はいはい、また相場の話です。どうもすいません。
かなりやる気満々で私に食いつくような読者がいるのですが、私はそういうやる気のある人が大好きなので出来る限り対応させてもらっています。その方からこんなメールが来ました。抜粋して紹介させてもらいます。
アドバイス頂いた、戦略にです。
以前は、一度で沢山のピプスを狙う考え方をしていましたので、トレンドが出るまではやられる事も多く損大利小という 業者に手数料だけ払う馬鹿なトレードしていました。今朝から練習ではありますが、デモでトレードし、少ないピプスを取る練習確実に勝つ!! 1分の波 順張りの動きを ちょこっととる だけどしっかりととる!! という部分に力を入れて観察、トレードしました。
すごく楽です!!!!
以前はストップも大きく、疲れていたのですが、 教えて頂いたやり方は、自分のメンタルに以前のような負荷は与えてきません。
この方に伝えた戦略とは前に書いたこれです。
変な喩えですが、例えば関ヶ原の合戦に参加するとしますよね。そこでXXXさんはどちらに加担するか意思表示をしてはならないんですよ。もちろん、決めない。
様子を見ていて、東軍が有利だと思ったら、東軍の方へ回って、後ろからちょろっと出て一発殴ってすぐ逃げる。そしてまた様子を見て、今度は西軍だと思えば西軍側に回って、後ろから手を伸ばして一発殴って逃げる。そのまま西軍の優勢が続くように見えても、決して前面に出て戦ってはだめなんですね。いつも逃げられる後ろの方にいて、一発殴ってまた引き下がる。一発殴ってまた引き下がる。これを繰り返すだけ。
結果的に東軍西軍どちらが勝つかわかりませんが、XXXさんは常に勝ち組に付いている状態をつくるわけです。
関ヶ原の戦いでしたら、「お前はコウモリか~~」なんてことになるわけですが(笑)、相場の世界では誰も文句を言わない。でしょ?
以前は トレンドにのって・・・・なんておもって 利を伸ばす・・と考えていましたが
良いトレンドって めったにでません 上下して動きますし・・・
だから やられていた。。。。ですが、 今回教えて頂いたやり方は、とても楽なんです。
順張りであって、視覚的に分かりやすく、また本日頂いたメールに、さらに視覚的な事についてもご指導頂けましたのでさらに理解が深まりました。
余談ですが、以前 鳥居まゆみさんのセミナー内で、GMOクリック証券の会社内で有名になった話というのがありました。 (2010年4月6日)
一日100回以上トレードする顧客が居て 30万円を、2週間ちょっとで1億ちょっとにしたそうなんです。どんな手法なのか? と話題になったと言ってました。 (今動画再度見てみました)どこからか 思い込みというのが刷り込まれていました。 大きく利を伸ばす事、20p30p取れるところを・・
それが勝てるトレーダーだ・・・・みたいな
怖いことです。スキャルより、利を伸ばすほうが、得だよ・・・・みたいな
20p30p取る方が りっぱなトレーダーだとか
スキャルは疲れるだけ、大きくある程度取る方が 楽だし 大きく利益も伸ばせる・・・なんて
どこからか これが正統派のような話になっていました。私だけかもしれませんが、そんな感じに思っていました。
ですが、どうでしょうか? 今スキャル練習をしてみてとても楽だし たのしいです。順張りでエントリー
戦の後ろから頭叩いて逃げていますww
教えて頂いた例え話 あれを実践しています。
今も練習中ですが 合計36.6p 取れています。 十分です。
もっともっと安定を目指します。それから肉付けをしていく作業を順序立てて がんばっていきます。
この方はそれなりにFXの経験があって今まで苦労していたようです。それは「欲望をコントロール出来ないからだ」とアドバイスさせていただいたのですが、私の言うスキャルをはじめてみて開眼した様子。
