オーストラリアの話ですが、コメントで情報を頂きました。
抜粋転載させていただきます。
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2003年頃高卒率が60%でした。10年生で30%が卒業してしまい、更に残りの10%が11年、12年生でドロップオフするとのことでした。私立校で中卒もしくは高校中退の生徒は皆無。また、児童と生徒の30%が私立校にて就学(中高等部に限定するともっと%が高い)というお国柄。やはり公立では不十分と考える親が多いのだと思います。
12年生まである私立校に通わせていますが、結構生徒の転出転入が多いのに驚きました。また毎年値上がりする授業料にもびっくりです。
近年は各校のNAPLANの結果がオンラインで公になり、どこの学校も成績向上に必死な感じがします。
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コメントでの情報を有り難うございます。
オーストラリアの教育制度ですがこんな感じ。
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上の図でわかるように、義務教育はYear10まで。ここで30%がやめてしまうということですね。そして11年生、12年生の間、卒業前にやめてしまうということでしょう。
高卒率が60%というのは驚きです。ただ、私立では全員卒業するということ。
ま、私立で全員卒業というのは、実際は成績が悪く退学せざるを得なくなって公立校へ転校する生徒がいるわけですから、まぁ、作られた数字でしかないと思います。今は知りませんが、息子達が入学する時点でテストも何もなく、面接があっただけ。それも入試の代替ということではなく、就学が決まった最後のチェックみたいな感じでした。つまり、極論を言えば誰でも入れちゃうってこと。頭の程度は公立と同じと考えても良いと思います。
ただ、落第があるんですね。小学校1年でも落第させられます。この制度がありますから、高学年になるほど学校が狙う学力を維持できるということでしょう。だから私立に入ればどうにかなるってわけでもなくて、出来ない子は落第、最終的に追い出されるだけ。
かなり昔ですが、オーストラリアにはストリートチルドレンが凄い数いると聞いて驚いたことがあります。でもゴールドコーストではそういう話は聞いたことがありません。
オーストラリアは元々進学率、大卒も少ない国で、20年前の話ですが、私の会社の若いスタッフに、名刺に大卒であるというのを入れて欲しいといわれてびっくりしたことがあります。まぁ、そういう国。
ま、そんな国ですから、若くから働くのも当たり前で、義務教育が終わった時点(10年生15歳)で就職するというのが普通だった時代もあるんじゃないでしょうか。ま、それは日本の集団就職時代も同じですが。
そういう背景がありますから、日本で言えば中学を卒業した時点で、独立しろと言う親もいるわけですね。それがストリートチルドレンを作る一番の原因だと聞いていました。決して、子供が家出をした後、ホームレスになるということではないようです。ただ、これが昔の話ではなくて、最近の話であるというのが日本人には理解が難しいところだと思います。
こんな状態じゃどうなるのか?って心配になりますが、でもそれでも大丈夫な社会でもあると思っています。もちろん学歴社会ではあると思うのですが、職人の世界が大きく、そしてかなり稼げる国であるということ。
面白いのが、プラマー、水道屋ですが、とんでもない金を稼ぎます。また近年聞いた話ではタイル張り。これが一番だと聞いたこともありました。
つまりですね、サラリーマンはもちろん、時間当たりに換算すると弁護士と変わらないとか、そういう国なんですね。
私のオーストラリア人の知り合いで、保険業で成功したのがいます。大手企業やリゾートの保険を扱っていてガッポリ儲けている。で、彼には息子がいまして勉強が得意でなかったとの事。そしてその子は学校はそこそこで水道屋になった。特に下水が稼げるようで、あいつはウンコが好きなんだろう、なんて恐ろしい冗談をその親が言っていましたが、でも自分の会社のスタッフより稼いでいると言っていました。その彼に我が家の水道関係を5年ぐらい見てもらっていたことがありますが、まぁ、マメに働く良い青年でした。
こういう賃金構造の違いというか、それは日本の常識から離れていることがあると思っています。だからサラリーマンなんかアホらしくてやっていられるかという人がかなり多い。前にも書きましたが、我が家の庭を15年ぐらい面倒見てくれていたローンモウワーのオヤジさんですが、かつてはそこそこの企業の部長職。でもボスが気に食わないとやめて、それからは気楽なローンモウワー。このオッサンですが、スーツを着たらどこかのエリート社員みたいな感じで、芝刈りのオッサンにはまるで見えない人でした。
