夢と現実

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ゴールドコーストに帰ってきたら日本とまるで違う明るい雰囲気に囲まれて、やっぱりゴールドコーストは良いなぁなんて感じているわけですが、でもこれってなんか違うんじゃないかと感じ始めています。

日本は重い。私にはもう実家も何もありませんが、でも縁のある人はたくさんいるし、その人たちの状況を知れば知るほど気分が落ち込んで行きます。

ところが我が家自体は本当にハッピーであるという実感がある。

そりゃ問題が何もないわけじゃなくて、絶対にこんなブログには書けない内容はいくらでもあるのだけれど、でもどうにもならない問題でもなく、今現在泥の中であがいているような状態でも無し。やっぱり幸せなんだろうと思ってます。

このままで良いのかなぁ・・・・。

世の中には

○ 絶対にしてはいけないこと。
○ 絶対にしなくてはならないこと。
○ しない方がいいこと。
○ した方がいいこと。

があると思うのですが、まぁ、最低限やるべきことはやってきたし、誰に迷惑を掛けてきたわけでは無いという思いがあります。

でも「した方がいいこと」までやってきたか?と問われると答えはノー。

私としては自分がまずしっかりして、家族を養い、子供たちには十分な教育を与え、ヨメさんには贅沢はさせられなくても不足があるような思いはさせないようにやってきたつもりで、これはこれでどうにかうまくやって来たし、これからもどうにかなるとは思っています。

でもそれだけで良かったのか?

そんな思いを今回の日本一時帰国で感じるようになりました。

自分だけ(家族含む)が良ければそれで良いのか?

39歳でオーストラリアに渡りましたが、オーストラリアが良いというより、私の場合は日本からの脱出が目的だったことは何度かこのブログにも書いています。当然、なんの繋がりもコネもない、友人知人も一切いない海外での生活は大変ではあったけれど、結果よければ全て良しで、今になれば苦労らしい苦労はなかったと言って良いと思います。

私としてはオーストラリアが戦いの場で、その中でどうしようかとそればかり考えてきましたし、そうしている間にどんどん月日が経っていったわけですが、ではその間、日本では何が起きたのか、それに対して自分が何をしたのかというと、正直なところ私にとって日本で起こることは「対岸の火事」でしかなかったということ。

これは仕方の無いことで、私にとって大事なことはオーストラリアで生きて家族を守ることでしかありませんから。

でもねぇ、今になってみると、日本を無視しすぎたような気がするんです。これは大きな国としての日本という意味じゃなくて、私やヨメさんを取り巻く環境としての日本ということ。当然親族もそれに含まれます。

やるべきことはやった。やってはならないことはやらなかった。多分これには間違いが無いと思っています。でもやるべきって程じゃないけれどやったほうが良かったことを考えてみると次々と山のように頭に浮かんでくるんです。

本当にやらなくて良かったのか、本当はやるべきではなかったのか。そんな思いが今ぐるぐる回っています。

日本に帰って自分たちに縁のある人たちを見てみると、本当に気が重くなってきます。幸せには縁遠い様に見える親族も少なくありません。

それぞれが自分の責任において行動した結果がそれなんだと割り切ってしまえばそれはそれでいいのでしょうが、どうも自分たちだけ抜け駆けしたような後ろめたさを感じるのです。と同時に、私は持てる力を使わず出し惜しみした嫌なやつだと。

今まではまずは自分の子供たちをどうにか一人前にしないとならないという、親として絶対の義務が目の前にあってそれに集中してきましたが、そろそろその呪縛もほどけてくる時期に来ましたので、次の目標として一族を考えてみたいと思うようになりました。ただ一族をわが子同様に考えるのは不可能で、しかし一族への思いを分析してみるとそれは簡単に一族以外にも輪が広がる内容であるというのがわかります。

社会貢献だなんて臭い話は嫌いですが、でもやれることはやらねばならぬ、そんな気がしてきます。やるべきことだけをやっている人生って寂しいと思うし、やらなくても良い事だけれど、やれることはやろうぜ!やっぱりここなのでしょう。

でも考えてみるとそうなるようにこの数年徐々に自分の中でも変化があったような気はします。このブログにちょっと書いた「自立塾」ですが、まさにそれがそういう考え方の上に成り立っています。

