昔からコンニャクはダイエットにも良いし、血糖値が高い人向けにも良いし、悪いところなしの食材だとはわかっているものの、やっぱり続けては食べられないのね。毎度の食事にちょっと入っている程度なら全く問題がなく、美味しいと思うのだけれど、主食の代替になるようなことはあり得ない。
これってワガママなだけなんでしょうか。
美味しいのマズイの言うのは贅沢だとは思うのだけれど、やっぱりコンニャクを食べても血糖値が上がらないから満足感がない。ここがポイントなんでしょうね。つまり、身体に良い物をいくら食べても満足感がないのが当たり前というところが、糖尿病予備群のスタート地点なんでしょう。
コンニャクというと四角い塊、白滝が普通で、これはこれでいろいろ調理方法はあるし、我が家にはご飯に混ぜるコンニャクもある。なんていうんでしたっけ?あああ、マンナンヒカリでしたね。
今までいろいろやった中ではこれが一番良かったような気がします。私が実は味音痴だというのがバレちゃいますが、これをご飯に入れて炊いても私は気が付かないことが何度もありました。ヨメサンに聞くと、多い時には3分の1がこれだったと。どうも硬めに炊くと良いらしい。
これが入っていると言われれば、「ああ、やっぱりねぇ、おかしいと思ったよ」ってなことになるんですが、知らないで食べていると意外に気が付きません。「今日は炊き方がちょっと柔らかいかな?」って思う程度。
御飯の食べる量を3分の2に出来ればこれはいらない。でもコンニャクを食べるのが良いとすれば食物繊維も多いし、混ぜたほうが良いんでしょうね。あるいはこれを入れて、なおかつ食べる量を減らすことが出来たらかなり意味があるんでしょうね。総摂取カロリーも格段に低くなるし。
ただ今現在、私はちょっと極端な糖質制限をしているので(これも実験の内)、ご飯そのものを食べないので、このマンナンヒカリの出番も無し。
先日、スーパーでオーストラリアのメーカーが売っているコンニャク製品を見つけました。様々な形状のがあったのでいくつか買ってみました。この3種。
今日の晩御飯はキムチ鍋でした。ヨメサンが片手で作ったらしい。主に入っているものは白菜、豆腐、エノキ、豚のバラ肉、シーフードミックス(小さなエビ、イカ、貝類が入って冷凍で売っているアレ)。もちろんキムチが大量に入っているんですが、私のことを考慮してコチジャン(辛いけどかなり甘い)を少なめにして作ってくれました。
私みたいな大食いはこういうのものでお腹いっぱいにはならないんですよ。普通なら必ずご飯が欲しいし、麺類だってないと満足感がない。これもやっぱり量の問題じゃなくて血糖値を上げないと満足感がないってことなんでしょう。
で、上に紹介したコンニャク製品のフェッチーネを入れてみたんです。この一袋は二人前ですが、これを全部一度お湯で茹でてからキムチ鍋に入れてちょっと煮込む。そして前に作った超特大極厚チャーシュー(これ)を入れて食べてみました。あ、そうそう、上には食物繊維抜群で栄養価も高いスーパーフードと呼ばれる胡麻みたいなChia Seedも大さじ一杯ぐらい掛けて食べました。
食物繊維を摂るのは結構難しいと言われますが、この食事は食物繊維が満タンだと思います。白菜って大したことないと思うのですが、エノキが凄いんですね。それにコンニャクパスタを二人前、そしてChia seedを大さじ一杯ですから、この食事だけで大人の一日に必要とされる食物繊維が全部とれているはず。
でも食べてみると食物繊維食だ~~みたいな感じは一切なし。物足りなさ感もまるでなし。それはやっぱり特大チャーシューがあったからだと思います。これってチャーシューとしての存在感も凄いし、かなりコッテリしていて重いですから、全体的にインパクトがある料理になりました。
これをドンブリに入れて食べていたのですが、最後の方は(私としては珍しく)お腹いっぱいと感じました。量が多すぎたくらい。ドンブリ一杯程度でこんなことを感じるのは珍しいのですが(笑)、Chia seedもかなり関係していると思います。大さじ一杯のChia seedは上から振り掛けて食べるようにしましたが、これがお腹の中では水分を吸って10倍に膨らみゲル状になるわけですから。
食べた後に、満腹感は十分にありました。10点満点中10点。でも満足感で言うと10点満点中7点程度。血糖値が上がらないとお腹は満腹なのに満足感がないんですね。でも満腹には間違いがないし、我慢もできるし、全く問題ない。
そして、一時間後に血糖値を計ってみました。
な、な、なんと93.6しかない。ヽ(^。^)ノ
この数値って、私の朝の空腹時の血糖値と同じ。
このコンニャク良いかもです。形状がまさにフェッチーネの形なのですが、これなら白滝でも良いじゃないかと思いますが、多分白滝だと、「これは白滝、コンニャクである」と脳が判断するんですね。当たり前の話ですが。ところがですね、形状がフェッチーネで、色がちょっと本物と違うだけで食べた感触もフェッチーネとそんなに違わないんですよ。つまり脳は「これは麺である」と判断するのね。キムチ鍋に白滝は普通いれないし、入っているとしたら麺類ですから。
私はこの感覚が非常に大事だと思うんです。上に書いたマンナンヒカリもそうですが、コンニャクが入っていないと脳が判断するとご飯を食べているのと同じような満足感があるんですね。いかに自分をだますかというのが大事で、いつもの食事と変わりがないと信じていると、満足感もいつもと同じものが出てくる。理屈で脳を理解させようとしても無理で、脳を欺くことがこういう料理のキーポイントじゃないかと思いました。
良く大豆で作った肉製品みたいなのとか、中華料理でもありますよね。肉類魚介類が入っていないのにそれが全くわからないように似せて作ってある料理。何であんなややこしいことをするのかと思うけれど、いかに脳を騙すのが大事かということではないでしょうか。
コンニャク製品ですが、調べてみたらラザーニャシートなんてのもありました。
ラザーニャは私の大好物なんですが、糖質制限をしている時には絶対に駄目なんですね。元々デブの元みたいな食べ物ですし。この写真では普通に焼いているように見えますが、コンニャクって焼いても水分が飛ぶだけですよね。でもこれは是非試してみようと思います。
またエンジェルヘアーなるものもありました。これも要チェックだと思いますが、多分白滝よりもっと細いのでしょう。もしそうだとしたらかなり有望で、緑豆春雨やビーフン(原料は米)の代わりに使えるかもしれません。緑豆春雨も血糖値が上がりづらい食品、いわゆるGIが低いとされていますが、普通に食べると普通に血糖値が上がるのは自分の身体で実験済み。
しつこく書きますが、こんなものをつかわずに普通のコンニャク、白滝を使えば良い様に思いますが、それじゃ脳が納得しないんですね。
「コンニャクなんかで騙されてたまるもんか!」と息巻いている脳との戦い。 (笑)
ちなみにこのコンニャク製品ですが、コールス、ウールワース、IGAで売っているとのこと。
また上に掛けたChia seedですが、胡麻が掛かっているのかな?みたいな食感で胡麻の味も何もしませんが、全く違和感なく食べられました。Chia seed、これ使い道がありそうです。