昔は成田=ブリスベン間にはJALもカンタスもジャンボを飛ばす時代があったのに、いつの頃からか共同運航便になり、機材も小さくなり、そしてその航路そのものが無くなってしまいました。
シドニーやメルボルンという大都市は別にして、ゴールドコースト、ブリスベンは完全に切り捨てられた。
でもカンタスって頭もいいし動きが早いと思うのは、時代の変化でLCCに大手が食われ出した時、いち早く自分でLCCを作ったんですね。それがジェットスター。そしてそれをクーランガッタ(今のゴールドコースト飛行場)へ飛ばした。それがブリスベン線の縮小、そして廃止に大きく影響したのは間違いがないと思います。
常にカンタスは先手先手を打って、JALはボケ~~っとしていたようにこの歴史を見ていると感じます。
なおかつ、JALが打った次の手は、なんとそのジェットスター便という最大の敵、カンタスの刺客みたいな便を共同運航便として使わせてもらうこと。
この流れって最悪だと思います。成田=ブリスベン(ゴールドコースト含む)の争いに完敗。カンタスグループの圧勝。でもま、共同運航便ってどういう契約なのか知りませんが、他人の褌で相撲を取るみたいにも見えますし、JALに取っては「助かった」のかもしれませんね。逆にカンタスとしてはオーストラリアのナショナルキャリアーですし、難しい路線でも主導してやっていくしか無いのでしょう。
で、そのカンタスが、成田=ブリスベン路線を再開するというニュースが入ってきました。8月1日から毎日一便。機材は新仕様のエアバスA330-300型機(2クラス297席)。
カンタス航空、成田からブリスベン便 豊富な観光資源、A330新仕様機で (Aviation Wire) – Yahoo!ニュース
さてここで気になるのはJAL。この路線に共同運航便として乗るのかどうか。でもそれに関するアナウンスはなし。
私としてはその方向でやって欲しいです。そうすればJALのマイレージがそのまま使えるから。(笑)
JALは最高益を出したとかニュースで見ましたが、私としてはなんとも言えない気分です。JALの株では大損しましたし、株主責任ということなんでしょうが、その後の新生JALはうまいことやって躍進。ま、JALは倒産して、新たな航空会社がそれを受け継いだと考えるしかないわけですが、納得行かず。(笑)
でも今頃成田=ブリスベン線の復活ってなんなんでしょうね。
最近、日本には行きませんし状況がわかりませんが、ジェットスターのクーランガッタ便が満杯ってことなんでしょうか。料金が違いますが、この新しい路線はビジネス客をターゲットとしているのではなく、観光需要を取り込む作戦ということらしい。ということはきっとゴールドコーストともダブるわけですが、そんな需要ってあるんでしょうか。オーストラリアから日本へという需要なんですかね。
ま、これはシドニー線を成田から羽田に変えたのと関係があるのでしょうが、カンタスって一体どんな将来を見ているんでしょう。そしてJALはどうするつもりなんだろうか。