ゴールドコーストの焼き肉屋で美味しいと思う店が二件あります。一つはJFX(ジャパンフードエクスプレス)と一つは和牛屋。この二件は甲乙つけがたい。
和牛屋って変なところにあるんですね。場所はシェブロンですが、通りから「ビルとビルの間の隙間」みたいな通路を通って行くと玄関がある。こういう店って日本では隠れ家的で面白いと思うのですが、ゴールドコーストではちょっと珍しくてびっくりします。え~~~、ここに行くのぉ~?みたいな。(笑)
逆に裏の駐車場側の方が玄関らしく見える作りだけれど、それはあくまで裏口。本当に面白い店です。
中に入るとまたびっくり。屋外で食べているような雰囲気があります。でももちろん屋根がないわけじゃない。(笑)
生ビールももちろん置いてあって、サントリーモルツで乾杯。でも私はやっぱりスーパードライが良いなぁ。
ビールのつまみは絶対にこれ。
そしてカクテキ。
私はこの店の特徴として和食にこだわりがあると思っています。ちょっとしたものが結構美味しい。
揚げ出し豆腐とか。
海老真丈とか。
でも正直な所、この日はハズレでした。出汁が美味しくない。きっと古い出汁を冷蔵庫に入れて置いてそれをつかっているのでしょう。でも良い出汁を使っている時には本当に美味しい。あの美味しいものを常に出すことはできないもんでしょうかね。「出汁はいつ作ったもの?」なんて注文時に聞けませんものねぇ。それとも聞くべきかなぁ・・。
スペシャルメニューはこんな。
お刺身を二人前頼みましたが、このキングフィッシュ(ヒラマサ)のレベルは焼肉屋さんとは思えないレベル。こういうところが私がこの店を好きな大きな理由の一つです。
またこの店が飲兵衛には嬉しいのは酒の割引があるんですね。全部ではありませんが、フェイスブックにチェックインして「イイネ」を押して、それをスタッフに見せると割引があります。
たとえば我らが好きな焼酎の「いいちこ」も30%オフ。ボトルで70ドルが49ドルになる。\(^o^)/
お肉も良いお肉を使っています。これは競合店のJFXより良いと思います。
スペシャルメニューの和牛サーロイン。
その他の肉はセットを頼みました。なぜか私以外はさほどお腹が空いていないようでこれだけで十分ですとさ。ヨメさんなんか数枚食べただけ(酒さえあれば文句なしの人 笑)。
この店が嬉しいのはこういう日本では当たり前のものがあるんですね。
例えば塩キャベツ。塩と胡麻が振ってあって、ごま油が掛けてある単純なものですが、これが嬉しい。
そして絶対にないと困るニンニクと青唐辛子。
そしてサンチュ。ただサンチュってなんの葉っぱを使うかで随分違うんですよね。私はこの葉っぱは好きじゃなくて、いつか私が買ってきてヨメさんに怒られた「安いけれど大きなコスレタス」と同じもののはず。
でもこの店はレベルが高くて日本人好みだと思うし、日本からのお客様を連れて行っても大丈夫な店だと思います。
ところがですねぇ、問題があるんですよ。それはこれ。せっかく美味しい肉も炭火じゃないんですわ。
韓国人の焼肉屋ではたいして美味しい肉は置いていないのが普通ですが、どこでも炭火が当たり前なんですね。だから結構美味しく食べられる。でもこのお店は他店にはないようなレベルの肉があるのに、これじゃ勿体無いと思います。せめてガスを使うにしても網焼きなら随分違うのに。
結局、魚を焼くのもそうですが、脂が焼け落ちて煙が出て、それに燻されるから美味しいんですよね。でもそれをやるとなると店の排気を考えないとならず、かなりコストが掛かるらしい。
でも私にしてみるとこれのみがこの店の欠点で、ライバル店のJFXを追い越せない理由はここにあると思います。どんなに美味しい肉があっても美味しく焼けないのなら意味が無いですもの。お刺身も美味しいし、JFXを味で抜くのは難しくないと思うんですが・・・・。
でもま、面白いと思うのはこの店もJFXも自分たちのスタイルをちゃんと持っているのね。これって素晴らしいことでライバルだなんだ私がいうのは勝手でしかなくて、それぞれが常連客を持っているはず。あるいは使い分けができるって良いと思います。優劣の問題じゃないのね。
でもどうしても飲食店の家に生まれ育った私としてはいろいろ気になるわけで(笑)、JFXの2店舗は微妙に差別化しているのが面白いと思うんです。ネクサス店は高級志向。でも我々がいつも行くセントラルの店は大衆志向。でも私には大きな差があるわけじゃない様に感じます。
この牛肉屋は多店舗展開はしていないようですが、場所を考えて、また今の形態とは違う店を出したら面白いと思うなぁ。またこの店は食べ放題がないのね。だから3店舗展開をして松竹梅(この店は竹という位置づけ)とやったらかなり面白いポテンシャルがあると思います。でも同じ店で高級肉も出したり、食べ放題もやるっていうんじゃ駄目なんですよね。店それぞれのコンセプトがはっきりしているから客も嬉しいはず。
この店が松竹梅の3店舗展開をしたら、私はゴールドコーストの日本人好み(韓国人は来ないけれど中国人の%は非常に多い)の焼き肉市場が随分変わるだろうと思っています。JFXは破竹の勢いで伸びているし大盛況。きっとこの店とは売上で4,5倍の違いがあるはずだけれど、JFXは安穏としていてはうまくないはず。でもこのお店はそういう意味での商売ッケはない感じ。(笑)
ま、JFXも和牛屋も私の好きな店で、両店とも頑張ってほしいなぁ。
あ、そうそう、最後は私だけ締めに冷麺を頼みました。盛岡冷麺とのこと。美味しかった~。ちなみに我が家は昔から外食でお米、麺類、パンを食べる習慣がありません。最近はなぜか皆が炭水化物を敬遠するようになったのでそれに拍車が掛かっています。でも私としては最後に冷麺を食べないと焼き肉ディーナーは完成しません。(笑)
今回は3人で行きましたがさほどの量は食べていないのは写真を見れば分かる通りで、これ以外の物は頼んでいません。酒類はビールが全部で4ハイで、あとは焼酎のボトルを頼んで水割り。もちろん焼酎は3人で飲み干しましたが、これで会計は230ドルです。一人80ドル程度。タクシー往復で50ドル。
ゴールドコーストでちょっと食べて飲むとこんな感じの料金なのは当たり前になりました。日本でも同じかなぁ。もう少し安い?
私が気になるのはマレーシアはクアラルンプール。外食が多くなるはずだけれどどのくらい掛かるんだろうか・・・。
オーストラリアって物価が高いけれど(ゴールドコーストは大都市に比べると安い)、税金も高いじゃないですか。つまり税前の収入から考えると、倍近い料金と考えても良いんですね。恐ろしいと思いません?
マレーシアは物価は安く、税金はゼロ。天国と呼ばずになんと呼ぶべきか・・・・・・
来年の今頃は間違いなくマレーシアにいるはずですが、喜んでいるのかブツブツ文句を言っているのかどっちでしょうね。きっと私のことだから後者の方だろうとは思いますが。(笑)