オーストラリアの貝類って悲しくて、見た目はそこそこでも全くと言っていいほど味がしない、出汁が取れないようなものばかり。ムール貝もどこでも売っていますが、全く興味がありませんでした。たまに食べるのは味が抜けちゃって小さく縮んだ物ばかりだし。
でもゴールドコーストにある日本人経営のフランス料理=ココットで食べたムール貝は美味しくて、あんなムール貝なら買って自分で調理してみたいと思っていたんですよ。
でもどこでも売っているものは「袋に入った」ものばかり。これって日本人的感覚からすると「死んでるんじゃ?」って思うわけで、どうして水槽にムール貝を入れて売っていないのか不思議に思っていました。
ところがですねぇ、あの袋入りのムール貝はもちろん「生きている」ってのを知ったのが数年前(笑)。でも「袋入り」ってなんか買う気がしませんよね。アサリだってハマグリだって袋に入っていたら「大丈夫か?」って思いますもの。
でも買ってみたんです。これって25年間ゴールドコーストにいて初めてかもしれない。
密封された袋から出した状態。
生きてますか~~?なんて聞いたところで返事もなく、このまま洋風「酒蒸し」にしてみることに。
まずバターを溶かしてそこにニンニクの刻んだもの、唐辛子フレークをいれて約1分炒めます。焦がさないように・・。そこに白ワインをたっぷり入れます。
煮立ったところでムール貝を投入。蓋をして様子を見ます。
2分ぐらいして様子を見たらもう蓋が開いているものも出てきて、混ぜてからまたしばし様子をみます。トータルで4,5分かなぁ。全部口が開きました。死んでいそうなものは無し。
ここで刻んだイタリアンパセリ、、レモンゼスト(皮だけ)をいれて煽って出来上がり~~。
身は全く縮んでいないし、結構良い感じでした。美味しかった。でも日本の貝の味を期待していると全く異質な味。
身はしっかりしているし、これ以上火を通したら駄目なんですね。
結構いい味が出ているスープが残っています。さて、これをどうする?
ムール貝を食べつつ、パンをこのスープにつけて食べるのも良いかと思ったのですが、パン嫌いな女帝が「リゾットが良い~~~」とおっしゃる。
ということでスープにチキンストックを入れ味を調節し、炊けたご飯を入れて、出来上がり直前にチーズを少々乗せる。最後にカイエンペッパー、コショウ、刻んだイタリアンパセリ。オマケで温泉卵(68度30分)。
出来上がり~~~。ところでリゾットとオジヤの違いってなんなんでしょうか。洋風オヤジがリゾット?
美味しかった~~~。これはこれで良いかも。
でもやっぱり話に出るのは「日本のハマグリやアサリの方が遥かに美味しいね」って話。
そういえば、マレーシアに年末年始行った時、ミッドバレーのイオンビッグで貝を見つけて、3種類買ってきて食べ比べたのを思い出しました。
結構美味しいのにびっくりしましたっけ。あの貝があればいろいろ使いみちがあっていいなぁ・・・と。
一番美味しいと思った小さめのハマグリみたいな貝。
その時の日記。
ま、そんなこんなでムール貝は美味しかったけれど、またそのうち食べたいってほどでもなく、私はやっぱりハマグリ、アサリが良いと再確認。