前にも書いたことがありますが、鶏の首、これ我が家全員の大好物。本当に美味しいと思います。
首だけ袋に入って売っています。1キロ入って4ドル80ぐらい。30本ぐらいあるんだろうか。2年前は3ドル50ぐらいでした。4割ぐらいは値上がっている計算。
これ、オーストラリア人はどう使うんでしょうね。スープを取るだけ、あるいは犬の餌か。まさか彼らが食べるとは思えず。でもそのまさかが我が家では大好物。 (笑)
まずこれを一度茹でこぼしをします。ただ、ちょっと長めに茹でて脂を落とすのがポイントかもしれません。
そして流水で綺麗に洗う。もちろん、煮汁は捨てる。ブヨブヨしている脂や、薄皮みたいのがあれば取って綺麗に掃除。
それをまた沸騰したお湯の中にいれて茹でます。
その間に、漬けダレを作ります。
○ ゆずぽん(醤油が入っているもの。ミツカンのあれみたいな)
○ ミリン
○ 酢
○ そして絶対に無いと駄目な柚子胡椒
これが我が家のレシピなのですが、今日はちょっと変則的に作ってみました。実は中途半端に使い残したポン酢とかカボス汁みたいのがありましたのでそれの整理。そして醤油ですが中国醤油を入れてみました。そして柚子胡椒をたっぷり。その辺の味付けそのものは好きなようにすればOK。
ネックの茹で方ですが、スープを取るわけじゃ無いのでいつまでもグツグツ煮ない。そして肉は数ミリしか付いていませんからその辺を考えて調節。ただ真ん中は骨ですから低温調理みたいにすると「怖いもの」を見ることになるかも。(笑)
適当なところで熱いままのネックを漬けダレに投入。ネックを冷ましてから入れてはならず、熱いまま漬けダレに入れてから混ぜる。混ぜる。しっかり混ぜる。親の敵ほど力は入れずにとにかく混ぜる。冷めるまで混ぜ続けろというのが九州は山奥(福岡県浮羽郡)育ちのヨメサンの指示。
出来上がりはこれ。
ちょっと見た感じではいつもゆずぽんを使うときより色が濃い感じ。醤油が多すぎたかも。ただ中国醤油なので塩っぱい感じはありません。適当に思いだした頃にまた混ぜます。そして常温のまま食べる。これがベストだと思います。冷蔵庫に入れると堅くなって美味しくないのは普通の鶏肉と同じ。
でも出来たては美味しくないはず。作って放置、1~2時間後ぐらいが一番美味しいと思います。漬かりすぎも美味しくない。
食べ方ですが、手にとってかじります。小さなトウモロコシを食べるような、ハーモニカを吹くように、薄く付いた肉をかじります。
これ、美味しいと思うなぁ。もしかしたら唐辛子を入れるのも良いはず。ただ、ご飯のおかずにはなりません。おやつ、酒のつまみ。
ただ、これを食べる姿ってちょっとナニですね。他人様には見せたくない光景。ですから当然、お客に出せるものじゃないし、親しい友人でもこれを食べる姿を見たら何か特別なことを感じるかもしれません。(笑)
もし茹でている間に友人が来たら、「スープを取っている」とか「犬の餌ね」とか言わないとうまくない。
「犬、いたっけ?」なんて突っ込まれないように。 (笑)
茹で汁ですが、しっかり煮込んだわけでは無いので大したスープにはならないと思います。だから捨てちゃっても良いのですが、しっかり煮詰めればちょっとしたスープの2-3人前はできるはず。
色はこんな色。出汁らしい出汁は出ていませんが、晩ご飯でちょっと使おうと思うので4分の1ぐらいにまで煮詰めました。大して出汁が出ていないので結局捨てました。
あ、そうそう、汚い画像を出して申し訳ありませんが、かじった後はこういう感じ。いかに肉が薄く、食べるところがないかわかると思います。まさか楊枝でつっついて細かい肉を食べようなんて思わないように。多少残った肉は気にせずに「大名食い」します。(笑)
でも本当に美味しいです。鳥の首の肉そのものは焼き鳥屋でも「せせり」と呼ばれて評判は良いはず。スープを取るにはベストと言われるような部位ですし、味は抜群。筋っぽくて堅いなんてこともありません。
首って美味しいんですよね。スズメやウズラも同じ。でもこの鶏の首は骨ごとバリバリ食べるってのはちょっと無理。でも骨粗鬆症が気になる方には良いのかも。 (笑)
先日、スーパーで七面鳥の首だけってのを見つけました。あれってかなり大きいですし、チャレンジする価値はあるかもしれませんね。