論理のすり替えと聖人ぶる学者:慰安婦問題

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毎度の話題ですが、今日のニュースには本当にがっかりしました。

これ。

世界の歴史学者187人が集団声明「安倍首相、慰安婦の過去の歴史を歪曲するな」 (中央日報日本語版) – Yahoo!ニュース

主張のポイントは2点。

「当時の記録が破棄された可能性があるが、歴史学者は日本軍が女性たちの移送や慰安所の管理に関与したことを証明する数多くの資料を発掘してきた」

こんなことはもうはっきりわかっていることで、「移送や慰安所の管理」に日本軍が関与したのは事実。これには誰も反論していないはず。

ところがおかしいのはこの部分。

「一部の歴史家が帝国主義の日本軍がどれほど関与したのかなどについて別主張を出しているが、数多くの女性が自身の意思に反して捕えられ、野蛮的行為の犠牲になったという証拠は明らかだ」

慰安婦問題で一番のポイントは「数多くの女性が自身の意思に反して捕えられ、野蛮的行為の犠牲になった」というのはその通りで、問題は「それを誰がやったのか」ってところですよね。

こういう主張は「はっきり」書かずに「日本軍がやった」という方向へ導いているのね。だから政府がはっきり謝れと。

確かに「慰安所の存在」そのものが問題の原点だという考え方はわかるんですよ。慰安所を作らなかったら「それが起きなかった」という理屈。

でもこれは「性の問題」のもっと奥深いところを無視していると思うわけです。

まず、「売春」ってなんなのか。どういう歴史があるのか、公娼制度の背景には何が起きたのか、そういうことをこの学者たちは全く無視している。また「買春をする人たちは被害者」だという固定観念がある。「みんなイヤイヤやってるに決まっている」と。「無理やり連れて来られない限りやるはずがない」と。また自らその仕事を選ぶとしても、それはそういう社会が悪いのであって、やっぱり従事者は被害者であるという考え方。

こういう「社会そのもの」が抱える問題を全部「日本のせい」にしている。

まさか自分から買春を選ぶ、あるいは食うために親こそが子供を売るなんてのが「普通の出来事」「文化」だったとは信じられないのでしょう。特に純真な若者はこのへんの理解が全くないかもしれない。学者や政治家はそんなことはわかっていて、自分の本来主張したいことのネタとして慰安婦問題を騒ぐだけだと私は思っています。

私が住んでいるクイーンズランドは売春はちゃんとした職業として認められています。

こういう表面的な騒ぎ方をする学者たち、あるいは日本だけを責める連中は、私が思うに「売春そのものを認めない人たち」だと私は考えています。そもそもあってはならないのだから、それに関与したら全て悪者という論理じゃないですかね。「どの程度関与したか」ってのは「関係ない」のが彼らの今回の主張に出てますもんね。彼らの主張の「日本軍がどれほど関与したのかなどについて別主張を出しているが」という部分。この内容には全く重きを置いていないのがわかる。

彼らにとっては日本だけが標的ではなくて、きっと「売春」とかそういう文化そのものを消すための、一つのスケープゴートとして日本を取り上げるのが一番効果があると考えているのだろうと私は想像しています。

この「売春」に関しては、日本人は「文化として認めている」部分があって、それはグレーゾーンではあるけれど、そういう基本があるから橋下さんの「アメリカ兵は風俗を使え」みたいにはっきり言う「海外の感じ方」をまるで無視したアホが出てくるんですね。

そして日本は無神論者というか八百万の神を認めるというか、「絶対神との契約」という概念がまるで無い国でしょ?だから「姦淫すべからず」ってところを甘く見ているのね。でも敬虔なキリスト教信者なら、それは絶対にあってはならないことなんですね。「売春」「買春」はとんでもない行為で、神が忌み嫌う行為。人間がやってはいけない行為。これを絶対に許す訳にはいかない。この辺の理解なくして慰安婦を語ると欧米からの批判も大きくなる。

アメリカには進化論を信じる人は60%程度しかいないと聞いたことがあります。またどの州だか忘れましたが、「神が作った世界の歴史は6000年」しかないことを公立学校で教えている州があるような国。恐竜と人類は同じ時代を生きていたと。

