私がPCをいじっているところへヨメさんが来ました。
「釣りに行きたいの?」ですと。
「別にぃ。そもそも釣りに行きたいと言い出したのはお前だろうが。」
「そうだけど、餌は付けてくれないし、魚を下ろすのを私にやらせるし・・」
「だから、それは全部俺がやるって言っただろうが~~。」
「じゃ、今日、行きたい?」
ここでウンっなんて言うと完全に主導権をとられてしまうので
「別にどうでも良いよ。そんなに釣りたいわけでもないし。」
「じゃぁ、お弁当用のご飯を二合炊くから磨いでくれる?」
こういう話の持って行きかたが女性って上手いんですよね。私には絶対に出来ない芸当。
ということで今晩、釣りに行くことになりました。(笑)
ま、ヨメさんは乾癬で手の指も酷いことになっていますから、本来釣りに行きたいと思うほうがおかしなくらいで、もし海水が指に掛かっただけでもヒリヒリして飛び上がるんじゃなかろうか。それでも仕掛けを自分で作ったり、今みたいに自分から話を切り出すってことは本当に釣りが好きなんでしょうね。
ヨメさんが病気なのだからいろいろやってやらなくてはならないのはわかっているんですが、私も朝から晩まで主婦みたいなことをやっているわけです。ご飯を作ったり洗物をしたり、買い物に行ったり。だから、病気なんだからしょうがないでしょ、みたいな言い方をされると腹が立つし、手伝ってやりたくなくなります。
九州女って、有難う、というのも下手なのが普通?優しいのはわかるけれど気の強さも半端じゃない。惚れた弱みってのがあるけれど、それが何十年も尾を引くってのはなんだか割りに合わない感じがします。
だからたまに言うんですよ。「俺も惚れられて結婚したかった」って。この時だけですね、してやったり!と思うのは。(笑)
しかし、こういう釣り好きのオバサンってヨメさん以外知りません。そしてヨメさんと会ったことがある人はびっくりすると思います。まさか釣りをやるようなタイプには全く見えませんから。
でも黒鯛もキスも釣るのはやめようということで決まり。アイゴ狙いになるんでしょう。でもアイゴって狙って釣れる魚なのかどうかがわからないし、アイゴの餌って草食系だから他の魚は食わないだろうし、どうなりますか。
何も釣れないと面白くありませんから、アイゴの餌とは別に鶏肉だけ持っていこうかな。それも大きくぶつ切りしたやつ。これを放置しておけば雑魚がつっついても大丈夫だし、大きな黒鯛が釣れる可能性もある。
アイゴ釣りなんかしたことがありませんからネットで調べてみました。するとベストの餌は、な、な、なんと、酒かすですと。(笑)
酒好きのうちのヨメさんみたいな魚がいるんですねぇ。
あるいは味噌と小麦粉を混ぜて練ったもの。それにニンニクとか入れるらしい。
大体、草食系の魚って海水魚でも美味しいと思うことは稀で、海草臭いんですね。磯臭いというべきか。
ま、そんなこんなでアイゴにはさほど期待はしていないのですが、黒鯛、キスはもう食べたくありませんので、とりあえずアイゴ狙いで行きます。もしキスや黒鯛が釣れたら、リリースするか他の釣り人にあげちゃうつもり。
本当はアジなどが釣れる釣り場もあるのですが、また、内海でも大物が釣れる場所があるのですが、どういうわけかヨメさんは目の前の公園に固執してます。でも、そもそもそこはコンドから見てもわかりますが、浅瀬が広がっているところで、船が通るように深く掘ってあるところまでは投げても届かないし、大物が釣れるような場所じゃないんですね。内海は魚たちの産卵場所でサンクチュアリーと言っても良い場所ですが、目の前の公園は魚の幼稚園の運動場に竿を出すようなイメージしかありません。あんな小さな魚を釣ってもしょうがないし、ほとんどリリースしなくてはならないサイズだし、可愛そうな気さえしてきます。だから私としてはあまりワクワクしません。
でも今日も天気が悪そう。夜釣りですが、雲行きがおかしくなってきたら中止です。