癌になったらやろうと思うこと(その2)

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日本人が癌になるのは二人に一人、癌で死ぬのは3人に一人と大雑把に考えていますが、確率で言うと自分がそうなる可能性は十分あります。親族でも癌で亡くなったのは数人いますからちょっと心配。

今は全くその兆候もありませんし、自分が癌になるなんて想像もできませんし、「想像しないように」しています。でもいつかその日が来る可能性は大きい。

その時はその時という考えもあるでしょうが、私は負けず嫌いですからそういう考え方は一切持っていません。ただ80代になって、自分の人生にも納得ができて後悔もなく、後はお呼びが来るのを待つだけという状態、心境になれば考え方も変わるかもしれませんが、今の状態で癌なんてとんでもないと思うし、もしそうなったら絶対に生き延びてやろうと思います。

どうするか?

私はダイエット目的で糖質制限をしていますが、その理論を勉強する中で、「癌には糖質制限がベスト」という考え方があるのがわかりました。

なぜ?

理由は簡単で、「癌は糖質のみで生きる」という事実があるとのこと。これに関しては疑いの余地はなく、世界中でそれが認められている様子。そして今日知ったことですが、癌検査でCTとかPETとかやりますが、あのPETはまさにその癌の性質を利用した検査であるのがわかりました。

普通の細胞が必要とする糖質が1であるとするなら、癌細胞は3~8の糖質を必要とするとのこと。ですので、糖質に放射線同位元素を組み込み、それを飲むことによって数十分、数時間の間に、それは血液に入り体中をめぐり、ガン細胞に取り込まれる。

もちろん普通の細胞もその糖質を取り込みますが癌細胞はそれ以上の量を取り込むので、多くの放射線を出す。それを測定すれば癌の所在がわかるという原理

それからも「癌と糖質」の関係がわかるわけですが、癌は大飯ぐらいである様で、糖質が十分にないと死滅するとのこと。

これを利用した治療方法が色いろあるのがわかりました。

まず基本は糖質制限となりますが、では私がやっているようなタンパク質や脂質が多いような食事でいいのか。

糖質だけに焦点を当てればそれで良いのでしょうが、動物性蛋白質や糖質制限ではOKと言われているチーズなどがそもそも癌に良いのかどうか。

ここで2つのことがごっちゃになってはまずいわけで

◯ 癌を殺すには糖質制限がベスト(動物性のタンパク質などは糖質が殆ど無い)
◯ 癌体質を変えるには動物性のものは摂らないほうが良い

糖質制限そのものはもう理屈はわかっていますしどうすればよいのかはわかっていますが、癌となった場合、体質を変えていくのも重要だろうと思うわけです。

でも動物性のもの(魚も含む)を食べなくて良いのか?

菜食主義ということになるわけですが、我慢できるできないは人によって違いますし、思い入れで人間は変わりますから、それで本当に命が助かると思えば肉大好きの私も変わると思っています。どうせいつか死ぬのだから好き勝手に生きようとは思わない。

ここでちょっと話が変わりますが、自然界では非常に不思議なことが起きていて、でもそれを誰でも知っているのに突き詰めて考えない、医者も言わないことがあります。

例えば牛も象もゴリラも草食です。それなのに彼らの骨はがっちりしてタンパク質も脂質もたくさん持っている。どうしてそんなことが起きるのか。これは今の医学科学でもはっきりわかっていないそうです。コアラなんかあの毒まみれのユーカリしか食べません。

彼らは食べたものから栄養分を得ているわけですが、彼らが食べているものにはあの体を作り維持するだけの栄養分もないわけです。

で、言われていることは腸内細菌の働き。それがセルロース、いわゆる難消化性で不溶性の食物繊維を分解し分泌するものを宿主が吸収しているだろうと言われている。でもそれでも十分じゃないそうで、科学的には「馬鹿言うな」レベルの「原子そのものが変化」しているのではないかという学者もいる。

