年末年始の出費が大きいのでちょっくら内職を頑張ろうと思い、昨日はちょっと張り付いてやっていました。
やっぱりFXはEUR/USDが面白いですね。値幅があるのでスキャルパーには楽。いやいやこれは相性でしか無くて、値幅が約半分ぐらいしか無いUSD/JPYでも抜きやすければその方が良いですもんね。
結構、楽な動きでしたね。夜中には動きが停まってしまいましたが、チャートのヨコ線の幅が5PIPSですからかなり取りやすい。
EUR/USDの一分足。
夕方から夜の動きのほうが面白かったですが、やっぱり怖いのは経済指標が発表される時間帯。これがそうですが、アメリカの重要指標が発表される時間はこんな動き。
私は重要指標やお偉いさんが何かしゃべる時間には何もせずに静観するタイプですが、こういうイベントで利益を出そうとする手法もあるんですね。私にはわけがわかりませんが、そもそも一瞬にして動きますし、実際に売買が行われている先物ならまだしも値付けが証券会社によって行われているFXは値が飛ぶのが普通で、まともに売買は出来ないと私は考えています。
でもイベント狙いの人は殆どが自動売買でそのソフトを動かすサーバーを取引所なりデータ配信サーバーの近くに置くんですよね。遅延が無いように。ま、私には理解の外ですが、博打みたいな感じを受けています。
昨日は気持ち的には楽しめた感じがしていました。こんな相場で利益を出すなんてヤクザな商売ですが、サーフィンと同じで、波に乗っていればスポンサーがお金をくれるのと同じで、決して試合に命を賭けるって感じじゃないんですね。波を見ながら気に入れば乗るし、ややこしいと思えば波に乗らずに海にプカプカ浮いてチャンスが来るのを待っていれば良いサーフィンと全く同じ。遊びみたいなもんじゃないですかね。
神様に感謝しなくては・・・・
でもスキャルピングは年寄りには厳しいのは間違いがなくて、目がかなり疲れます。また張り詰めた気持ちを維持できなくなるんですね。歳とともに集中力がどんどんなくなるのを感じます。パパっと動けないし。
やっぱりトレーダーの脂が乗る時期って40代じゃないかなぁ、みたいな感じがします。若い時には焦りが強くて冷静さを維持するのが難しいし、でもそれも慣れですかね。いや性格の問題かな?
儲けるのが上手い人って何か変わっているんですよね。テレビ番組に出たあの超有名な数百億円稼いでいるあの若者も、言い方は悪いですが、どこかネジが外れているような感じを受けます。また失礼だから名前は出しませんが(笑)、このブログで知り合った方もなんかちょっと変だ(ごめんね~)と思うことがあるんですよ。冷静といえば冷静で動じない性格と言えばその通りなんですが、喜怒哀楽の波が少ないような、とんでもない額を儲けても損してもまるで関係ないみたいな感じを受けます。
でも本当のプロってそんな感じらしいですね。仕事としてトレードをしている同僚たちの顔色を見たり、話をするだけでは誰が利益を出しているのか損しているのはわからない、なんて話を聞いたことがあります。ただ自分はどんなポジションを持っているのかなんて話をするだけみたいな。
この世界って相場技術より難しいことがあると私はいつも考えていて、いやそれさえも相場技術だというべきなのかもしれませんが、いかに心理の動きを抑制するかが一番のポイントで、深層心理が買いたい、売りたいと考えるときにはまずほとんど相場の動きの逆を考えるんですよね。株にしてもそうで、安く買って高く売る、高く売って安く買い戻すしか利益を出す方法はないのに、安い時には怖くて買えない。高くなってくるとどんどん買いたくなって、我慢できなくなって飛びつくとそこが高値なんてことは日常茶飯事。売りも同じで、もうダメだ・・・と思って投げるとそこが底だったり。
私も自慢にはなりませんが、20年ぐらい前のことですが、投げたところが大底でぴったしカンカンの大当たりだったなんてことがあったのが忘れられません。(笑)
チャート分析の重要性って、もしかしたらバカ丸出しの心理を抑える為だけにあると言っても良いかもしれないと思っています。
システムトレードの重要性はそこにあるわけで、頭で「売りかな?買いかな?」なんて考えることがそもそもダメなんですよね。必ずそこに心理の動きが入ってきますから。
深層心理って自分の一部であるのは間違いがないのに、自分が失敗する方にしか動かない。ま、異論はあると思いますが、心理とはそういうものだと決めつけてしまったほうが先に進むのは楽だと思っています。
そういえば、私が先物を始めた頃の仲間が何人かで集まって先物投資会社を興したのですが、やっぱり中には上手いのがいるわけですよ。彼が言っていたことが忘れられないのは、「怖いと思った時には2倍突っ込む」ってこと。ま、そんな単純な方法が良いってことじゃなくて、それだけ心理は逆に動くってことなんですね。あれから20年の時が流れていますが、彼らは今どうしているんだろう・・・。
また「人間の器」ってのもこの心理に関係していると私は考えていて、どれほど技術を持っていても、勝てていても大きく儲けられないってことがあるのね。私も自分がその部類だというのはよーくわかっていて、小心者ですから勝負ができないんですよ。いや、そもそも勝負なんかするのは間違えていて、相場は博打じゃないんですから、まさに波乗りみたいに淡々とやればいいだけだとは思うのですが、ロットを大きくするって凄く怖いんですね。