これは私のチャートを使ったからではなくて、考え方を変えたからなんですね。私はチャートをお渡しして、「トレンドを見るインジケータが3つ。短期、中期、長期のトレンドが見れるので、その中でトレンド方向の動きにのみ出撃する」という基本をお伝えしただけです。ですからトレンドがわかるチャートであって、トレンドの中の小さな波を見つけられるオシレータがあれば十分なんですね。ダボチャートである必要はないわけです。
ただ、短期中期長期の作戦でも対応できるセッティングがダボチャートにしてあるのはおわかりになるはずで、また小さな波の転換点を探るオシレータも何種類かありますから、「トレンド追従型の作戦」である限り、ダボチャートからは様々な方法を考えられるはずです。何も数ピップス抜きだけに対応しているわけじゃありませんから、この方のように、自分が今までやってきた手法の延長でも見やすいはず。
実際にこの方がどういう見方をしてどういう出撃をしているのかは私にはわかりません。
でもそれで良いんですね。この方はこの方のやり方を編み出して行くのでしょう。
今はデモ口座でトライしていらっしゃいますが、本番になるとまた何か違うのを感じるはずで、それは「深層心理が口出しをしてくる」からだということがわかっていれば対処方法もわかるんですね。
私がこの方にする今の時点のアドバイスはこれだけです。
調子に乗ってロットを大きくすると大怪我をしますから、とにかく小魚を貯めこんで、もし大事故にあっても「ためたものの一部を吐き出す」だけで済むような状態を作るのが大事です。
相場というバケモノを相手に戦っているのを忘れないで下さいね。勝てるようになると相場の神が微笑んでくれているような気がしますが、それは「カモが来た・・・」とニヤけていると考えてください。
また小さなPIPSを抜くわけですから、損切りもそれなりの小さなPIPS幅じゃないとダメなんですね。損切り幅を大きく取りますと、値がどちらに動こうが、数ピップス抜きなら勝つ確率が上がりますが、それじゃダメなわけです。勝つときは数ピップスで負けるときにはその何倍も負けるっていうんじゃ意味がありませんから。
リスクリワードレシオというのがあります。勝った時の値幅と負けた時の値幅が同じなら、勝率によってのみ損益が決まります。でも負けた時の値幅が大きければ勝率をいくら上げてもそれに食われちゃうんですね。
かと言って損切りポイントが近すぎますと、ちょっとしたヒゲが出た動きでそれが約定してしまいますから値幅を決めるのも簡単ではありません。ではどうするか。それは目の前に連なる波の幅を見て、それにあった利幅と損切り幅を決めるわけです。ただし損切り幅を大きく取れば勝率は上がりますが、それではダメなのはやっているとわかります。
それと私のスキャルは小さな波の一つの中で決着を付けます。いくつも波を乗り越えていくと上に行くのか下に行くのかわからないわけですから、目標値に達するのか、損切りポイントがヒットするのか、それを待っては駄目なんですね。思った通りに目の前の波が動かなければ、容赦なくそこで撤退で、結果を待っては駄目なんです。ここは非常に重要なポイントで、波を乗り越えて「思う方に動いてくれ~」なんて祈るのはギャンブルでしかないんですね。
話は戻ってリスクリワードレシをですが、これは是非しっかり研究して頂きたいと思います。利幅=損切り幅か、あるいは利幅>損切り幅なら理想ですが、なかなかそうも行かないのが現実で、この辺は経験で決めていくしかないと思います。ただ、絶対に忘れてならないのは、大きくなるには勝率を上げないと将来がないのは間違いがないものの、勝率だけに拘ると損切り幅を大きく取ってしまう傾向がありますから要注意です。
きっとこの方はこれから自信を持ってトレード出来るようになるんでしょう。そしてまたいつか壁にぶち当たって悩む。これの繰り返しを10回ぐらいすると知らない間に8桁トレーダーにはなっているはず。
諦めずに進めば必ず勝てる!