これを言うと学会の笑いものになるらしいですが、どうも米軍がその研究をしていて、原子そのものが変わるという事実を突き止めたという話もあるようです。

とにかく不思議なことが起きているわけですが、でも人間の場合はその腸内細菌の働きに関してはほとんど無視状態。とにかく「栄養のあるものを食べろ」というだけ。

私はこういう考え方は、医学従事者の傲慢であるとも思うのです。科学者はなんでもわかっているような言い方。じゃぁ、牛や象、ライオンはどうなっているのか、あるいはクジラやイルカはどうなっているのか説明してくれと言いたい。

昔見たテレビでどこぞやのジャングルに住む部族は農耕しかしないのにみんな筋骨隆々。彼らを調べてみたら、彼らの持つ腸内細菌がタンパク質を分泌している(野菜からタンパク質ですよ!)のがわかったとのこと。不思議なことっていくらでもあって、確かにそれは一般的ではないものの無視するべきではなくて、先端医学だからこそそういう「新たな道」を探して欲しいと思うくらい。

ここでもう一つ面白い話があります。

誰でも知っているパンダですが彼らは竹とか笹しか食べないのも皆が知っていること。でもパンダはかつては肉食だったのが解剖学的にわかっているそうです。ではいつどうやって変わったのか。

ここでも学者は言うでしょう。少なくとも千年単位の年月をかけて進化したのだ、と。

でもそれっておかしなもんで、人類もそうですが、変わる時ってかなり短い間に変わらないと環境の変化に追いつかないはずなんですね。パンダに何が起きたか判らないにしろ、肉食獣が竹と笹だけを食べるしかないような環境の変化って徐々に起きたのでしょうか。

こればかりは見ていた人はいませんからわからないはずですが、何百何千年も掛けて変わったのだという主張も根拠がなく、一般的な医学や進化論を基礎にした推測でしか無いはず。

ところが一瞬と言っていいほどの短期間で変われるという学者もいることを知りました。そして人間でさえも、草食動物のような生き方ができると。

どういうことかというと、人間が消化吸収できないセルロースだけでも生きることが出来ると言うんです。牛と同じ。(笑)

それは人間が消化吸収するのではなくて「腸内細菌が分解し分泌するものを人間が頂戴する」という牛と全く同じ構造。これは人間の腸内に同じような細菌が宿れば可能だそうです(若干は存在している)。で、それを実践している人がいるとのこと。

面白いですねぇ。

また話は糖質制限に戻りますが、癌対策として「玄米」は昔から注目されていますが、上に書いたことと関係していて、玄米を普通に炊いて食べていたのでは全く意味がなくて、癌にエサをやっているのと同じだということ。つまり、癌を殺したいのか、癌体質を変えるのか、一体何を目的にしているのかの区別をつけていないやり方では駄目だということなんですね。

玄米といえどもそれを熱して食べると澱粉はアルファ化して柔らかい糊状になる。これは白米も同じで、これらを食べると消化されてブドウ糖になるわけです。つまり砂糖を食べているのと同じで癌の喜ぶ餌となる。

ところがですね、玄米を生で食べると全く違うことが起きるんだそうです。澱粉はアルファ化せずにベータ化のまま。これは難消化性澱粉で「レジスタントスターチ」。(この件は、白米を油と一緒に宅と約半分がレジスタントスターチとなって痩せるという研究報告があったのを読者に教えていただいたことを日記に書いたこともあります。また冷や飯ダイエットもありますが、これも同じで冷やすことでベータ化しレジスタントスターチになるからなんですね。要は消化できないわけです)

難消化性澱粉ということはそのまま消化せずに腸に行くわけですが、これが腸内細菌のエサとなり、そして短鎖脂肪酸を分泌するらしいです。そしてそれを人間が吸収しエネルギーとすることが出来る。つまり牛がやっているのと同じことになる。

そしてこの短鎖脂肪酸というのはブドウ糖ではないので癌のエサにはならない。こういう理屈だそうです。

ココナッツオイルがアルツや脳疾患に効くというのはココナッツオイルに「中鎖脂肪酸」が含まれていて、それは肝臓ですぐにケトン体となりエネルギーとして使われることが理由。つまり、エネルギーの元を「ブドウ糖」から「ケトン体」あるいは「短鎖脂肪酸」に変更しても人間は生きていけるってことなんですね。でも癌は生きていけない。