前に書いたことがありますが、ネットでいろいろ見ていて、「この人、上手いなぁ・・」と思って読み続けていたら、なんとその彼は「毎月10万円コンスタントに稼ぐのが目標です」なんて書いてあったんですよ。私はてっきり年間8桁ぐらいは稼いでいるんだろうと思っていたのでびっくりしたことがあります。でもその人の感覚って私はよく分かる。(笑)
10万円ポケットにいれていてもなんとも思わないですが、もし1億円のキャッシュや小切手を持っていたらどうしたってソワソワしますよね。でも大きく儲けている人ってそういう感覚が欠如しているような感じを受けるんですよ。
でもそれが良いのかどうかは私にはわかりません。大きく儲けるのはそういう人たちかもしれないけれど、大きく損する人もそういう人たちだろうと思うから。
ま、そういう意味では相場は先物にしてもFXにしてもやろうと思えば1日に20時間ぐらいは世界の何処かで動いているわけですから、小心者は小心者らしく背伸びをせずにチマチマやっていればどうにかなると思う私。それと売買ポイントをチャートに頼るのと同じように、ロットの増減もルール通りに動く。これが唯一の解決方法だと思います(これは私のこれからの課題)。
またFXの場合だと大きなロットを動かそうと思っても上限があるんですね。大体どこでも3億円ぐらいのロットは受け入れるはずですが、ではそれ以上を・・と思っても値が動いちゃってスキャルピングは出来ないのね。大きなロットでも大丈夫な証券会社がありますが(大口、機関投資家などが顧客)、手数料が高くてこれまたスキャルには向かない。
ま、それ以上に大きくやろうと思う人は先物の世界に行けば良いわけで、いつも書いていますが国債って規模が大きいですからドイツBundなんかちょっとやそっとの額を成り行きで出しても値が飛ばないんですね。JGB、日本国債も同じ。そして国債って値がピコピコあっちに行ったりこっちに行ったりしないのが普通ですから、値幅を抜くのは難しいにしても勝率は上がるはず。
そういう意味で、私が一番難しいと思うのは日経225の先物です。時間が中途半端に短いし、刻み値は大きいし、そして24時間動いていませんから、かならず窓が開くんですよね。この窓ってのが私にはメチャ難しくてどう読んだら良いのかさっぱりわからず。今思えばそんな日経225に最初はどっぷり浸かってやっていたんですから面白いと思います。
ですからもし今、日経225をやるとしたら私はCFDが良いと思っています。手数料(スプレッド)が大きいからスキャルピング、瞬間芸は難しいかもしれませんが・・・。
もし日経225で苦労している人がいたら、是非海外の先物の世界に目を向けるべきだと思います。世界は本当に広くて、ありとあらゆる先物があるんですね。そしてそれぞれが特徴ある動きをする。どこかに自分の手法に合う対象が必ずあるはず。
近年はどうだかさっぱりわかりませんが、私はNYダウの先物をやっていたこともあります。そしてチャート分析には先物ではなくてダウ指標を使っていたなんてことがあります。日経225の先物を売買するのに日経のデータを使うってのと同じで、もちろん動きに差異があるのは当たり前ですが、動くポイントは同じなんですね。だからチャートに乗りやすい方を使えば良いわけで、そんなことをやっていたこともあります。
つまり、売買対象は山のようにあるし、チャート分析にしても売買対象である必要もないってことなんですね。私がびっくりしたのはこのブログでも名前をよく出すあの方が「豪ドルのヘッジを日経225で出来る」って言ったことが忘れられないんですよ。私はいまだにその辺が理解できていませんが、自分が当たり前だと思っていることってただの固定観念でしかないってことなんだろうと思って、そういう自分を戒める言葉として、たまにそれを思い出しています。
でも私は相場で儲ける金って重みの無い金だと思っていて、こんなことで利益を出すのが良いことなのかどうなのか、常にそれが頭にあります。相場師って言葉は私は大嫌いなんですが、世の中でも相場師ってバカにする意味も含まれていますよね。私自身もそれを感じます。
汗と涙と努力の結晶としてのお金にだけ価値があるのだとは断言できませんが、相場ってなんだか宝くじだかロトだかの必勝法を見つけてそれに励むのと同じ感覚があるんですよ。結果的に残るものって思い出も何もないし、銀行残高がどうなっているかそれだけなんですね。だから増えて当たり前で、減ろうものなら自己嫌悪の大きさは半端じゃない。
私としてはやっぱり子供に対しても自分に対しても「俺は結局はリストラにあったけれど、あの立派な橋を見てご覧。あれはパパと仲間たちと10年も掛けて苦労して作ったんだよ」みたいな満足感がある仕事をしたい、そんな気持ちから逃れられません。
私は商人の出ですが物づくりに価値観を感じるタイプで、やっぱり経済の基本って製造業だと思っています。金で金を生む商売に皆が一生懸命な世界って最悪だと思いますし。(笑)
だからたとえ軽いお金でも、そのお金を手に入れることが出来るというのは神様が与えてくれたチャンスかもしれないと思っていて、そのお金にどうやったら「重み」を付けることが出来るのか、そんなことを考えています。
でもねぇ、重みもへったくれもないんですね。そんな偉そうなことが言える、何かできるほど稼いでいませんから。(笑)
マレーシアに行ったら再出発。頑張らねば・・・・・