9党首激論「報道ステーション」最後はぐちゃぐちゃ【動画】

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こういう各党の党首が集まっての討論会は面白いと思います。時間が短いから詳しい話は聞けないけれど、それだけに短時間でどうアピールするか皆さん考えるわけで、彼らの力量やごまかしがはっきり出ちゃうのね。

野党の多くは「憲法改正」を参議院選の争点にしろというけれど、これが論理的じゃないってのは岡田さんも志位さんもわかっていっているんだろうと思いました。もしわかっていないとしたら政治家として「頭がワルすぎる」わけで、本当はわかっているけれど、「戦争反対」と庶民の恐怖を煽って「とにかく安倍政権を倒そう」という方向へ持っていけば多くの票を取れるからでしょう。約一名、本当に頭の悪い党首がいるけれど、彼は論外。気持ちはわかるけれど、それで政治をやられたら困る。

戦争反対は全国民の意志だと私は想像しているけれど、安保法案や改憲が「なぜ戦争に繋がるのか」のか論理的説明は誰もしない。しかし「警察官に銃を持たせたら強盗をする」かのようなレトリックを使って国民を不安に貶める政党は存在する。

憲法改正なんか誰も具体的な細部を表明していないし、それをどうやって争点にするんだろうか。そりゃ「絶対に改憲しない」という意志が最初からある人は「改憲論議そのものが不要」だと考えるのはわかるけれど、それって「9条を変えろ」という一方的な意見と全く同じだということに国民は気が付かないと思っているんだろうか。どうも民進党も共産党も国民をバカにしているようにしか思えない。

改憲するかしないかは、「どこにどういう問題があって、それを是正するにはどういう改正が必要か」の議論をし、それを国民に示し、それから「最終的にどうするか」決めるのは国民であって、自民党が勝ったら「勝手に改憲される」ような言い方はバカとしか言えないと思う。確かに普通の法案ならそれもあるだろう。でも改憲を決めるのは「国民投票」であって、政治家、ましてや自民党じゃない。

そんなことはわかっているのに論点をずらして「自民党が勝ったら大変なことになる」と煽るのは、「都合がわるい話は出てこないほうが良い」という「言論封鎖」と全く同じ。

そもそも自民党の生い立ちを考えれば、「改憲」は立党当時から基本にあるわけで、「自民党が政権をとったら改憲される」というのは、【すべての選挙の度】に言わなければ辻褄が合わないわけで、「突然、自民党が改憲を言い出した」ように言うのもおかしいし、そこを突いて騒げば票が取れると思っているのはまさに「国民は空気で動く」とバカにしているのと同じ。

そして岡田さんはやっぱり頭が悪いんじゃないかと思うのは、じゃぁ改憲を争点としましょうということになって、自民党が勝ったらどうするのか?

ま、自民党は改憲を争点にしない、できないというのがわかっているから(公明党とのからみもある)、岡田さんも改憲を争点にしようと言っているはずで、そんなことにも国民が気がついていないと思っているんだろうか。

でも自民党もそれに合わさなければならなくて、低レベルの議論をふっかけられればそのレベルまで下がって反論しなければならず、議論の内容そのものが「全くの的外れ」になる。

しかしこういう党首討論をちょっと視点を離して俯瞰して聞いていると、政治の劣化の酷さがよくわかると思いました。「あいつに任せたら駄目だから俺にやらせろ」という話が延々続くだけの話で、なぜあいつじゃ駄目なのかの論理的な説得力のある話は出てこない。でもそういうふうに持っていくのはやっぱり私から見ると民進党であり共産党。本来彼らは自公民より高い位置から彼らに議論をふっかけるべきで、「あいつらは気に入らないから辞めさせよう」的な話の持って行き方は愚劣だと思う。

でもそういう話し方をすると「乗ってくる国民」がいるから彼らもそうするのであって、「政治家がバカ」あるいは「ズルくなる」なるのはどこに原因があるのかははっきりしている。

でもそれが民主主義だからしょうがなくて、こういう党首討論を聞けば、その国の「国民レベル」がはっきりわかるのだろうと思う。でも国民の大多数は「実社会」で生きているわけで、「あの社長、気に入らないから辞めさせろ」で会社が良くなるわけがないのは皆が知っている。でもなぜか政治の世界はそういうバカな話ばかり。それに乗るのは子供か、あるいは世間を知らない理想論者ぐらいなものじゃなかろうか。でもそういう国民から支持を受けるだけでそれなりの票は取れるから、「レトリックのうまさ」が政治家の力量となってしまう。でも「本当に政権を取ろうと思う」のであれば、レトリックの勝負はやめるべきだし、レトリックだけで勝てるほど国民はバカじゃない。

