債券に関して

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このブログの読者で債券投資などに非常に詳しく、その他幅広く知識や経験をお持ちの方がいらっしゃいます。

その方が、どのように日本で金融機関と付き合い、どのように債券、その他の商品の情報を集め、どう売買するかの基本的なことを書いてくれました。

数日後に消去されるとのことですので、興味のある方は一読しておいた方が良いと思います。

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皆さん、どう感じたでしょうか。

私は正直なところ、これは普通の素人には無理だと思いました。これを書いてくれた方は本当に大したもんだと思います。大口の投資家やプロの機関投資家を相手にする金融機関に対し、個人の立場で入り込み情報を得、売買をしていらっしゃる。これはまず知識の蓄積からはじめなければならず、また時間と手間隙をかけて金融機関と人間関係を構築し、そうして漏れ聞こえる情報によって動く。これをするにはまた投資とは別の才能、努力が必要だと思いました。

そして私には無理だというのが結論。

ただそうやって諦めてしまうから何に対しても上り詰めることが出来ないわけで、山登りは諦めた人から脱落していくという当たり前のことがこの世界でも同じに起きていると感じました。やはり人それぞれ向き不向きがあるというのはこういうところにも出てくるのでしょう。

さて、どうするのか。

私としては正攻法を嫌う基本的な性格があります。どうにかして近道はないのか、裏道もどこかにあるんじゃないか、そんなことをいつも考え探しています。

今までの、そして日本における債権投資は個人投資家にとってはブラックボックスでありますが、今、我々は海外に出る、海外に住む、そして海外の金融機関を利用するようになっているわけで、日本とは違う世界の仕組みを探し、それにアプローチしたいと考えています。

まずあの説明の中に書かれていた、金融機関は「小物を相手にしようとはしない」というのが第一にあると思います。これは確かにその通りで、本来何億何十億単位の売買がなされる債券なのに、扱い額は小さく、知識も無く、即決できるような判断力も無く、質問ばかりする素人を誰も相手にしたくないのは当たり前ですね。ここをまず突破しなくてはなりません。

これに関しては、例えばアジアのHSBC等の金融機関は扱う商品が多岐に渡っていること、そして基本的に日本のような閉鎖性を感じないこと。それらがありますので、こちらサイドから「こういうものは無いのか、あれば買う」というアプローチをすると動いてくれる可能性が大だと思います。

これに関しては前にも書きましたが、リーマンショックのあとに、米ドルの下落、債券価格の下落があり、日本の金融機関の債券が考えられないほどの高い利回りで新発、既発ともに取引されていました。米ドルで12%程度です。2009年の初めでしょうか。

当時、HSBCシンガポールに何か面白い債券は無いのか聞いていたときに、彼らが出してくるのは国債、地方債、公社債、超優良会社の低利回りの、いかにも安全、誰にでも安心して投資していただけます的なものでした。こんなのはどこでも買えるわけで、もっと面白いのはないのかと聞きましたが、いろいろあることはありますが・・・みたいな感じでお茶を濁されました。

では、この債券はあるのか?HSBCで買えるのか?と日本のある金融機関の米ドル建ての、それも一般的ではない劣後債を特定して聞きました。これは他の金融機関から買いますか?と聞かれていたものです。それをそのままHSBCシンガポールにぶつけました。するとその答えは「はい、買えます」とのこと。

正直、私はおもしろくないなぁ、と思いました。確かにそれを買えるのがわかったのは良いことですが、私に言わせると他社で売っているのだからHSBCが扱っているのも当たり前の話で、私がおもしろくないと思ったのは、聞けばあるという。でも聞かなければそういう存在を教えてはくれないってところなんです。

そういうのがあると教えてもらわなくてはこちらは何もわからないわけですから、買うもへったくれもありゃしません。

でも、債券を特定して聞けば買えるのがわかったのは一歩前進。ただ、なんでも売買できるわけではないだろうことは想像できます。ちなみにシンガポールのCitiは、彼らが薦める債券というのがあって、それ以外は駄目だと言われたことがあり、口座を解約したことがあります。

私としてはやっぱり「人の行く 裏に道あり 花の山」なわけで、どこの誰でもがどこでも買える様なものに妙味はないと思っています。かといって誰も見向きもしないジャンクボンドを買おうとは思いませんが、リスクとリターンをどう考えて買うかは、私としては自分で決めたいわけで、彼らにそれを決めて欲しくはないのです。

