グアム料理っていろいろあるのでしょうが、私の印象深いものはチキンキャラグィンとフェラデニソース。
キャラグィンとはきっと和物の意味で、チキンがメインならチキンキャラグイン、牛肉ならビーフキャラグィン、魚ならフィッシュキャラグィンとなります。でもポークキャラグィンは食べたことはありません。あるのかな?あのスパムでもキャラグィンを作りますからあれがポークキャラグィンかも。
キャラグィンにはココナッツと長ネギ、唐辛子が必ず入っていて、飽きるような気がするんですが、これが全く飽きないんですね。フェラデニソースは東南アジア諸国に良くあるあのパターンで、中華で言うラーチュウシーヤォ(醤油に刻んだ唐辛子)と同じだと思います。これが必ず食卓に出てくる。で、これも飽きないんです。グアムでは調理自体はシンプルで、多くは焼くだけ、揚げるだけみたいな料理が主で、何にでもこのフェラデニソースを掛けて食べます。でも飽きない。
フェラデニソースの特徴としては入っている野菜がそれなりに多いってことでしょうか。それも日本人が醤油を使うように少量を掛けるだけじゃなくてかなり多めに掛けます。ですからフェラデニソースを朝昼晩食べていれば中途半端な付け合せの野菜やサラダもいらないのかもしれない。だから食事はワンディッシュが基本ですが、ご飯と焼いた肉、それにフェラデニソースだけで完結しちゃう。マッシュポテトにもこのフェラデニソースを掛ける。(笑)
それと今は知りませんが、グアムでは日本と同じご飯が主食で炊飯器で炊きますが、炊きあがった後に混ぜないんですよ。だから冷えると固まっちゃう。ブロック状態。そしてグアムは大家族が普通ですから、基本的に家族が一緒に食べるというのはパーティ形式の時ぐらいで、普通は作ってあるものを各自が食べたいときに食べる。だから熱々の出来たてなんてほとんどなくて、冷えているものを食べることも少なくないんですね。でも半端じゃなく熱いグアムではそれで良いのかもしれません。
で、カチンカチンのブロック状態の冷えご飯ですが、これにフェラデニソースを掛けると「かなり」美味しく食べられます。私が長年お世話になった家では随分この冷えご飯を食べました。でもまるで苦にならないどころか、あまり好きではない魚の揚げ物(=ちょっと臭いことが多い)の時は本当に冷えご飯+フェラデニソースだけで美味しい晩御飯になります。フェラデニソースは何にでも使うので、グアム人家庭の冷蔵庫には大きなボールに入った状態で必ず冷蔵庫に入っている。またチキンキャラグィンもお世話になった家では3日の内にない日は1日ぐらいだったような。
ま、そんなことでチキンキャラグィンとフェラデニソースは大好物なんですが、今日の朝、起きますと我が家がグアム状態になっていました。半端じゃない量で、我が家は8人家族か?みたいな量。(笑)
これだけの量だと食べつくすのに丸々2日は掛かるかもしれない、なーんて思いましたが。本日の夜食もいれて見事完食。(笑)
それどころかフェラデニソースはもう無いのか・・・なんて思うくらい。
私に言わせればこのチキンキャラグィンとフェラデニソースは料理界のノーベル賞級です。(笑)
ああ、これらは当然、糖質制限食で血糖値はほとんど上がりません。
でも我が家のチキンキャラグィンは本場とちょっと違っています。それは我家の場合はチキンを茹でるってこと。グアムでは焼くのが普通。それも薪で。グアムって家の外にもう一つキッチン小屋があるのが普通で、そこでは薪を使って煮炊きします。本来はあれが主なんですね。マレーシアにもウェットキッチン付きのコンドミニアムも多いですが、あれが本来のキッチンなんだろうと思います。
マレーシアに行ったら「ウェットキッチン付き」これが私の要望。(笑)
我が家では「フェラデニソース」と覚えていますが、正確には「フィナデニソース(Fina dene)」だそうです。
チキンキャラグインの作り方。このビデオでは鶏をフードプロセッサーに掛けていますが、これは包丁を使うのが半端じゃなく下手なグアム人(普通の人は信じられないくらい下手)だからかもしれなくて、細かくなりすぎると美味しくないはず。鶏は胸肉は使わず、腿と足。またこの動画では皮なしですが、皮はあったほうが私は好きで、ちょっと焦げ目があればなお良し。また家によってレシピは違いますが、タマネギを少量入れたほうが美味しいかと。
フィナデニソースの作り方。