女房のことは必ず守る!

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久しぶりに真面目な話です。(笑)

秘密コメントをいただきました。秘密コメントですからそれを公にするべきでは無いのですが、名前は出しませんから書いても良いかな、と。お許しください。

こういう書き出しでした。

「女房と言えども女性に変わりありません。女心は常に移ろいやすく、とてもデリケートです。 そんなデリケートな奥さんを連れてダボさんがGCを離れ、嫁姑の渦巻くKLに行かれるということが小生にはイメージできません。以下、略」

この方とはインターネットで知り合い、まだ一度もお会いしたことがないのですが、どうも不思議に馬が合うというか、私たちの数少ない理解者の一人だと思っています。

今回もヨメさんの心のうち、あるいは我々がマレーシア行きで何を気にしているかはっきりとは書いていないのに、私の今までのカキコの中からそれを感じ取っていたのでしょう。

ヨメさんがマレーシアに行きたくないという理由は唯一つ。それはマレーシアでの人間関係に不安を感じている。これだけなんです。

逆にどうしてゴールドコーストから離れたくないのか。その理由はこちらに大切な友達がいるから。それだけの理由です。

こういうのってわかる人にはわかるけれど、わからない人にはまるでわからないことのようで、そしてわかってくれる人は決して多くはない。

うちのヨメさんは天然というか自然児というか、ターザンと言っても良いくらい大人の付き合い、いわゆるなんというのでしょうか、上下関係とか立場の違いとか、そういうのを考えながら付き合うことが全く出来ない女性です。良く言えばピュア。悪く言えば世間知らずのバカです。

普通の大人なら舅姑との付き合いで苦労をしてるし、また旦那の会社関係の奥様方との付き合い、そして住む町にはそれなりのややこしい付き合いがあって、そういう中で皆、どうにかやりくりして生きているわけですが、うちのヨメさんはそういうのが苦手と言いますか、下手糞といいますか、生まれたままと言いますか、常識はずれといってもいいのでしょう。全く駄目なんです。

相手が年上だろうが、お偉いさんだろうが、年下だろうが、子供だろうが誰にでも同じように接します。これは若者受けはするものの、年上や目上の人たちからするととんでもない常識はずれなんですね。

ヨメさんはそういう点で、このゴールドコーストでも苦労してきました。

会社関係も何もないのだから全く関係ないだろうというのは海外の日本人村を知らない人の考え方で、海外の日本人村には恐ろしいしきたりがあると言って良いと思います。

ある意味、男性の方が長い間組織の中にいますから、そういうことは理解しやすいのと同時に、バカらしさも知っているわけですが、どういうわけか女性にはわからない人が結構多いんですね。

これって特に海外駐在組みの奥様方にその傾向が強い。

凄いですよ。

女性だけの集まりの中でもちゃんと席順が決まっていて、上司の妻、部下の妻の差ははっきり存在するし、下請け企業の妻なんて可愛そうなものです。それ以上に哀れと言っていいのが、たとえば居酒屋調理人の妻。

私の知人で飲食店を経営する奥さんなんか、女性だけの会合で、飲み屋の分際でよく出席できるわね、と皆の前ではっきり言われたとのこと。彼女はそれが切っ掛けで、死んでも日本人会には入らないと言っていましたっけ。

このような大奥みたいな感じは大なり小なりどこにでもあって、その中で自分の立ち位置をきっちり作る人もいれば、うまく立ち回る人もいるし、そういう集まりには一切顔を出さない、付き合わない人もいる。うちのヨメさんはその最後のタイプで、そういう中で自分がどうしたらいいのかがわからないようです。

女性にそういう大奥的な傾向が強いのは簡単に想像できるわけですが、男性でも決してその手の人たちは少なくないんですね。

年齢、そして退職者だとすれば過去の仕事、あるいは出身校、そんなことまで前面に出す人がいる。そりゃ特に海外ではどこの馬の骨だかわからないのが山のようにいますから、そういう看板で信用されようとする人がいるのも理解できます。でも困るのがそれをまた真に受ける人も少なくないってこと。ピラミッド、村社会の構成員です。

似たような経歴の人が集まり、似たようなことを考え、余計なことは言わない。まさに会社人間そのままじゃないかと思うような人、集まりも少なくないんですね。

本当に変だと思います。海外に自由を求めて飛び出したくせに日本的村社会を作り、それを保とうとする人は決して少なくない。

それって海外に出た不安がそうさせるのだろうと思います。そしてそういう不安を持つ自分を隠したいプライドがある。またこれから海外に出ようとしている人たちも同じで、不安がいっぱいだから余計なことは言わずに、その村社会の中の良き一員と受けいられ、そして自分の立ち位置を得ようと頑張る人も少なくない。

こういうのが見えると本当にがっかりします。でもそれが現実。

でも私たち夫婦はそういう考え方を一切持っていませんし、そういう村社会には近寄りたくないし、ましてやその村社会の基準で判断されるのは断固として拒否したいと考えてます。

海外に出て、どうしてそんなになっちゃの?と思いますが、海外だからこそそうなるのかもしれませんね。

ま、とにかくゴールドコーストでも嫌な思いはかなりしまして、私は男ですからどうにでも受け流すことができますが、ヨメさんが泣いているのをただ我慢しろとは言いません。話の内容によっては私が出て行って言うべきことは言います。

ダボって恐ろしいヤツだと思うでしょ?(笑)

でも海外で生きるってことはそういうことだと私たち家族は考えて生きてきました。泣き寝入りはしない。偏見や差別は許さない。これが崩れたら海外で生きていくことは出来ないと思うのです。日本人なんだから日本的価値観を持てと言うのにも反発します。そんなローカルルールを持ち出さないで欲しいと思います。

ですから子供達が学校で人種差別された時には学校に乗り込んだり、また弁護士を通して意見書、質問書を出したりもしました。そして子供達には絶対に我慢するなと教えて育てました。

ヨメさんには?

