また新しいオモチャを買うことにしました。
マルチクッカーと呼ばれる調理器具で宣伝文句では8種類の料理ができるとのこと。
Sheffield 8 in 1 Cooking Master ←クリック
日本でもアマゾンが売っている。
この商品はかなり前に、こんなものが売っていると読者の方に教えていただいたもので、その時も欲しいなぁと思ったんですよ。でも私が良いと思ったところは、実はフライヤー機能でして、温度調節を勝手にやってくれるフライヤーがあったら便利だろうといつも思っているから。でもフライヤーの機能しかないものを買おうとは思いませんでした。現在はコンド住まいで、一軒家みたいにいくらでも収納場所があるわけではありませんから。
なぜ今回、これにしようと思ったかは、「80度辺りの温度でキープ」する調理を実験してみたかったから。
これはすでに持っている低温調理機でも出来るわけですが、低温調理器は湯煎ですから素材を密封した袋なり容器に入れないと駄目なんですね。ですから個別の素材を低温調理するなら問題がないにしても、すべての材料が混ざった状態で最終調理をそれでやるのはかなり面倒なことになります。またこのクッカーは上に書いたようにフライヤーとして使える、蒸しもできる。また炒めることもできるので便利は便利。
無くても全く困らない調理器具ではありますが、ま、趣味ですからしょうがない。 (笑)
ただ、口コミを見てみますと信頼できそうなしっかりした商品ではなさそうです。買ってすぐにサーモスタットが壊れたとか、ノンスティック加工が施されているけれどそれがすぐに剥げてくるとか、蓋から水蒸気が吹き出して周りが水浸しになるとか、基本的なところで問題がありそう。でも気に入っている人も多そうなので、使い方一つかなと思っています。
オーストラリア人はやっぱりロースト料理が多いですが、常に温度が高い状態でこういう器具を使うといろいろ問題が出てくるであろうことは簡単に想像できます。また水分が蒸発した状態で240度を維持したら普通のノンスティックフライパンでさえもうまくないですし、蒸気の漏れも設定温度に関係があるんじゃないかと「良い方に(笑)」想像しています。
これにするかそれともスロークッカーと低温調理器のハイブリッド型にするか悩んだわけですが、ハイブリッド型の評判は良いものの、低温調理器具としては入門機の機能しかないと判断しました。強制的な対流を作る機能がないのは1度2度に拘るケースでは致命的であると思いますし、またサーモスタットでのオンオフの性能も全くわかりません。ただこれの良さは、スープだろうがシチューだろうが、それを「好きな温度でキープできる」という点。これが簡単にできる調理器具というのは私は他にないと思うくらいで、1度2度の細かいことにこだわらないケースならかなり使い道があると思います。ま、90-100度でのキープは出来ませんが、私にはそれをするにはコンロ、スロークッカー機能を使えばどうにでもできるので問題なし。
ただ気になったのは内釜です。これが陶器じゃないんですね。周りからじっくりその温度で包み込みということが出来ません。これは湯煎の低温調理機としては問題がありませんが、水気の少ないものはどうにもならないはず。また素材の中で対流が起こりやすいのは私としては受け入れらません。これはスロークッカー機能を使う場合にもよろしくないと思います。
でも調理するもの全てを好きな温度でキープ出来る器具ってオーブン系しか私は知りませんし、折角の機能がもったいないと思いました。ただ、容量がそれなりにありますから、大きな容器に素材を入れて、それをお湯の中に沈める。つまり蒸しみたいな使い方は出来ると思います。
ま、そんなこんなで、一見中途半端に見えるマルチクッカーですが、どうなりますか。飛びついて買ったものの自分の家では使い道が探せなかったなんて調理器具は今までにいくつもありますが、このマルチクッカーがどこまで使えるのか楽しみです。
--------(後記)----------
あらら、オーストラリアで売っているものと日本のものと性能が違うのがわかりました。日本で売っているものは1200ワット(オーストラリアのは1500W)で温度設定は50-210度(80-240)。時間設定は6時間(2時間)まで出来るみたい。容量は3.8L(5.0L)。
日本で売っているもののほうが良いかな?温度調節の精度が高かったら低温調理の90%はこれでカバー出来るはず。でも日本人は50度以下の調理ってほとんどしないだろうから100%か。