でも、芝刈りもバカにできないわけで、その彼はもちろん自宅を持ち、ボートを持ち、釣り三昧の生活。夫婦で海外旅行も年に2度は行くような、生活はかなり裕福に見えたくらいです。
ですから、学歴なんかいらねーなんていう人が多いのも事実。ただ、これはオーストラリアが発展し、世界に開かれるようになるとそうも言っていられないのかもしれませんね。というか、新しいニーズが出来たのだろうと思います。だから大学へ進学する子も増えたし、各大学の拡張のスピードは目を見張るものがあります。またそれプラス、留学というのが一つの産業になっている様子。
ちなみにオーストラリアの物価上昇も凄くて、今現在頼んでいるローンモウワーなんて月に280ドルぐらい掛かります。プール管理も高く、250ドル。こんなのは毎日来るわけでもなく、月に2,3度来るだけですから、時間当たりの料金はとんでもなく高い。こういう職人達を見ていますと、学校なんか行かないで、早く技術を持ったほうが良いという考えのほうが正解のような気さえしてきます。
で、技術って言ったってわかりますでしょ?どの程度の技術レベルでどれだけそれを習得するのに時間が掛かるか。ローンモウワーなんて明日から俺はローンモウワーになると宣言すればローンモウワーですし、プール管理なんて、1,2時間の講習を受ければプロになれる。本来、芝刈りもプール管理も自分でやるのが普通なわけですが、家の掃除と同じく、そういう専門家に頼む家は多いんですね。日本でもその兆候が出てきたと思いますが、その背景にあるのは、夫婦共働きが当たり前ってところにあるんじゃないでしょうか。
ですから、日本の感覚で進学率とか高卒率を見てはいけないと思います。学校なんか行かなくても食う道はいくらでもある。
ただ、やっぱり日本と同じで、学生は上を見てるんですね。だから就職という話になるとみんな苦労しているのが現状。
ということで、話は戻って公立か私立かという話になれば、やっぱり私立が良いだろうということになる。でも私立に入ればどうにかなるわけでもなく、追いつけない子は追い出されるだけと認識するべきじゃないでしょうか。ましてや難関校への進学率の高い学校はその傾向が強いかも知れず、あの学校へ行けばうちの子も・・・なんて考えるとうまくないかもしれない。
でも勉強に頑張る子の多い環境に入ると、子供ってそれが普通だと思いますから知らず知らず出来る子になるということは間違いなくあると思います。
ゴールドコーストの公立校は北はサウスポート、南はマーメイドビーチ辺りの学校しか知りませんが、良いといわれているところもあれば、ドラッグ、酒、タバコ、乱れた性、の話題にことかかない公立校もあるわけで、学校選びは本当に難しいと思います。ちょっと悪いやつが2,3人いるだけでそのクラスの雰囲気は変わるわけですから。
でも私立は本当に高くなりました。我が家の場合はその直前にうまく逃げ切れたという感じです。今思い出すと、授業料値上げの予定なる文書が回ってきて、それを見てひっくりかえりそうになったことがあります。今じゃ、高校生になれば年間2万ドルなんてのは当たり前なのかもしれません。
それと息子達が通った男子校は、学年によって授業料が違う方式でした。ですから最初の1年生は年間3000ドル程度だったと思います。ところがどの学年も一律という方式の有名校もあって、この前聞いたときはいくらといっていたかなぁ。18000ドルだったかなぁ、2万ドル超えていたかなぁ。ちょっと忘れましたが、半端じゃない授業料。
この一律って困るはずで、子供も小さい、親はまだ若い場合、どうやってそんな金を出せるのか、税金も高いですから、子供が二人以上いたらとんでもない収入がないと入れないことになります。そういう学校へ子供3人通わせて、パパはベンツ、ママはBMWみたいな家庭がいくらでもあるのがとても不思議です。
ゴールドコーストって観光地で産業らしい産業なんてないわけですよ。大企業も無い。こんな土地柄でオーストラリア人ってどうやって稼いでいるのか私には20年以上ここにいても全くわかりません。大都市で稼いでからこっちに来ているんでしょうって多くの人は言いますが、私がこのブログでいつも書いているように、金融資産の運用だけで家族が長い年数生きていくなんてことは、1億2億あったところでどうにもならないわけで、低金利の時代、そして税金でほぼ半分持っていかれるような国、そしてインフレは慢性的に凄い国なんですから、逆算したって10億規模の金融資産がなければあのオージー達の生活は維持できないはず。でもそんな大金を持っているオージーがごっそりいるのがゴールドコーストだとはどうしても思えません。
この件に関しては、オージーに聞くわけにもいかず、20数年間、私は不思議だ~~と思い続けています。
明日、友人宅でのパーティに呼ばれています。その時に、日本語補習校の先生、現地私立校の先生をやってる人が来ますので、いろいろ聞いてみようと思います。