ヨメさんにはもう少しうまくやれよと言いますが。(爆)

でも一度だけ、私が出て行ったことがありましたっけ。ヨメさんの友達の集まりでいろいろありまして、露骨に、そして騙されて村八分にされたことがありました。

普通なら、もうそういう人とは付き合わなければ良いじゃん、で終わるのでしょうが、私は性格がきついですからその中心人物に会いまして、「友達のフリをしながら、相手が後ろを向いた瞬間に刃物で刺すようなことはするな。」とはっきり言ってやったことがあります。

きっとヤクザかなんかだと思われたでしょうね。(笑)

でもそうやって私たちは海外で生きてきました。相手が何人だろうと泣き寝入りは絶対にしません。で、そうやって生きている人も多いのですね。これが不思議なのですが、非日本人はそれが普通で偏見とか不条理に対し徹底的に戦う人は多い。でも日本人は我慢する方向で考える人が多いし、村社会は嫌いだというわりにはその村社会に抵抗しようともしない人が多いように私には見えます。

そういう意味での日本人的基準が私には無いのかもしれなくて、日本人同士で日本人らしい話題になっても、どうにも価値観に違いを感じて、私たちを日本人だと思わないでくださいって言うこともたまにあります。日本人にとっては美徳になることでも、私には受け入れられないことが多くあります。

長いものには巻かれろ。これは私が一番嫌うことで、そういう思考方法は全く持っていません。

長いものを見たらハサミで切りたくなる性格ってのも問題がありそうですが、ま、それが私の生きかたです。

でもヨメさんは辛いんですね。私はいくらでもそれは我慢が出来ますが、ヨメさんはそういう日本的村社会が存在するというだけでそこから逃避したいと考えるようです。マレーシアに行っても、日本人会館さえも近寄りたくないというくらい。

私たちにはマレーシアにはまだ友人らしい友人もいませんが、でもすでに何度も日本の村社会的な話は聞こえて来ています。ゴールドコーストもそうですが、それに耐えられないから帰ろうと言って帰った家族がいましたが、マレーシアでもその手の話がチラホラ聞こえてきます。

日本人を助けるのも苛めるのも日本人。一体どうなっているんでしょうか。私たちはこれで嫌な想いを随分してきたし、この手の話も嫌というほど見聞きしているし、マレーシアでもまたそんな渦中に入りたくないので、この手の話には敏感にならざるを得ません。

私の一番好きな人種は日本人。一番嫌いなのも日本人です。

で、その私の嫌いな日本人って、間違いなく自分の中にも存在しているんですよね。そこがややこしいところ。(笑)

ヨメさんの話に戻りますが、ヨメさんは友達を非常に大事にする人で、もしかしたら私より友達が大事なんじゃないかと思うくらい。でもそういう友達がゴールドコーストに何十人もいるわけでもなく、ほんの数人だけ。でもその数人と離れるのが嫌なんですね。

初めてマレーシアに行ったとき、今は無き天ぷらの美久仁さんで食事をしていたときです。カウンターに座ったのですが、偶然我々の隣に座っていた男性がブログで知り合った人でした。そして彼はこれまたもう一人ブログで知り合った女性と一緒にいた。そこで意気投合して酒を飲んだのですが、盛り上がりが凄くて、まだ飲み足りないとやしのみの大西さんのところへなだれ込んだことがありました。

その女性、凛さんという女性なのですが、うちのカミさんは凛さんがいるだけでマレーシアに住めそうな気がすると楽しみにしていました。でもリーマンショックでご夫婦は日本へ帰国。その話をヨメさんにしたときには涙を流していました。

たった一度会って酒を飲み交わしただけと言ってはなんですが、それほど感受性の強いヨメさんを無理やりマレーシアに連れて行ったらどうなるのか、実のところ、かなりマジに心配です。ヨメさんの乾癬という病気もストレスが大きな原因と言われていますし、乾癬が出だしたのはマレーシアへ行こうという話が出てから。

日本人社会とは一切関わりを持たないという選択もあると思います。実はこういう人たちって結構多くて、日本の人間関係のわずらわしさが嫌で海外に出たのだからここまで来て日本人と付き合いたくないとはっきり言う人に何度も会ったことがあります。でも私としては日本人との関わりを捨てる気はありません。日本人でないと分かり合えないことも多いからです。かといってべったりくっ付くつもりもありませんが。

ま、行くと決めましたし、行きますが、いろいろと気が重いばかりで我々にはご褒美人生もハッピーリタイアメントも関係無しです。

いつものごとくまた話が長いですが、これが我が家の実情で、本日、秘密コメントを書いてくれた方は、しっかり我々のこの実情を見抜いているということです。

でも有り難いと思いました。このような方がいるから、我々もマレーシアへ行こうと思える。

感謝しています。

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