アメリカがもう南沙諸島に向けて動き出した?変だなぁ・・・

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

オバマ氏が中国のやりたい放題を許さない意思表示のために、中国が領海とする水域に軍艦を送ることに決定したというニュースがあったばかりなのに、もうそれが動き出したと。

米駆逐艦、南シナ海の中国人工島12カイリ内へ=米当局者

ちょっと早すぎやしませんか?

まぁ、軍部はその準備をしていたとすればその通りなのでしょうし、中国に準備する時間を与えないってのは大事だと思うのですが、なんだかなぁ・・・。

私としては両国の間に「落とし所の話はついた」と疑いたいし、だからこそアメリカは動き出したのではないかと考えています。

威勢のよいことばかり言う習近平、張子の虎の共産軍だとしても、アメリカ軍が人工島の12海里以内に入ることを許したらあの面子が何よりも大事な中国で習近平は失脚するしかないと思うんですよ。でも攻撃をしたら大変なことになる。でもアメリカは12海里以内に入らないと全く意味がない。

両国とも拳を振り上げた格好になっていて、どちらもそれを下ろせる状態じゃないですよね。

だからアメリカ軍の実行にはかなり時間が掛かるだろうと私は予想していました。

でもすぐに動くってのは「有事を想定していない」かもしれない。でも共産軍の暴走もあり得るはずで、周到な準備、そして相手国への根回しなくして実行するとは思えません。

だから話は大筋付いているパフォーマンスで終わるのじゃないかと。私は腰の引けた口だけのオバマ氏に「万が一の危険」があることをやるとはどうしても思えません。

でも話が付いているとしたらどんな話なんでしょう。さっぱりわからず。

一番よい落とし所は、中国にとって「12海里以内にはいれない」ことであり、アメリカにとっては「12海里以内に入らなくてもアメリカの面子が立つ」ことであって、12海里以内には入らないんじゃないかなぁ。(後記:27日現在、すでに入ったという報道あり)

とりあえずそのへんでお茶を濁せればお互いにとってOKで、今後も中国はあの海域での建築を続ける、同じ様に領海を主張することがあれば、アメリカは本当に許さないぞというのが見えれば一件落着で、問題は先送りとなる。でも中国としては今までの言動を抑えることがあったなら、それもやっぱり習近平の信用の失墜になるはずだし彼の王国は長続きしないんじゃないでしょうか。

それとも12海里以内には入った後、中国とアメリカとなんらかの合意が見られて、アメリカはそのまま外に出るとか。でもどんな合意が考えられるのか・・・。私の頭では全く想像さえ出来ず。(笑)

習近平vsオバマという見方をすれば、弱腰なのはオバマなのはもう見えているわけで、シリアの爆撃を公言して結局ロシアに仲裁に入ってもらったなんてだらしのないようなことがまた起きるんじゃないかと。

私として一番困るのは、結局アメリカは12海里以内には入らず、「アメリカは世界の警察ではない」と再び言い出すこと。つまり、戦争が起きれば動くかもしれないところははっきり見せて、しかし「自分の問題は自分で解決しろ」とアジア諸国に示すこと。それだとすればアメリカが今まで言ってきたことと整合性もあるし、腰が引けているアメリカに見えるのは他国が勝手に考えることでしかなくて、もうすでにアメリカはそういう方針になったのは皆知っているわけですもんねぇ。

アメリカはアジアに戻ってきたという論者もいるけれど、どう戻ってくるかというと、「ことが起きれば助ける。でも問題解決は君たちの仕事」という戻り方であるのを世界に示す可能性はあるかもしれない。つまり中国の言う第一列島線までの進出は黙認するということで、アジアはこりゃ大変だと軍備拡張を始めればアメリカは儲かるし、そもそも自分のところまで火の粉は飛んでこない。モンロー主義の再来と言っても良いのかも。

こうなることを安倍さんは読んでいたから、アメリカに「逃しませんよ」という意思表示がアメリカ議会における演説であり、安保法制を急ぐ理由のような気がしてしかたがありません。安保法制とは「アメリカの戦争に巻き込まれる法案」ではなくて、「万が一の時にはアメリカを日本が巻き込む」法案であると私は思っているのですが、でそれがはっきり見えてくるような動きがあるとなるとやっぱり困る。(笑)

でもそういう「他力本願はもうやめてくれ」ってのはアメリカの本心であるとは思うわけです。アメリカっていうと一極覇権主義と思いがちですが、もうその時代は終わってアメリカが生き延びるためにも多極主義にならざるをえないのがここではっきり見えてくるかもしれませんね。アジア諸国は日本も含めて、アメリカにとっては将棋の歩や桂馬でしかないわけで、捨てるわけがないと信じるのは間違いで、中国の覇権はある程度まで認めて、アジア、アメリカ、EUという大きな枠組の中でどう生き残るかしか頭にないかもしれない。もちろんそれを歓迎しているって意味ではなくて、TPPじゃなんだと中国包囲網を作ることは作るけれど、将来の世界の落とし所はどの辺を考えているのか。それを知ったアジア諸国は驚愕するんじゃなかろうか。

これは時間の問題だと私は思っていて、そういう意味からも日本の「自主独立」「核装備」を主張する人たちの言うことはよく理解できます。でも日本には自主独立も核装備もできないと私は思っています。なぜなら明治維新の時のようなやる気を持った日本人はもういないから。

でも大国に翻弄されるような日本の将来は当然嬉しくないわけで、せめて「万が一の時には核装備を考え無くてはならない」ぐらいのことは世界に言うべきだと思っています。でもそれを言っただけで、本当に日本つぶしが始まるかもしれない。国連には敵国条項があって、理由さえうまく作れば敗戦国を攻撃しても文句は言われないってことを忘れてはならないんでしょうね。

私は日本は小国だと思っていますがそれは国土が小さいだけの話で、ロシアは人口では日本と同じでGDPは日本の半分以下なのに、なぜあれほど世界で存在感を出せるのか。ここが非常に不思議な点で、プーチンみたいな頭の良い指導者が出て来ることを切望しています。でも国民はGHQの洗脳通りに動くし、日本にとって良い指導者は政治家にはなれない。他国に媚を売り、戦争反対と戦争をしない政府にそれを言う国民、政治家がいるって本当に不思議。

そういう意味では日本はこのままなら武力による侵略はされないと私は思ってます。武力攻撃なんてことをしなくてもこのまま行けば、尖閣だって沖縄だって自分の影響下に組込むことは可能なんですから。北方領土も竹島も同じ。それが将来エスカレートしても「戦争反対」を言い続ける国民は戦争さえなければ幸せなんでしょう。そして気に入らないことがあれば話し合いで解決すればいい。

さて、私としては近々日本に一時帰国することを考えていますが、久しぶりに靖国神社にでも行ってこようかな。

---------(後記)-----------

もうすでに12海里以内に入ったとの報道。

米駆逐艦、中国人工島12カイリ内を航行 米当局者  ← クリック

 
 
 

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログ ゴールドコースト情報へ