小籠包って美味しいですよね~。これを自分で作って「食べ放題をしたい」と思うのは私だけではないはず。
でも難しいんですよね。
小籠包がどうあるべきかってのはそれぞれ思うところがあるはずですが、中に入れる「餡+スープ」はうまく出来ても「皮」、そして「包む」のがかなり難しいと思います。私としては自作小籠包の難しさってそこにあると思っていて、限りなく薄く、そして破けないように作るのは簡単じゃない。小籠包を出す店はいろいろありますが、皮が厚かったら興ざめで美味しいと感じないですよね。ゴールドコーストにある小籠包はなぜかそのタイプで、なおかつ中にスープがない。(笑)
でも今回は大成功~~。これです。先日の「肉まん」を作った時の残りの餡で実験してみました。
どこが小籠包じゃ~~~、なんて言わないでくださいね。これぞ小籠包の裏社会では有名な「食べれば小籠包」。(笑)
小籠包に関しては「いろいろな食べ方」があって、ユーチューブにその手の動画が結構あります。良く言われている「正式な食べ方(笑)」はこれ。
まず一つの小籠包の上の部分を持ちレンゲに取り(横を持ってはいけない)、箸でちょっと破いて出てきたスープを飲んで、それから食べる。醤油なり赤酢、生姜をのせるのはそれぞれの好み。
ところがですね、私はこの食べた方に疑問を持っていて、これじゃ小籠包の意味がないと思うんですよ。わざわざパオの中にスープを入れてあるのに、破いて出しちゃうなんて変だし、私としてはそのまま口に入れて口の中で破いてスープが出てくるところに感激があります。そう思いません?
ただその食べ方ですと、小籠包が熱かった場合、かなり悲惨なことになる。お笑いの有吉がやる罰ゲームみたいな。
ということで、私としては「口の中で餡とスープ、そして皮のコラボが楽しめればそれで良い」ということになります。見た目は違っても、口の中に入れた時には「間違いなく小籠包」となる。(笑)
まず餡ですが、多くの小籠包作りの様に「ゼラチンが効いたスープを作りそれを冷やしてゼリー状にする」、なんてことをやる必要はないんですね。餡にスープを混ぜてしまえばOK。
デロデロ状態。
これを器にちょっと入れる。
そしてその上に「薄い(これが重要)【ワンタンの皮】を乗せる」。
その上にまた餡を乗せ、そしてまたワンタンの皮を乗せる。これを3-4回繰り返してミルフィーユ、ラザーニャの様に重ねる。一番上はこの様に餡じゃなくて皮をのせるべきでした。
後は蒸すだけ。食べるときにはこれに醤油なり赤酢なり好きなものを掛けてレンゲ、あるいはスプーンで食べる。口の中に入った時には「完璧な小籠包」となる。(笑)
なーんて偉そうなことを言いつつ、これを作ったのはこれが初めてですが、見た目が寂しいですね。もしかしたらショウガは紅ショウガでも良いし、細かく刻んだ葱、あるいはチャイブを乗せるとか。
小さな容器でも作りましたが、これってオントレとしても最高だと思いました。
やっぱり見た目が寂しいですね。これは蒸す前の状態で冷凍庫に入れて凍らせて、あとは中身だけ取り出してまとめて冷凍しておけばいつでも簡単に「蒸すだけ」で出せるので良いと思います。
この「食べれば小籠包」の提唱者がいるんですね。かなり昔ですが、タレントで料理研究家(?)の平野レミがテレビでやっていたのを見ました。
ユーチューブで探したところそれを見つけました。この平野レミさんって他の料理もそうですが、非常に大雑把で作り方を見ていると食欲がなくなるような気がしないでもないのですが、でもなるほどと思うところもあって、いくらでも自分流に改良できると思います。
これでは玉ねぎを入れていますが、多くのプロの「本物の小籠包」のレシピを見ると野菜類は非常に少なく葱だけってのが多いと思いますし、私もそれが良いと思っています。肉まんも同じ。またこのやり方だとミンチが細かくなりすぎるしスープも多すぎると思う。
それとこれでは小籠包に大事な大事な「ゼラチン」を入れていませんよね。これではスープを口に入れた時にあの感激は薄れると思います。私は以前はわざわざ「豚の皮」を煮詰めてスープを取り、それを冷やしてゼリー状にしていましたが、最近はお湯(あるいはチキンストック)にウェイパー(味覇)をちょっと入れてゼラチンの粉にしていますし、全くそれで問題はないと思います。というか私のベロでは大きな違いはわからない。(笑)
暇な時にこれをいくつか作って、それを冷凍しておけばいつでも食べられて幸せになれそう。(笑)
和食の「茶碗蒸し」みたいな感じで出せるし、小籠包好きだったら喜ぶはず。原価は果てしなく安いしコスパ抜群。(笑)
あっという間に作れるってのがポイントじゃないですかね。餃子を作るより簡単ですし。