玄米は良いと信じる人は多いのでちょっとわかりやすく書きますと

玄米 → 煮炊き → 摂取 → アルファ化 → ブドウ糖に分解 → エネルギー源となる

玄米 → 生のまま → 摂取 → ベータ化 → (腸内細菌によって)短鎖脂肪酸に分解 → エネルギー源となる

同じ玄米でも煮炊きするのと生のままでは同じエネルギー源でも全く違う系統のエネルギーとなるということ。そして、癌を殺すにはブドウ糖を摂取しないことが大事で、摂取し続けたら癌にエサをやってどんどん育てるのと同じだという考え方なんですね。

何を食べたら良いかということだけではなくて、どう食べるかが大事なのはここでもわかります。

ではその腸内細菌をどうやって手に入れて増やすかですが、そもそもセルロースを分解する細菌群は地球上のどこにでもいるとのこと。例えば山に行けば木の葉が毎年落ちますが、それが積み重なることはないのも、そういう木の葉を分解する細菌群がどこにでもいるからで、パンダも食べるものがなくて竹や笹を食べた時に、それにくっついていたであろう菌が腸内で増殖したと考えることが出来ると。

この辺の理屈も面白くて、人間でもパンダでも絶食状態になると腸内細菌も減るそうです。彼らも生きていけない。そういう状態の時にセルロース(食物繊維)を大量に摂取すると、それにもそれを分解する細菌が着いている(食べ物に群がっているのでしょう)わけで、それらが腸内に入ればその種の細菌だけが「酒池肉林」状態になって(笑)、どんどん繁殖していくという理屈。

ですから肉食のパンダが草食になったのもかなり短期間に変わったのではないかという学者もいるわけですね。

ここで面白いのは絶食状態になると腸内細菌も生きていけないということ。

昔から絶食が健康の秘訣という人は多いですが、こういうことなのかもしれませんね。腸内細菌にリセットをかけると良いことがあるのかもしれない。

腸内細菌の重要性に目が向けられたのは近年のことのようですが、実は「かなり重要」であるのかもしれません。つい最近、NHKでしたか「腸内フローラ」を特集した番組がありましたが、健康な人の腸内細菌を他の人に移すと(どうやって移すかは想像の通りでしょう 笑)、まるで体質がかわるというのをやっていました。

ネットを調べてみますと海外でも癌に罹った人たちが「糖質制限」をしているのが結構目立つようになりました。また私はほとんど知識がないのですが、ローフーディストと呼ばれる「ナマモノ」しか食べない主義の人も増えているんですね。上に書いた動物性蛋白質も良くないと言われますが、生なら大丈夫らしい。ですから動物は食べても煮炊きしたりハムとかソーセージは食べない。

ま、話が長く、ややこしい話を垂れ流しましたからちんぷんかんぷんであろうとは思いますが、とにかく私が癌になったら「徹底的な糖質制限」をやろうと思います。もちろん外科手術で取れるのなら取りますが。そして「難消化性の不溶性炭水化物」を多く摂ろうと。そしてもしかしたら「糖質制限」もする「菜食主義者」あるいは「ローフディスト(肉も食べる)(ユッケと刺し身専門 笑)」になるのも良いと思っています。

でも不思議なもので痩せるための「糖質制限」を初めて、ヨーグルトも作るようになり、「難消化性の不溶性炭水化物」とも知らない内に出会っていたし、また新たにイヌリンだの難消化性デキストリンだのも手に入れ、そして今回、癌退治にはそれがベストであるという偶然の出会いがあったのが不思議に感じられます。

そういう方向へ自分が導かれているような気がしないでもない。(笑)

今回書いた、まさかと思うようなことを詳しく説明しているサイトはここ。

癌と食養 ☆★☆ 自然療法による癌治療 ~ Cancer Therapies by Naturopathy

前に書いた「癌になったらやろうと思っていること」その1。

もしも癌になったらやろうと思っていること | dabo_gc

 

また癌と腸内細菌が関係しているのが近代医学でわかってきたようで、また健康には「短鎖脂肪酸」が大いに関係有るのもわかってきた。

このへんの話はNHKスペシャルの「驚異の細菌パワー」に出てきますし、その動画がネットで見れますので、興味がある方はぜひ見てみて下さい。

NHKスペシャル 「驚異の細菌パワー」  ← クリック

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