G20

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G20ですが、皆さんどう思いました?私は消化不良のようななんともすっきりしないものを感じます。また中国っていつも言うことは同じだと思いました。(そして黒田氏は最近それに沿ったものの言い方をするのが気になっています)

前に紹介したことがありますが、再び宮崎正弘氏のメルマガを紹介します。私は彼の読み方ってすんなり入ってきて良いと思っています。ただ中国は巨大で大雑把な見方で全てを語るのは間違えていると思いますが、我々みたいな一般投資家は「世界の中の中国」として見るべきだと思っていて、ミクロで見るとチャンスはいくらでもあるにしろ「中国の中で何が大丈夫か、伸びるか」という見方は危険だと考えています。実情はわからないし、誰かの解説を聞いてもそれは自分で確認できるものとは違いますので、やっぱり距離をおいて様子を見るのが良いという考え方。そういう視点でこの宮崎氏の読み方は非常に参考になると思います。

市井の投資家はいかに勝つかではなくて「負けないことを続ける」のが生き残る道なのですから。

宮崎氏のメルマガを紹介します。興味のある方にはメルマガの購読をオススメします。無料です。

G20(上海)では、結局何もまとまらなかったのではないのか
  周小川(人民銀行総裁)、半年ぶりに出現し「中国経済は大丈夫」と会見
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 上海で開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議(2月26日―27日)で、いったい何が決まったの?
 発表された「共同声明」の重要な部分は次の文言しか並んでいない。

 「年初からの世界的な市場の混乱を終息させるため、財政出動をともなう景気刺激対策、構造改革の加速など全ての政策手段を用いる」
 「通貨の競争的な切り下げを回避する」
 「新興国からの資金流失を食い止める対応指針を策定する」
 いずれも抽象論に終始し、具体的な方法論は聞かれない。

 全体の印象より、次のことが重要である。
 誰も中国のSDR入りへの疑問を提議しなかった。中国から急激に資金が流出しているのに、適切な対応策をとらない中国へ批判らしい批判は無かった。

 そして、BRICS銀行が行方不明になったが、殆どどの国も問題視しなかった。
 インドをのぞき、ロシア、ブラジル、南アという資源依存国家は、経済低迷、通貨暴落の危機に見舞われており、中国主導の加盟国の協調体制どころの話ではなく、昨年のモスクワ会議以来、これという対応策は発表されてもいない。
 BRICSは霧の中に消えそうである。

 ミッシェル・サパン仏財務大臣は上海入りするまえに香港で会見し、「(皆が問題点をごちゃごちゃ言っているが)狂った議論としか思えない。問題は中国であり、そして米国の利上げと原油安。ほかは深刻な問題とは思えない」と発言した。
 また麻生財務相は「中国の過剰生産設備、在庫の問題は合理化が不可欠」としての対応を中国に求めたと発言するに留めた。

 ▼周小川はそれまで何処に隠れていたんだ?!

 G20終了後、記者会見に現れたのは周小川(中国人民銀行総裁)だった。
むろん、辛口の質問が集中したが、概括的に言えば、「中国経済は大丈夫」と強気の発言を繰り返し、市場の不安をおさえようと躍起だった。
なにしろ昨年の株暴落、人民元下落以来、半年ぶりに公の場に姿を現したのだから、世界のマスコミの関心は周小川の発言に集中した。

 周発言の重要なポイントは次の八つ。
 第一に「通貨安戦争を中国は意図していない」と発言した。
人民元の若干の切り下げは輸出好調の筈だが、貿易は減少傾向にある。16年一月の貿易は前年比マイナス14%だったが、とくに言及はなかった。

 第二に「人民元は中国が恣意的にレートを決められるものではなく、重層的にドルにペッグしている」とし、依然として世界市場はドルがリードしているとした。

 第三に債務危機を指摘されて「一部には対GDP比250%(FTは290%と推定しているが)と言われているが、それなら債務リスクをはかる基準はなになのか」と周小川は開き直る。

 第四は個人ローンの危機だが、全体の25%であり、深甚なリスクとは思えない。全住宅関連の債務は全体の40-5%であると数字を挙げるのみに終始した。

 第五に資金流失のリスクを批判されたが、周は「問題は国内景気浮揚である。銀行間の調整を日夜行っており、資金の海外流失は些細な問題だ」と問題をすり替えた。

 第六に金融システムの改善、改変だが、これは調整中であり、2015年に中国が遭遇した通貨下落、株暴落などの経験から「今後も調整が必要という認識はあり、現在研究中だ」とした。裏を返せば調整は進んでいないということである。

 第七にサプライサイド政策を続行し、市場に観測されるボラタリティ(乱高下)は「心配におよばない」と裏付けのない、強硬発言しかなかった。
楼継偉財務相も、記者会見では「競争力のために為替レートを目標にはしない」「中国版プラザ合意の成立説はファンタジー」などと事前にも発言していたが、「中国はなお、財政出動の余地がある」としたことに注目しておきたい。

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G20はそれなりに良かったので、月曜からの市場の反応が楽しみだ、なんていう記事も見ましたが、私は懐疑的です。世界が抱えている問題はそんな簡単じゃないんじゃないかと・・。努力目標だけを並べられてもねぇ。

とにかく下落を抑えこもうとありとあらゆる分野の人達がいろいろ言いますが、我々は上がって欲しいという気持ちからそれらに耳を傾けてはまずいんじゃないでしょうか。

私としては最近の世界の動きが非常に気になるのでこういうことも書いていますが、でもこれがどういう方向へ行こうと私には実質的な損得はでません。あくまで知的好奇心で世界を見ているだけです。実業界にいる方や大きなお金を動かしている投資家にとっては好奇心で・・なんて言われると馬鹿にするなと思われるかもしれませんが、こういう世界の動きに翻弄されないような投資術を我々雑魚は考えないとならないと思うんです。またそれは我々雑魚だからでき得るんですね。大企業、あるいは何百、何千億を動かす人たちには出来ないことが我々には出来るわけで、それは我々の有利な点であって、決して彼らに劣っていることばかりではないと思うのです。彼らと同じ視点で世界を見ると、彼らと同じように翻弄され苦労しなくてはならないだけ。

毎日、東から太陽が上がり西に沈み、たまに適当な雨が降ってありとあらゆる生命は生き続ける。海をのぞいてみれば小動物がいくらでも生きていて、自然はこれだけ豊かであるのだから、その中から利益を稼ぎだすことを考えるのが我々にとって一番大事なこと。我々雑魚の投資とはそういうものであるはずです。世界の動向を見て、それに合わせなければどうにもならないなんてことはあり得ないのですから。同じ投資という言葉を使っても、大手と市井の雑魚はまるで中身が違うわけで、大手のつもりになって一緒に悩むのは馬鹿げていると思うのです。

世界がどう動こうと稼ぐにはどうしたら良いのか。ここが大事なポイントではないでしょうか。「そうそう」と思いながらニヤニヤしている読者が若干名いるはずですが(笑)、是非その方法を学び共有し、皆で生き残りたいというのが私のこのブログの一番の目的です。生き残りに関して問題がなくなればマレーシアだろうがオーストラリアだろうが日本だろうがそれはどうでもよいことで、どこででも好きな様に生きればよいだけの話ですもんね。

 
 
 

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