最近使っていた豆鼓は捨て、以前使っていたものと同じものを探してきました。
捨てたのはこれ。豆鼓というのは黒大豆で作った発酵食品ですが、これは豆鼓で作った醤なんですね。緩~~いミソと醤油の中間みたいな。そしてかなり塩っぱい。
その前に使っていて、今回買ってきたのはこれ。つぶつぶが残っていてあまり塩っぱくない。全くの別物です。
ネットで調べてみますと、豆鼓なんか家庭に持っている日本人なんかいないのが普通で、でも「レシピを見ると豆鼓と書いてあるので、代用品はないか」と探す人が結構います。私もそう思いましたし。
で、豆鼓というのは奈良時代かな?日本に渡ってきており、日本の浜納豆、大徳寺納豆が似ているとのこと。
ただ、中華食材店でも豆鼓はいろいろ置いていて、それこそ乾いた状態の黒豆もあれば、味噌か醤油にちかいような醤もあれば、今回買ってきたようなその中間のものもいろいろ。また塩気もいろいろ。
だから豆鼓を初めて買って、こりゃ使えないなんて思ったらまずいわけで、今回買った豆鼓は限りなく納豆に似ていて、味は深く、これはかなり利用価値があると思います。
それどころか、これをそのまま食べてみますと、「納豆」で代用できるんじゃないかと思うほどで、納豆は納豆菌、豆鼓は麹菌の違いはあるものの、かなり近い親戚で、旨味成分としてのアミノ酸は同じじゃないかと思うくらい。
もし納豆を潰して油で炒めて、しょっぱくしたら、また醤油でも入れたら豆鼓とほとんど一緒じゃないかなぁ。今日買ってきたのはまさにそんな味です。
これなら和食にも使えるし、中華に使うにも塩気はさほど気にしないでたっぷり使えるので良いと思いました。味が劇的に深くなるのね。
きっとこの豆鼓と出会わなかったら、豆鼓は使わない方向で考えていたはず。