これを信じていればいつかその日が来るはずです。でも焦れば焦るほどうまくいかないんです。欲望と恐怖をどうコントールするか、それが何よりも大事だということを忘れてはならないんですね。
この方からのメールは他の方にも勇気を与えると思いましたので、抜粋引用させてもらいました。
もし中級者上級者で8桁以上を目指している場合は普通のFXではロットの上限がありますので、どこかで必ず頭打ちになります。ま、それはその時考えれば良いことでもあるのですが、すでにそのレベルのトレーダーだとすれば私はいつも書いているように先物の世界へ行くべきだと思います。またFXでも通貨ペアによって動きに個性がありますし、先物は先物でまた個性が違いますが、最終決戦場は先物の世界であると考えて良いと思います。
先物の世界は本当のビッグプレイヤーが集まる場所。証券会社もインチキができませんし、我々が得るデータは「すべての取引データ」であってFXの様に証券会社が提示するどういう根拠があるのかわからない、それも間引きされたデータではありませんし、当然出来高もデータにくっついて来ますから、チャート分析にも幅が出来るんですね。
どうしてもFXが良いという場合には使う証券会社を一から考えなおしたほうが良いかもしれません。大会社や機関投資家が使う証券会社もいろいろあるようですが、ただ私が調べた感じでは手数料(あるいはスプレッド)が大きんですね。スキャル向きではありません。でも3千万ドルぐらいの注文は値が動かず通るようですから、10~11桁を狙う方ならそれを利用するしかないのかもしれません。
10~11桁を狙う人なんかいるのか?と思うかもしれませんが、誰とは名前は言いませんが(笑)、このブログの読者とFXの話をしている時に、「FXでは通常一回の注文の上限は300万ドルぐらいでそれを超えると値が飛ぶ」と話したら、「それだけですか・・」とおっしゃった。え?でしょ?(笑)
その方は先物オプションの世界の方で、考えてる額の桁が我々下々とは違うんですね。ま、そういう方も世の中にはいるということで・・・。
どうです?やる気が出てきませんか?でもやる気と欲の皮が突っ張っているのと似ているようでまるで違いますから、自分の心のなかをよーーく観察して行動を決めることが重要だと思います。
ダボはなんでマレーシア関連のブログにこんなことを書くのか?目障りだ!と思う方もいらっしゃるでしょう。まぁ、目障りだと思う方は「読まない権利」を行使していただくしか無いと思います。
ただ今日、頂いたメールを紹介させていただきましたが、この方は、子連れで海外移住した方なんですよ。
どういう環境か、どんなことを悩んでいるのか、いろいろと想像できますよね。そしてトレードでどうにかしたいという心からの叫び声が私には聞こえてくるような気がするんですよ。これってマレーシアに限らずオーストラリアでもどこでも海外移住する場合にはどうしても「自力で立つ」しかないんですね。頼れるものは何もない。(オーストラリアみたいな国の永住権があれば別ですが)普通は国家のセイフティーネットも年金もないわけです。
でも自力で立つことが出来れば、自分の好きな場所で好きな生き方ができるわけで、ではどうしたら良いのか、そんなことができるのかというところが、本来の「海外生活」のポイントだと私は思っていて、そういう情報交換こそが「マレーシアで生活」する話題のブログでも大事だと思うんですよ。現地の情報やどこでどう楽しめばよいのかという内容なら、良いブログがいくらでもありますし、私がそんなことを書いても大した意味はないんですね。
だから私は私にできる方面の「海外生活」の助けになる情報を出したいと思うんです。決してこの話題が的外れだとは私は考えていないのです。これは若者、子連れ移住、年寄りのロングステイも同じで、先立つモノをどうするのか、ここは非常に重要なポイントだと思っています。
相場なんてギャンブルみたいなもので、欲の皮が突っ張った連中がやるものだという考え方もあるでしょう。私も結構そっち系の考え方を持っているくらいで(笑)、本来こういう金融システムの狭間で稼ぐのか良いこととは思っていないんです。「稼ぐ金には重みの違いがある」というのが私の持論で、相場の世界で生きて行くのは「堕落である」とも思うくらい。
だから将来のある若者には絶対に勧めたくないんですよ。
でもねぇ、現実を考えますとそうも言っていられないんですね。また私の考え方は古いのかもしれず、「稼ぐ金に重みを与えるのは自分次第」だとも思うんです。偉そうなことを言ってもお金がないと生きていけないのは間違いがなく、本当にお金がなければ落ちているものを拾い、他人様のものでも奪って生きなくてはならないのが現実。
