、約27兆円も減少した。大規模な余震が起こる可能性はいまだ高く、福島原発事故の影響も未確定なことから、まだまだ予断を許さないのは事実だが、この試算が正しいとすれば、被害総額に見合う時価総額の調整は、相当織り込まれたと言えるのではないか。
●悪銭身につかず
生き馬の目を抜くといわれる証券市場。しかし今回の地震で、卑しい投資家が集う鬼畜市場と化したようだ。週明けの東京株式市場は急落に見舞われ、値下がり銘柄数は1500を超えたほどだが、地震復興関連などという言葉を免罪符に建設、住宅、浚渫(しゅんせつ)、道路、セメント、建機といった業種の銘柄が軒並み買い上げられ、ストップ高続出。そこから受ける印象は、さながら火事場泥棒の様相だ。
こうした了見でマーケットに向かったりすると、儲けはわずかだろうし、すぐに吹き飛ばしてしまうに違いない。まさに「悪銭身につかず」である。
(日刊ゲンダイ2011年3月15日掲載
卑しい投資家。火事場泥棒ですかぁ。市場参加者としては私はこういう汚名をいつでも甘んじて受けようと思ってます。
今回の円高ですがそれに乗った側はやっぱり卑しい非国民ということになるのでしょうが、ではあえて利益を出そうとせずにヘッジをしたらどうか考えたら面白いと思います。
ヘッジという行為は利益を出すためじゃなくて守るための行為。でもやることとしては円高に動けば利益が出る商品を買って損を補うわけですから、やってる内容は同じなんですね。
同じ行為でも目的が違えばOKだとするならば、では殺人は?という難問と同じことになる。
しかしまぁ、世の中には私にとって分からない事ばかりです。これでもあと数日でもう58歳。バカなんでしょうねぇ。(笑)