ここで突破口としては、債券市場の動きを見て、どういう債券がいくらで売買されているのか、まずその情報を得ることが重要だと思います。今の状態は、株式市場にどんな会社が上場されているのかもわからず、どんな値がついているのかもわからず、金融機関から、トヨタを買いませんか?ソニーは?といわれているのと同じ状態だということなんですね。

これって目隠し状態ですし、彼らの言いなり。

でもそういう世界であろうことも想像が付くのです。たとえ何億何十億を扱う法人客だとしても意外に普通の債券を買っていたり、バカみたいな仕組み債を購入して何十億も穴を開けたなんて報道を見ることがあります。意外に、大手でさえもうまいぐあいに乗せられているのがこの業界かもしれません。

ですから、まず市場の動向を探ること、知ること。これが大事で、これさえわかれば売買すべきもの、売買すべきタイミングも株式と同じように見えてくるはずです。

ではどうやって市場を調べるのか?

アメリカにおける債券市場でのデータを調べることは出来ます。これは前の日記にそれができるサイトを紹介しました。でも他通貨、他国の市場で動いている債券に関しては全くわからず。私はオーストラリア建てにしか今のところ興味がないのですが、オーストラリア建ての債券にどんなものがあるのか、どういう価格で取引されているのか、そのリストは膨大なものがあるはずですが、それにアクセスすることに成功していません。全くわからずです。

オーストラリア建てと言っても、オーストラリアの国債もあれば地方債もある。もちろん社債もあってそれはどこの国でも同じですが、私としてはオーストラリア企業ではなくて、世界的企業のオーストラリア建て債券に興味があります。いわゆるカンガルー債といわれるもの。これはGEであるとか、前にも買ったモルガンスタンレー、高利回りでこの数ヶ月取引されていたゴールドマンサックス、バンカメなど。こういう債券の情報はそれこそ取引金融機関が、おこぼれの情報として流してくれるのを待つしかない状態です。

こういうのってストレスがたまります。自分が自分をコントロールできていないストレス。

株式だって、毎日売買しないにしても毎日の値動きを追いたい人が多いのと同じで、ゴールドマンサックスだって、今日の債券はどんな感じ?なんてことを知りたいわけです。でもそんなのを毎日聞いていたら、間違いなく勘弁してくださいよ~~と担当者に泣かれるのはわかりきっています。

でもま、この辺の突破口はどうにか探すつもりですので、お楽しみに。

で、何か面白い債券でもあれば、HSBCなりCIMBに聞いてみるのも一つの手だろうと思います。待っていても彼らは情報をくれることは無いし、彼から送ってくる投資案件は我々のリスクの甚大な仕組み債ばっかりです。面白そうだなと思うのは一つもありません。でもどういうわけか数年前に買いませんか?とHSBCシンガポールに薦められた貴金属関連会社投資ファンドは買いました。これは金が1200ドルの頃だったので結構利益は出ています。

これは運が良かっただけで、これはたまたまその商品の拡販キャンペーンをやっていたのだろうと思います。でもそのキャンペーンがなければこちらは何もわからない。ここが悔しいところです。HSBCシンガポールは金が1500ドルぐらいになったころ、そのファンドを売却して乗り換えろとしつこく言ってきました。でも私はその話には乗らず。

こういうのってきっと彼らの顧客管理リストの中でランクが下がるんでしょうね。話を持っていけばホイホイ乗ってくれて、なおかつ預け入れ資産が大きな顧客がトップにならんでいるのでしょう。そういう客こそが利益の元ですから、情報も多く流れていくのだろうと思います。

一つのポイントとして、金融機関は我々に商品を売買して、あるいは金利のピンはねをして利益を出すわけですが、そうじゃない金融機関も存在するんですね。つまり、我々の預け入れ資産に応じてその金融機関に年間手数料を支払う。これが彼らの利益の元になりますから、彼らは(普通の金融機関に比べて)こちらサイドで動いてくれるはずです。どういう商品を顧客が買おうがその金融機関には関係がない(こともないけど)わけで、顧客の自由度は上がると思いますし、その差は大きいのではないでしょうか。

まぁ、金融関係との付き合いって難しいなぁというのが今日の印象です。でも今はITの時代ですし、世界は広い。金融機関だって海外の方が自由が利くのは間違いがありませんから、なんらかの突破口があると信じてそれに向かっていこうと思います。

何か情報がありましたら教えてください。宜しくお願いします。

それと最後になりましたが、いつもコメントを書いてくれて、また今日の「日本での債券売買」に関して書いてくれた○○さんに感謝します。本当に有り難いと思っています。今後とも宜しくお願いいたします。

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