NHKスペシャルの「驚異の細菌パワー」は非常に面白いと思います。
我々の健康を左右する影響力を持っている腸内にいる細菌が何をしているのかを知るのは大事だと思いますし、そうであるならば良い状態に保ちたいとだれでもが思うこと。
世界中で国家プロジェクトが行われ研究が進み、全身の健康どころか癌、肥満、糖尿病、アレルギーそして脳まで関係していて感情さえもコントロールしていること、この研究が医学の世界を大きく進歩させることがわかってきたとのこと。
そして大事なことは「良い状態に保つ方法がある」ということ。ってそうじゃなければ意味が無いですよね。(笑)
腸内細菌を入れ替える治療法も存在する。凄いですね~~~~。
この動画がネットの中にありましたので紹介します。
たとえば、無菌状態で育てたマウスに「痩せている人間」と「太った人間」の腸内細菌を移植して育ててみたらこういう結果がでたと。
この理由を調べたらデブの人には少ないある細菌の存在がわかり、その細菌が「短鎖脂肪酸」を出していることがわかった。短鎖脂肪酸がデブの元にはならないエネルギー源だ(糖ではないということ)というのは他の日記に書きましたが、こういうところにも出てくるのが面白いと思いました。そしてこの短鎖脂肪酸があると、体内に脂肪を溜め込むのをストップさせるとのこと。そして脂肪を燃やすとのこと。この情報は本当に有難いと思いました。今まで持っていた疑問が氷解していくのを感じます。
太るか痩せるかは単にカロリーの摂取と消費だけのような単純なものではないのがここでもわかります。
また短鎖脂肪酸が少ないとインスリンの出も悪くなるらしく、糖尿病の治療に「腸内細菌」を利用する研究も進んでいるとのこと。そして短鎖脂肪酸を出す腸内細菌を増やして血糖値を下げる実験に成功していると。
ちなみにココナッツオイルが良いというのもそれに含まれている「中鎖脂肪酸」は即、肝臓で分解されて「ケトン体」になるからなんですね。そしてそれは小さいので糖と同じように脳に達し、脳のエネルギーにもなる。
古い医学従事者はいまだに「脳のエネルギーは糖のみ」という人もネットの中に散見できます。もうそういう時代はとっくに通り越してどんどん新しいことがわかっているんですね。面白いと思います。
私の中ではこの「中鎖脂肪酸」と「短鎖脂肪酸」が非常に気になる存在で、いかにエネルギー源をそれに変えていくか、増やすか、そんなことに興味があります。
動画の中では「シワを改善する細菌」がいるのもわかり(出す物質はエクオール)、それの実証も終わっているとのこと。ワクワクします。(笑)
良く、「遺伝だ」という病気や体質がありますが、それって本当にDNAに刻まれている遺伝ではなくて、生活環境が同じ、似ているから「遺伝のように見える」ものが結構多いんじゃないかと思うんですよ。腸内細菌の構成も家庭環境が大いに関係するはずですし、親子が似ているのも腸内細菌の構成が同じだからなんてこともあるのかも。
歳を取ると体調や性格も変わってきますが、それに腸内細菌が関係している可能性もあるんじゃないですかね。
年齢と主だった腸内細菌の変化の図。