そんな状態になったら潔く命を絶つべきだ、なんて考え方さえ持っているジジーの私ですが、でも命を絶つぐらいなら魑魅魍魎の世界で勝ち残ってやると開き直るのも良いと思うんです。ましてや自分一人ならまだしも、子どもや伴侶、愛する対象を守らなければならないとなれば、格好つけていてもしょうがないですもんね。
またそういう後ろは断崖絶壁の立場だからこそ勝てるのかもしれませんし、「お金が欲しい~~~♪」みたいな乗りでは所詮、生き残ることはできない世界かもしれません。
また後ろは断崖絶壁ではないにしろ、そういう緊張感を常に持っていないと駄目だと思っています。
私がまだ初心者だったころ、私が勝手に師匠だと思っていたトレーダーがいました。彼はIBMを定年退職して(あの当時ですから)ごっそり退職金ももらった資産家だったんですが、相場で大損したんですね。でも最後の最後に握りしめた数万円から復活を果たした人なんです。彼と私は手法がまるで違っていて、彼は篠原Cレシオというインジケーター(知ってます?)の使い手だったのですが、私はなんど教えてもらってもチンプンカンプン。(笑)
でも彼の相場に対する姿勢、理念を学びたいと思っていました。彼の特技は「待つことが出来る」ことだけと言っても良いくらいで、当時はオンラインでの売買はまだ普及していないし、日経225の先物、オプションも始まったばかりだったと思います。当然、デイトレなんて言葉もなくて、一日の中で売買するのは証券会社のトレーダーぐらいなもので「日計り」と呼ばれていて、我々のような一般人がデイトレをする時代じゃなかったんですね。
ですから多くは(私も)日足チャートを見て売買するのですが、日足チャートって広げてみればわかるように、PCの画面いっぱいに広げてもそれは1年分の量でしか無い。つまり、ここだ!というポイントなんて年に何回もないわけですよ。だから普通はろくでもないところで出撃してやられるのが当たり前だったんですが、彼は自分が思うパターンが出るまで何ヶ月でもジッと待ち続けることができる人でした。こういう人って後にも先にも彼しか私は知りません。
その彼がバカな私にいつも言うんですよ。「ダボさんは一度失敗して裸にならないとわからないかもね~~」って。恐ろしい言葉でしょ?
要は失敗して裸になってもうどうにもならない状態になって、初めて反省もできるし、どうあるべきかが見えるってことなんですね。つまり「欲望をコントロールしろ。常に冷静であれ。」ってことでしかないんですね。でも私にはその意味が当時はわからなかったんです。コントロールしているつもりでしたから。
また、前にも書いたことがありますが、私の父も相場が本職で、いや副業かもしれませんが(電気関係の中小企業のオヤジでした)、私の小さい頃から短波放送を聞いては方眼用紙にチャートを描いていたのを思い出します。当時は株価速報を短波放送でやっていたんですね。その日の4値と出来高だけですが。それを聞き逃さず書き留めて、何十もの銘柄の株価のチャートを作るわけです。
その父は結構うまくて、特に空売りが得意だったんです。ところが私が小さいころに大失態をしまして破産状態。そこで相場から足を洗って本業に打ち込んだのですが、歳をとってから私の影響を受けたのでしょう、また始めたんですよ。この時が酷くて、母に土下座をして「全財産をつぎ込んで勝負をしたい」と申し出たんです。信じられます?
もちろん「バカなことは言わないで」って母は言うと思うじゃないですか。でも母はそれを認めたんですよ。後でなんで許したのか母に聞いたのですが、「お父さんには心の傷(相場で大損し、事業も最終的にはうまく行かず閉鎖)があって、あのままでは浮かばれない。どうしても男として結果を出さないと生きていけないんでしょう。私もお父さんの力あふれる顔を見たい」と言ったんです。それを聞いた私はなんて太っ腹な母なのかと思いましたし、何も言えずポカ~~ンと母の顔を見るしか出来ませんでした。
ところがですねぇ、最初はよかったんですがまた大失敗しまして(現物株式の売買だからゼロ、マイナスにはならなかった)、その時の父は精神的にもおかしくなって睡眠薬を飲まないと寝られない状態。それも効かなくなって、医者に「酒と一緒に飲んだら絶対ダメ」と言われているのに酒と飲むようになって、どんどん衰退していったんです。正直な所、私を含めた家族全員が「このまま死ぬんだろう」って思ったくらい。
妄想妄言も始まってもう駄目かと思ったんですが、こういう時にいつも力を発揮するのが母で、彼女の力で父は元に戻りました。でもそれからもちろん相場はやりません。
その父の口癖ですがなんだと思います?