小さな党でも耳を傾けるべき理屈を持っていると思うこともあるし、逆に前の他の番組での討論会では自分の番に話をしている最中に「自分が何を話しているのかわからなくなって途中で黙りこむ」というような、私みたいなジジーになると良くあること(笑)を討論会の最中にやってしまった党首もいた。あの党が消滅するであろうことは巷でも言われているし、前の党首は「日本をディスる」のが得意で、かつて韓国から慰安婦が来た時に「ああ言え、こう言え」とアドバイスをしていたっけ。

結局、こういう討論会も私が聞きたいと思う話まで入っていくことはなくて、「とにかく私たちに票を入れてください」とああじゃこうじゃ屁理屈をこねているようにしか思えない。

こういうのを見ていると民主主義って時間もコストも掛かるのがよくわかるし、かつてのソ連、今の中国も「大きな国土、多くの国民」をまとめるには「共産主義しか無い」というのが理解できる。独裁主義ほどスピーディーにことが運び、運営コストがかからないのは間違いがない。

しかしこの党首討論で一番面白かったのは「安倍政権打倒」で共闘する野党が、共通した政策を持っていないのが露顕したこと。それでも国民に支持されると思っているところが面白い。彼らの主張は「破壊」であって、その後、どうするかの話は何もない。この「破壊」「革命」は共産党の原点であって、そういう意味では共闘して勝っても距離を置こうとしている岡田さんはうまく乗せられたとしか思えない。数字では共産党より民進党の方が多いにしても、私は共産党の作戦勝ちだと思う。民進党がこういう作戦を取った事自体、民進党の終わりを意味しているとしか私には思えず。独自の政策で戦おうとしない政党は存在意義もない。

「気に入らない奴は辞めさせろ」というのは簡単。そして気に入らない政権はぶち壊したいのもわかる。でもその後どうするのかの話は一切なくて誰がそれについていくのか。

アベノミクスは失敗だと認めろと言う。それも一理あるとは思う。でも私はアベノミクスはまだ進行途中で結論が出たとは言えないと思うし、「失敗だと認めろ」ではなくて「私だったらこうする。こうなる」というビジョンを見せずに批判ばかりするのは子どもと一緒。

でも党首討論会の話の中で私がドキっとしたのは「岡田党首」が、「経済を良くして税の増収を期待するのは無理」という考え方を持っていること。つまり多くのリベラル派が言う、「経済成長のない中でどう生きるべきか」というのを基本としているのがわかった。つまり民進党は(当たり前だとは思うけれど)経済成長策は出さずに、日本の構造を変えることによって未来を作ろうと考えているということ。

ここは私も耳を傾けるべきところはあると思っていて、是非実行可能な政策を聞いてみたいのだけれど、私としては「二位じゃ駄目なんですか?」と同じように、国力も落ち、GDPも他国の様に上げることを放棄し、国の出費は抑え、増税すべきところは増税し、金持ちからは金を取り上げて、静かで平らな世界を目指しているのかが気になる所。

でもそういう国造り、設計図を書くのは私は簡単だと思っています。債務超過になっている企業をどうするべきかと同じ。つまりそんな政策なら政治家はいらないわけで、会計士か学者に日本の将来の設計をさせればよい。

でもそんな国も企業も全く魅力がなくなり、ただ生存しているだけで人心は離れ、いつか消えていく結果になると思う。これは国家の競争力がなくなることを意味し、国力が弱い国がどういう目に合うのかは世界を見渡してみれば、そして世界の歴史を掘り返して見てみればすぐにわかるはず。

これはまさに国家の老人化であって、私は絶対にそれを認めたいとは思わない。

「坂の上の雲」を追い続ける日本であって欲しい、と私は思う。

しかしこういう討論会を見ていても思うことは、「本当に日本のことを考えているのか」、それとも「自分が、政党が存在するため」に頑張っているのかがわからないという点。

私はそういう点で、突然参議院選に出ることを言い出した「青山繁晴氏」には大いに期待していて、彼の主張はリベラル派から見ればとんでもないと思うのは間違いがないにしろ、私が大事だと思うのは「彼は大義を持っている」という点。これは彼の主張よりも大事なことであって、私としては全ての政治家が「大義」を持ってぶつかる国になって欲しいと思うのであって、「青山繁晴氏」の望む日本になって欲しいってわけじゃないんです。

国士と国士がぶつかり合う政治。是非そんな政治を見てみたい。

国民は「誰が駄目か」を選びたいのではなくて「誰に着いて行くべきか」を考えているはず。レトリックのうまさに誤魔化されるほどバカじゃない。

 
 
 

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