細かいことを書きますので、糖質制限に興味のない方はパスしてください。
糖質制限の良し悪しの議論もさることながら、糖質制限を是とするグループの中でもいろいろ討論を超えた確執みたいなものがあるのがわかりました。
その中で「多くの人が誤解をしている」部分があるのに気が付きました。それはまさにこの数日、私が日記に書いている「糖質」「糖類」「炭水化物」「澱粉」「食物繊維」の扱い方に日本と海外では違いがあるということ。それを無視して「日本の常識」を持ったまま「海外の理論」を解釈することは出来ないんですね。
まず目立ったのは糖質制限ダイエットで有名なアトキンス式ですが、アトキンス式はまさに「ローカーボダイエット」であり「炭水化物を制限する」というダイエット法。これがダメな理由として「食物繊維は摂らない方法」だからと主張する人たちがいるのに気が付きました。
「炭水化物制限」を日本人が解釈すると、「炭水化物=糖質+食物繊維」と信じ込んでいますから、アトキンス式は「食物繊維も摂らない」という読み方をしてしまうんですね。でもこれは勘違いなのはこの数日間、私が書いた日記を読めばわかるはず。つまり、オーストラリアにおいてですが、「炭水化物」の中に「食物繊維」は含まれていない考え方であるってこと。
これはこの成分表を見ればはっきりわかります。Carbohydrateの項目にはSugarしかありません。そして食物繊維(Dietary Fibre)は別項目になっています。
「炭水化物(Carbohydrate)」と「食物繊維(Dietary Fibre)」は別物であるということですから、「Carbohydrateを摂らない」というのは「食物繊維も摂らない」ということにはならないんですね。ですので食物繊維を摂らないメソッドはどうのこうのという議論そのものが意味をなしません。
また「ゼロ糖質」を推奨している釜池医師も「アメリカには糖質の考え方がない」と言っておられるようで、私が勘違いしたように「Sugar」を「糖質」と読んでしまっては駄目で、あくまで「Sugar」は「糖類」、「砂糖」と考える方がわかりやすいはず。
「澱粉」ですがこれは多糖類で日本では「糖質」に含まれます。でもオーストラリアではこの澱粉を表示する義務はなさそうです。まさに上に出した例がそれで、「澱粉」(Starch)の項目がありません(書いてあるものもある)。この表にはCarbohydrateの総量とSugarの量がありますから、日本式の考え方ですとその差は「食物繊維」だろうと【想像】してしまいます。ところが「食物繊維」(Daietary Fibare)の項目は別にありますから、ではその差って何だろう?ということになりますが、表には何も書いていない。
この差とは「澱粉」(Starch)であり、多糖類ですから「糖質」ということになる。もしこれを含んでSugarとなっていればよいのですが、オーストラリアではSugarはSugarであり、StarchはStarchですからそれらを足した数字をSugarとして表すことはあり得ない。
結局、前の日記に書いたのと同じことを書きますが、日本で言う「糖質制限」と英語で言う「炭水化物制限」は同じであるってこと。
ややこしい? (笑)