スーパーの肉売り場に行くと必ず売っているのが塩漬けの豚肉。ブロックになっていてPickled Porkという表記があります。
Pickled?ってまぁ、ピックルスって漬けものだからわかるような気もするんですが、塩漬けの豚もPickled。
でもなんか違和感があるんですよ。この名前に。だから買いたいって気も起きてこないのね。
で、牛肉の塩漬けもあります。これはCorned Beefとなってる。なぜ牛肉はPickledじゃない?この辺は調べてもわかりませんでした。
また、コーンビーフっていうとあの大昔からある缶詰のコーンビーフを思い出すわけで、昔はかなりお世話になりましたが、今更あれを食べたいとは思わずあの缶詰を買ったこともありません。で、ブロックになっているCorned Beefも買ったことはない。ああ、でも牛タンに関しては生より塩漬け、つまりCorned Beef Tongueがどう食べても美味しいと思っていて、そればかり買います。ただ焼き肉の場合はやっぱり生ね。
ま、そんなことで塩漬け豚は24年間、横目で見るだけで買ったことがなかったのを、何を思ったか買ってみることにしたんです。
1キロ約13ドルですから、これは腿肉かもしれません。肩ですともっと安いのがありますし。これで約1キロ。
もし塩っぱかったら嫌だなぁ・・なんて思いながらパッケージの裏面に書いてあるようにまずは「水から」茹でてみました。パッケージには時間が書いてなくて、「出来上がるまで」と面白いことが書いてあります。(笑)
一度茹でこぼししたほうが良いかと思ったのですが、沸騰してからお湯の味見をしてみると全然塩っぱくないので、そのまま弱火にして続行。塊ですから火が入るのに時間も掛かるし、塩の抜け具合は湯で時間に比例するのは「塩漬け牛たん」でイヤってほど経験していますので、2時間ほど茹でてみました。
触ってみたらプヨンプヨンで柔らかいのでこんなもんかと。
恐る恐る端っこを切って食べてみました。
うううううううう、うましっ!!!!
なんじゃこれ~~~~~~~~。美味しいじゃ~~~~~~~~ん。
全く想像していなかった美味しさ。茹でるときに日本酒を入れただけで味付けなんかもちろんしていません。
ああ、そうか、牛タンと同じか・・・と思いました。
塩漬けって肉は柔らかいし、味が深いのね。この豚の塩漬けも同じ。知らなかった・・・。24年間も何をしていたのか・・・。(T_T)
料理番組ではこれはよく出て来る食材で、このまま切って食べても良いし、これを材料としてサラダにしたり、スープにしたり、混ぜ込んで食べたり、ハンバーガーの具に使ったり。
多くはこの肉をフォークで崩すんですね。Pulled Porkという言い方を良くするようです。フォークで引っ張るからかな?
とりあえず私も割いてみることにしました。簡単に手でほぐせます。これはこれで冷蔵庫に取っておけばサラダでもなんでもハムのように使えますから。
こういう何にでも使える食材として、私は(大嫌いな)鳥の胸肉をよく使っているわけですが、これからはこの方がずーーーっと良いかも。
でも豚はカロリーが・・なんて思ったら大間違いで、オーストラリアの豚肉は鶏肉に負けないぐらいヘルシーなものを業界で頑張って作ったんですね。でも逆に脂身が全く無くてちょっと物足りないぐらいなんですが、十分しっとりしていて本当に美味しい。
嬉しいなぁ・・・・。これを使えばいろいろ出来そ。
でもこれが美味しいってことは塩漬けの牛肉も美味しいってことですよね。
ブロック肉としてはローストビーフ用のもので味付けがされているものがいくつかある中で「Classic」と書いてあるものを買ったところ、ちょっと塩っぱかったんです。でも塩漬け牛タンほど塩っぱくないのね。
あの時のことはブログにレポートしましたが、忘れられないのは「塩っぱくなかったらオーストラリアで食べた一番美味しいローストビーフ」という感想を書いたこと。
そうかぁ・・・、塩漬け肉は柔らかくなって味もおいしくなるのはわかっていたのに、美味しく無さそうと思って今まで一度も買ったことがありませんでした。
ちょっと悔しい~~~~。
でもこの出会いも嬉しい~~~~~~~~~。(笑)