通販好きの私としてはマレーシアに渡ってからどこを使ったら良いのか気になっていました。
ま、日本の物に関しては今まで通り、楽天の海外送料割引キャンペーンを使ったり、あるいは激安のアマゾン、特定の商店、卸商、メーカーから買えるものは「海外転送業者」を通せば良いと思っています。また最近、この転送業者の競争も激しいようで「どこから買った商品の転送だろうとEMS料金を20%引き」みたいなキャンペーンをやっていますし、手数料はめちゃ安になってきたので利用者としては\(^o^)/。
問題は、ちょっとした家電製品とか趣味の物をどこから買うべきか。通販じゃなくて実店舗から買うほうが良いのか、通販ならどういうところがあるのか。小物でしたらこれもまた昔から使っているeBayを引き続き利用しようと思いますが、嵩張るもの、価格が高めのものはやっぱり現地で買いたい。
そんな時に、通販でギターを買ったという方のブログを見て、その方が買った通販会社を調べてみたら、あるわあるわ、凄い扱い商品の量。
その方のブログ。
マレーシアのオンライン・ショッピングを試してみました。 : 大好きなクアラルンプールに引っ越してみた!(ぶらぶらマレーシア)
その方が使った通販業者。半端じゃない扱い量。
Lazada.com.my: Online Shopping Malaysia – Mobiles, Tablets, Home Appliances, TV, Audio & More
この通販会社だけで私が欲しいもののほぼ全ては手に入りそうですが、価格とかサービスとか比べる他の業者があるのかどうか。また規模はどのくらいなのか全くわかりません。問題点もわからない。
そんな時に、プロの視点から見た「マレーシアの通販事情」が書いてあるブログを見つけました。この方のブログはやっぱりその道の方が書いているだけあって、視点が利用者視点ではないのですが、事情がよくわかると思いました。
群雄割拠のマレーシア!ECサイト市場の最前線 | マレーシアの今を見る! ソーシャルナビ 2016
この方のブログは前にも紹介したことがありますが、他のエントリーもデータ分析がちゃんとしているので良いと思います。私のような暇なジジーが自分の興味のある点だけを(自分の都合の良いように 笑)書いているのと違って、裏付けのある全体像が見えるので貴重なブログだと思っています。
ここから飛んだサイトに「マレーシアで利用されている通販業者のランキング」ありました。
Top 50 Shopping Websites in Malaysia by SimilarWeb
これを頼りにいろいろ調べてみようと思いますが、大事な点として「販売者は誰か」というのがあるはず。例えばわかり易い例では「楽天」の様に、多くの業者が集まっているところでは、その業者によって対応がバラバラだという点。eBayも同じ。でもこういう通販サイトでは大元がきっちり管理しているところが多く、業者も悪い評価がつくと「一気に売上が減る」のが普通で、アフターケアは結構しっかりしていると私は感じています。逆に通販業者がすべての商品の販売をしている場合は、下手をすると大したアフターケアがなかったり。これはオーストラリアの通販業者で何度も経験しました。
さてマレーシアはどうなのか、そこが私にはわからない。
それと気になったことですが、マレーシアでの通販の場合、「宅配に問題がある」ということ。ここは盲点というか、事情がわかっていないと大変なことになると思いました。このようなことが書かれています。
落とし穴が「物流インフラ」かもしれない。
「商品がいつ届くのかわからない」「不在中に届いたら再配達してもらえない」「ドライバーから連絡があって突然来ることもあれば、来ると言っていたのに来なかったりする」「重くてかさばる商品だからECサイトで購入したのに再配達してもらえず、近くの郵便局まで受け取りに行くことになった」といった不満も聞こえてくる。
予定通りに荷物が届かないことなどマレーシアの商習慣としては”いつものこと”だが、だとしたら自宅付近に次々とオープンするショッピングモールに出かけたほうが便利ということになってしまう
物流に問題があったとしたら怖くて買えませんよねぇ。ただ
(日本の)宅急便がサービス範囲を拡大してきており、日本品質の宅配サービスの浸透に期待したいところだ。
ということもあるようで、ここのところはきっちり調べたいと思っています。それと保証、初期不良の交換、修理もどこまでしっかりしているのか。ま、それが気になる商品は価格がどうじゃこうじゃということは考えずに、ちゃんとしたメーカーの物をちゃんとしたところから買おうと思っています。
ああ、そういえば、どこかのブログで「パナソニックの製品を買ったのにすぐ壊れた」というのを見たことがあります。「日本品質だと思った」ようです。これって海外在住者の多くはわかっているはずですが、自動車にしても電化製品にしても同じで、「現地向け」に作っているわけですから、「同じメーカーでも日本国内向けとは違うのが当たり前」だと思います。
いわゆる「なーんちゃって和食」と同じで、彼らの客は現地人であって、五月蝿いけれどケチな、そして少数派でしか無い日本人が納得するような商売は考えてもいないんですね。
そして食べ物も工業製品も「やっぱり現地モノはダメだ」と考えるのは間違えていて、そういうレベルの需要が多い国、地域では販売者は「需要に合わせる」という当たり前の常識を忘れてはならないと思うんです。良い物を作ればコストも価格も上がるのが当たり前なんですから。関係ないですが、インドネシアに日本の新幹線をそのまま売り込もうと思うこと自体に無理があるわけで、この日本人特有の「良い物は良い」、「日本ブランドは良い」「海外でも受け入れられるはずだ」という考え方は海外では捨てるべきだと思います。普通の業者は「売れるものを売る」のが当たり前だと考えているわけですから、我々消費者が海外で「日本品質」を求めることがそもそも間違いじゃないんでしょうか。
でも和食も同じで、現地の金持ちや日本人がウーーンと唸るようなすごい店があるのと同じ様に、「良い物はちゃんと売っている」んですね(ゴールドコーストには無い 笑)。これは上に出した通販業者も同じ。でももちろんそれなりの価格になる。
日本のブランドで、日本品質で、価格だけ現地価格。そんなものは存在しないと思うべきだと思っています。これはマレーシアに限らず、オーストラリア、アメリカでも同じで、海外在住だと「日本ブランド信仰」は捨てて、世界ブランドで「そこそこのもの」を見つけないとどうにもならないはず。
ここは大事な点だと私は思っていて、世界的に超有名な大会社は「現地に合わせて作る」のが普通。ところが規模が大きくない会社は、全世界で同じ物を売っているケースが多い。つまりそういう中堅メーカーでそこそこの物を見つけるのが一番ハズレがないんですね。
「海外で日本品質を得ようとしたら【日本よりかなり高くなる】」ぐらいに考えてちょうど良いと思っています。だから良い物が欲しければ高くても直輸入物を扱っている高級店で買うか、あるいは割高になるようだけれど、日本で買って「海外転送業者」を使うと、実はかなり安く買えているってことも起きる。でも保証じゃ修理じゃとなると面倒なことになる。ま、そうそう消費者が得になる抜け道なんて無いってことじゃないですかね。(笑)
でも個別の商品でいろいろ探していくと、ソニーのカメラが日本より安く売っていて(他社製のカメラもそうらしい)、なおかつ保証は全世界で通用するなんてのもありますから(私はわざわざマレーシアで買いましたし、日本からの旅行者も結構買っているとの話)、固定観念を持って市場を見ているとダメだと思います。