まず自分が自立すること。そしてその力を絶対に、どうにかして子供たちに伝えたい。そしてその輪を広げられるだけ広げたい。

寿司は大好きですが、一人で食べようとは思いません。やっぱりみんなで「おいしいねぇ~~」とニコニコしながら食いたい。

サラリーマンをしていた方々は退職すればそこで終わりかもしれませんが、自営業には退職がありません。やろうと思えば死ぬ日まで働ける。また相場という仕事は世界のどこにいても出来る仕事だし、ましてやマレーシアに渡れば無税という恩典がある。つまりもしかしたら今まで以上にやりやすい環境になるってことなのかもしれません。

うーむ、マレーシアを私が選んだんじゃなくて、これってマレーシアに行けという導きかもしれないなぁ。

私たちはゴールドコーストで人生を謳歌できたのでしょう。今までそういう感覚はありませんでしたが、過去を振り返ってみるとそういうことだったのだと思います。ですから、これからは目を外に向けて生きる必要があるのかもです。そしてその外こそが我々にとっての現実であるような気がします。

ややこしい話ですが、もしかしたら私たちはゴールドコーストという夢の中で生きてきたような気がするのです。でも現実は現実で別に存在していたみたいな。

先ほど日本にいるヨメさんから電話がありました。

「早く帰りたいよぉ~~~~」ですと。

私としては彼女の心境を掴むのは難しい状態です。親を亡くしたばかりで、近親者に重病人もいて、本当は日本に出来る限り残りたいと思うのが普通のような気がするからです。ヨメさんもこれを切っ掛けに田舎にも帰ってやりたいことが山のようにあるはずなのですが、ゴールドコーストに早く帰りたいとのこと。

「ゴールドコーストって明るいよね~~~。こっちは暗いわ~~~。」

まさに私が感じたことと同じことを言うので笑ってしまいましたが、こういう人間の感じ方さえも明るくしてしまうゴールドコーストってやっぱり凄いんだとあらためて思ったし、そんなところでどうにか生き延びてこられた運命に感謝したいと思います。でもゴールドコースト自体は明るいけれど、しがらみのある付き合いがないから明るくいられるってことでもあるんですね。それが良いのか悪いのかは別ですが。

そしてこれってマレーシアも同じであるのだろうと思っていて、暗くて面倒な現実から離れることができる場所なんだろうと思います。そもそもあの80を過ぎた口うるさくて我侭な私の親父に「俺はもう日本には帰らない」と言わしめるぐらいなんですから。マレーシアに渡った方々が幸せそうに見えるのも同じことかもしれないですね。

ただ何度も書くように、私にはご褒美人生は必要がないどころか、若いころからご褒美をもらいっぱなしみたいな人生で好き勝手に生きてきましたから、これからはご恩返し人生を歩こうと思います。また現実から逃れようとか目を背けようという気も全くなくて、逆にこれからは逃げずに正面から向き合おうと思います。でもそのために日本に帰る必要はないわけで、海外からの方がうまく行くケースがあると思ってます。そういう意味でもマレーシアってやりやすい国で、物価も安くて無税というのは、資産を食い潰さないように生きるのにも良いところだし、これから相場で稼いでやろうというにも適しているってことでしょう。

老後の生きる目的は違うにしろ、マレーシアはそれを受け入れてくれることが嬉しいです。

こんなことを書きながら一つの話を思い出しました。

このブログでも何度か紹介している泉SNSというマレーシア情報交換の場がありますが、その主催者がマレーシア観光局と組んで作ったMM2H紹介ビデオ。古いほうのビデオですが、それの最後のほうで泉SNSの主催者である坂本さんがおっしゃっています。

「何よりも大事なのは心の満足であると」

物価が安いとか天候が良いとかMM2Hが取りやすいとかそんなのは二の次の話で、渡る本人が心を満足させることができる「何か」を見つけられるのかどうか。ここが何よりも重要な点なんですね。私はご褒美人生ではなくて恩返し人生になりますが、満足を得るという意味では同じチャンスがある国、それがマレーシアのような気がしています。

ついでといってはなんですが、そのMM2Hの紹介ビデオをここに紹介します。これは古いバージョン。2006年度製作のものです。

この最初に掛かる曲、なんていう曲なんでしょうね。私はこの曲が大好きです。聞くたびに心が広がって、飛んで行きたくなります。

これまたついでですが、前にも紹介した最新版のMM2H紹介ビデオ。

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