そんな「神様べったり」の人たちがごっそりいる世界に向かって、「お前たちもやったろ?」なんていうのは絶対に駄目で、「俺?知らないよ、やってないよ」と彼らはとぼけるしかないわけですよ。「俺も日本で、韓国で売春婦を買ったよ」なんていう元米兵がでてくるわけもない。これはどうしたってスルーする方向へ動く。認めたら地獄へ堕ちるんですから。

我々だって同じでしょ?1970年代に韓国、台湾、フィリピン、タイに男同士で旅行に行って何をしました?「俺、何もしないよ。知らないよ」って言うに決まってるじゃないですか。それと同じ。

日本が標的になるのは「管理したのを認めちゃった」ってところだと思います。韓国のベトナムでの慰安所経営とか、各国で、そして戦争が起きたら何があったか、また現在でもタイへ行ってなにをしているかなんてみんな絶対に口を割らないタブーですよね。でも日本は馬鹿正直で認めちゃった。

これは「絶対なる神に背いた」ことを公式に国が認めたってことなんですね。

だから日本が「強制連行は無い」と言ってもそんなのは彼らにしてみるとどうでもよいことでしか無いのを、我々はしっかり自覚するところからスタートしないと駄目だと思うんですよ。でも日本政府も「強制連行はなかった」というところだけを大声で言う。

これって「俺は人を殺したけれど、殺し方は悪くなかった」と言っているのと同じなんですね。

これが世界中で日本批判が止まらない大きな理由だと思います。

だから謝れば良いと思うんですよ。世界に対して土下座でも何でもすれば良いと思います。でもそれは「慰安所に関与したことが間違いだった」という点のみに対しての謝罪。そしてどんな形態だろうと、女性の不幸の原因になる「性産業」を全否定してこそ今世界中で騒いでいる「女性の権利を守る」ことになるんでしょう。こんなのは茶番ですが、その茶番を世界は要求しているってことで、これをしないかぎり日本は(安倍さんは)二枚舌だと言われ続ける。

でもそんな謝罪じゃ足りないと言われるんでしょうが・・。

揚げた拳を下ろすことも出来ないで困っている政治家学者も多いはずで、「日本は悪くない」と言い続けても、それは「(女性の権利侵害となる)性産業を認める日本」というイメージを作るだけじゃないですかね。

今の日本政府、あるいは右派のやり方で今後も続けるなら、それこそベトナムでもどこでもエージェントを送り込んで「過去に何が起きたか」を喧伝するように仕向けるべきだと思います。また日本でも戦後売春婦はいくらでもいたわけですから、そのことも大っぴらにする。そしてそういう売春婦たちも、今のタイと同じで、結婚して海外に出ていった人たちがいっぱいいることも発表すれば良い。「良い亭主」の顔をしている元アメリカ兵やオーストラリア兵が日本で、アジアで何をしたのかはっきり世界に出せば良い。そして過去の戦争で、また大昔のバイキングの侵略目的として「女性を強奪」することが大きな目的の一つであったと。そういうことも国名をしっかりだして、女性がいかに苦難の道を歩いてきたのかはっきり出せば良い。

食うために子供を間引いたり(殺す)、娘を売る文化を我々は持っているという事実。今でもそれは続いていて、性産業があるから救われる人たちもいて、自ら家族の為に生産業に従事する人たちはいくらでもいる。韓国の売春婦が買春を合法化しろとつい最近デモを行いましたが、そういうことも含めて広く世界に喧伝する必要がある。慰安婦問題の当時、一体どれほどの人数のキーセン(公娼)が朝鮮半島にいたかもはっきり出せば良い。

綺麗事を言う偽善者には「性の問題を隠すな」と世界に証拠も含めて開示し、グチャグチャにするしかないでしょう。

そんなばかな・・と思うけれど、今の日本政府、右派の方針を今後も続けるならそこまでやらない限り、勝ち目、いやドロー、あるいはノーサイドにする方法はないと思います。

私はそれもひとつの手だとは思っていますが・・・。(笑)

ユーチューブで「日本びいき」で有名な「テキサス親父」ってご存知ですよね?彼はいつも冗談めいた話し方をしていますが、ちゃんと見ているところは見ている人で、彼が(慰安婦像を設置した)グランデール市の議会に出て発言したんですよ。