「相場は簡単。自分をコントロールさえできれば」
これですよ、これ。
結局そこに行き着くんですね。私もそれがわかるまでに何十年かかったことか。(笑)
かつて私に苦言を言った師匠筋の人も、父も同じことを言っていたんですね。そして今、私も当時の彼らと同じような年代になってやっと理解できた。
私が何度も何度も「自己コントロールが重要」というのはこういうことなんですね。でもそれは簡単ではなくて、相場の技術を得ることの方がはるかに簡単なのかもしれません。
前に何度も書きましたが、あのテレビに出てくる有名な11桁稼いだ青年とか、このブログに時々登場する相場で財を成してオーストラリアに永住したこのブログで知り合った彼も、私から見ると共通点があるんですよ。
良く言えば「自分をコントールできている」ってことなんですが、悪く言うと「変わり者」なんですね。テレビの彼もオーストラリアへ渡ってきた彼も話を聞いていると凡人じゃないのがわかるんですよ。つまりですね、そもそもお金に執着がないんじゃないか、みたいなのね。だから大損してもケロっとしているし、ごっそり儲けてもしら~~っとしている。
これって凡人には出来ない芸当だと私は思うんですが、結局こういう変わった人(ごめんね~)じゃないと内なる欲望に勝てないんじゃないかと。
ま、どちらにしてもそこにポイントがあるのは間違いがなくて、それに早く気がついた者から勝ち組に移れるってことなのかもしれませんね。
でもそれに気が付かないかぎり、大きく儲けたもまた知らないうちに消えていく、なんてことを繰り返すんじゃないでしょうか。私が昔、株式投資をしていた頃は証券会社の外交員を通して売買していましたが、彼の話を聞くと面白かったです。当時、20代で数千万稼ぐなんてのはゴロゴロいくらでもいて、でもほとんどがまたすぐに消えていくと。
相場には間違いなくギャンブルの側面があると思います。そこに喜びを見出したトレーダーはいつかお決まりの道を行くんじゃないですかね。
でも自分自身を、あるいは欲望と恐怖が自分をどう動かすのか、その辺を冷静に見ることができれば、違う将来が来るのではないかと私は思っています。
凡人はもし10の力があっても2~3しか使ってはいけない。こういう考え方って普通の逆ですが、そのくらいじゃないと地獄へ一直線なんてこともあるんじゃないかと。そしてお金が欲しいからこそ、自分の意識を金に向けない努力が必要なんだと思うんです。前にも書きましたが、アメリカのトレーダーで「神のためにトレードする。勝った金は全て教会に寄付する」というのとネットで会ったことがあると書きましたが、もしかすると彼も紆余曲折の後、その心境を得てから勝てるようになったのかもしれないと思っています。
ですから、私としては「大義を持つ」のも大事だと今は思うわけです。「金が欲しいんじゃない」「金は道具でしか無い」というのを自分で心底信じこまないかぎり、また他人にバカにされようとも、そういう心境にならないと自分の欲望による支配からは逃れられないのだろうと思います。
こういうことを書くと、つべこべ理屈は良いから、勝てる方法を教えてくれよ、みたいな人が出てくるし、多くの人の本音はそこだと思います。
でもそういう欲望を乗り越えないかぎり、餓鬼の世界に落ちて、当然勝てるようにはならないのかもしれませんね。
私が皆さんに伝えたいのはそこのところで、ダボチャートはそれのキッカケでしかないってことなんです。自分をコントロールできるようになれば、単純移動平均線一つで勝てるようになるのがこの世界かもしれません。
その点、欧米人はさすが論理的で、感情が入る隙のないPCによる自動売買の世界に向かうんですね。理屈的にはそれが正しいのですが、私は人間の脳みそは(現代の)PCより遥かに演算能力があると思っているんですよ。(それを鍛えるにはちゃんとしたチャートをとにかく見続けて、インジケータが織りなすパターンを頭に叩き込むこと)(そこらにある普通のチャートを見てもたいして成果はあがらない・・と自画自賛もしておきます 笑)
また相場という世界を通して学ぶこと、見えることも多いと私は思っていて、これは日本の「道」(武士道とか茶道とか)に繋がると考えています。
こんなことを考えるのは私がジジーになったからですかね?(笑)