糖質制限をしていると食物繊維の摂取を積極的に考えないとならないのはいつも書いています。タンパク質や脂質の摂取が中心になりますから。
ですから私はサイリウムハスクや大豆粉、オカラ粉で補おうとしているわけですが、それとは別に最近、面白いのを発見したんですよ。
シリアルやクッキーみたいなもので、GI値も低く、糖質はかなり低く、食物繊維がタップリなもの。
こういうクッキー状のもの。全粒粉で作ってあってサクサクしていて、モロ食物繊維の固まりみたいな。でも決して不味くはないんですよ。美味しくもないけれど全く甘くなくて、小腹が空いた時にはばっちり。
こんな商品。オーガニックというのも高得点。
この成分表を見てくださいな。糖質制限にはこれ以上のものはないと誰でも思うはず。100gあたりの糖質は2.9gだけ。2枚あたりは0.9グラムしか無い
この手の商品がいろいろ出てきて、やっとオーストラリアでも糖質制限が楽になったと喜んでいたんですよ。ですからこの1-2週間、こんなのを結構食べています。
私はこれを食べた後の血糖値を今まで計りませんでした。大丈夫だと信じていたんですね。
ところが先ほど4枚食べてから、フト計ってみようと思い立ったわけです。
数値はいくつだったと思います?な、な、なんと191mg/dlですよ。191。
びっくりしたなんてもんじゃ無くて、こんな数値を見るのは今年はじめて。いや、この何年も見たことがない数字です。
酷いなんてもんじゃないですよ。糖質を取り過ぎたかな?なんて思った時でも160以下なんですから。普通は115-125あたりで収まっています。ですからこの191がいかに異常かわかるはず。
つまり、糖質ばっちりってことなんですね。ご飯をどんぶり飯、ラーメン大盛りを食べたようなもん。
もし表示通りに100gあたり2.9gだとしたら115mg・dl以上になるはずがないんですね。私の場合は。
こんなインチキ食品だと知らずに私はずーっと食べ続けていたなんて・・・・・・・・。orz
私の数値が191ってことは、糖尿病の人が食べたら間違いなく250以上にはなるはず。
どうしてこんなインチキがまかり通るんでしょうか。
しかし成分表を見てみますと、ちょっとおかしなことに気が付きました。
Carbohydrate Total 67g
Sugars 2.9g
とありますが、私の認識では「炭水化物=糖質+食物繊維」なのですが、この成分表には
Dietary Fibre 11g
という別の項目があります。これってなに?Sugars(糖質)とDietary Fibre(食物繊維)を足しても13.9gで67gにはなりません。
Sugarsはちょっと横に置いといて、炭水化物の総量が67gで食物繊維が11gだとすると、私の認識では糖質は56gとなります。1枚あたりで計算すると8.9g弱。これを4枚食べますと約35.6グラム。
この計算なら私の血糖値の数値も納得です。
ではSugars2.9gってなんなんでしょうね。また内容物に「Organic sugar」なる表記もあります。まさかこの添加されている砂糖の量が2.9gなんてことはないでしょうか。でもそこまではこの表からはわかりません。
がっかりなんてもんじゃないですよ。良い商品を見つけたと喜んでいたのに。そして毎日これをパクパク食べていたんですから。まさか、普通の食事以上に血糖値が上がっているなんて想像もしませんした。
結局こういうことなんですね。自分でちゃんと血糖値を計らないと何もわからないってのは。
きっとこの商品を喜んで食べている糖尿病、糖尿病予備群の人たちはいっぱいいるんじゃないでしょうかね。この商品は大箱のお徳用もありまして、スーパーの棚でもかなり広いところにたくさん並べられている。間違いなく売れ筋なんでしょう。
今あらためて考えてみても、まさかと思います。でもこの4時間、これ以外に何も食べていませんから、191という数値はこれのせいだと思います。
皆さんも気をつけてくださいね。こういう誤解を誘うようなややこしい商品はいろいろあるはずですから。
しかしこの商品を重病の糖尿病の人も食べているかもしれなくて、その人がどうなるか想像するとゾッとします。
---------(後記)-----------
そもそも表示方法がおかしいので調べてみたのですが、どうもオーストラリアでは「澱粉」を糖質として勘定しない様子。
他の商品も調べてみたのですが、SugarsとDietary Fibreの数字を足してもCarbohydratesの数値にならないんですよ。上のもそれですが、ではその差はなんなのか?
ある商品を見てわかったのですが、それにはもうひとつ項目がありました。それは「starch」つまり澱粉。
要はですね、日本は「炭水化物=糖質(糖類+澱粉)+食物繊維」と考えるはずですが、澱粉は糖質の中に入っているんですね。ところがオーストラリアでは澱粉を糖質の中に入れていない。つまりですね、英語で言うSugarsは「糖類」であって「糖質」ではないんですね。ここを私は勘違いしていました。-日本では澱粉は多糖類であるからして糖質の中に入る。澱粉=糖質。でも英語ではstarch=Sugarではないということ。
もっとわかりやすく言うと、日本で言う「糖質」という分類が存在しないってことですね。日本語で言う「糖類」と「食物繊維」と「澱粉」があり、それらの合計が「炭水化物」となるという考え方。でも「澱粉」の数値を上のように省いているケースがあるということ。いやいや、食物繊維は炭水化物の中に入れて計算していない。わけわからず。
sugarsを糖質だと勝手に考えていた私が悪いってこと。でも澱粉の表示がされていないってのはやっぱりインチキだと思いますわ。
日本では「糖質制限」と言いますが、英語社会では「炭水化物制限」という言い方をするのも納得です。