その内容がこれまた洒落ていて、

「あなたたちの目的は尊い」。市議らに向かって、マラーノ氏は言った。「だが最近、韓国で新しい慰安婦のグループが、自分たちの政府に1950年から1992年の間に強制的に慰安婦とさせられたと言っている。グレンデール市は、日本や、日本の人々に対し一貫性があることを表明するチャンスだ」
 朝鮮戦争以後、在韓米軍基地周辺で米兵を相手に売春をさせられたと主張する100人以上の韓国人女性らが今年6月、韓国政府に賠償を求める訴訟をソウル中央地裁に起こしたことを引き合いに出し、続けた。
 「今ある慰安婦像が、日本を侮辱する目的で設置したわけではないということを証明できる。この新しい慰安婦のグループのために2つ目の像を考えたらどうだろうか」
 グレンデール市の慰安婦像の横には、像の説明として「20万人の女性が」「日本軍に強制的に慰安婦にされ」「セックス・スレイブ(性奴隷)として」などと記されている。これは韓国側の主張だ。グレンデール市がこれを“歴史”として認めるならば、在韓米軍の慰安婦も同じように扱わないと不公平だ、と言っているのだ。
 マラーノ氏は「今ある慰安婦像のとなりに大理石の記念碑などを設置することをすすめる」

でもま、何を言われても知らん顔の安倍さんのはそれで良いと思っています。アメリカの議会演説は終わりましたが、次は夏の談話ですね。何を言うのだろうか。

そしていつの日か首相も変わって、「今度の首相は謝るのか?」って1000年続くんでしょう。

幸せでない若者が(老人もか 笑)その原因は政府にあると騒ぐのと似ていて、自分、自国の恥部も含めて全部日本のせいにする。事大主義で生きる連中は劣等感を常に持っていて、ここぞという時には恨みをはらす。それを「謝罪しろ」という言い方で表現するけれどそれをそのまま受け取ってはまずいわけで、恨みを晴らすには「同じ目に合わす」ことしかないのは、彼らの文化をちょっとでもかじればわかるはずなんですね。

韓ドラを見たって「復讐は善」の世界で、彼らは同国人同士で「謝れ」を連発して外に自分の正当性をアピールし徹底的に相手をやっつけるのは、彼らとつながりを持ったことがある人達ならだれでも知っているはず。告げ口外交は彼らの文化で、死体に唾する文化をも持ち、許すことをしない。水に流すどころかあることないことでっち上げて相手を叩き倒そうとする。でもま、そんな人達ばかりではないけれど、洗脳されて「理性」で考えることができなくなった状態の人たちにどう向かうべきか。

「悪いことをした」→「謝罪する」→「和解」。このような流れにはならないのはもうすでにわかっているわけで、世界も今までに一度も日本が謝罪していないような言い方をするのは何なのか、それを考えるべき。頭を下げれば、頭を下げる角度が足りないと言い、ひざまずけ、いや、土下座だというのと同じ。「誤り方が足りない」と彼ら側に立った言い分は、彼らの文化をわかっていない人の言うことだと思いますわ。

なんどでも謝るべきと政府の要人が言ったけれど、あれが本音でしょう。1000年忘れないのも本音でしょう。

毎朝顔を合わせる度に、女房に「あんた、20年前の浮気のこと、忘れないからね。今日もちゃんと謝りなさいよ。」と毎日言われるのと同じで、問題は「何をしたか」ではなくて、そういう生き方しかできない相手とは縁を切るのが一番だと思う私。「恨み」を煽るのは政治的には一番簡単な手法のはずで、そのカードを常に切ってくる国とまともに付き合えるはずがない。

安倍さんのアメリカ議会演説も終わり、「前向きに行こう」と日米が手を取り合った時に、「慰安婦記念碑を建立」と発表する国。病気としか思えませんわ。それより1000年以上続いたキーセン(公娼)制度に対する反省でもしろと言いたい。売春婦が買春を公認しろとデモをする国。ここに何か普通でないものを感じることが出来ない人のほうがおかしいと思うんだけどなぁ。

慰安婦記念碑、年内に建立=韓国ソウル (時事通信) – Yahoo!ニュース

私としては「脱亜論」に賛成するしか無い。

 
 
 

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