スーパーでもどこでもあるマレーシアでは一般的な魚、「Golden Pomfret」を買ってきました。
マナガツオの一種でしょう。
前回は一番高い(本物のマナガツオと言われる)Chinese Pomfretだったのですが、小さくてなんだか味見もしないうちに終わっちゃった感があって、今回はちょっくら大きめのを見つけたので買いました。30センチ以上ある。
これだけ大きいと脂も乗っていて刺し身も美味しそうで、よ~~~しと思ったのですがその勇気はなし。(笑)
決して新鮮そのものってわけでもなくて、でも大丈夫かよ?なんて心配するほどでもなくて、エラは真っ赤ではないものの茶色にもなっていない。ま、火を通して食べる分には全く問題がなさそう。
どうしましょうかね。
マナガツオというと私は「蒸し物」か、「揚げて餡掛け」、つまり中華料理としてのマナガツオのイメージしかなくて、和食ならどう料理するのか。
ま、料理するにしてもこの魚の基本的なことがわからなければどうにもならないし、どれが合うか言うのは時期尚早。
前回と同じく「煮る」ことにしました。
和食では「煮魚」と言いますが、これって濃い味でしっかり煮付けるわけじゃなく、味付けは和風の「蒸し料理」と同じでしょうか。
と思って準備を始めたのですが、魚が大きすぎて入るお鍋がない・・・・。我が家で一番大きな32センチのフライパンでも尻尾が出ちゃう。(T_T)
しょうがないので尻尾を切ることに。
ごくごく簡単に、そして薄味で「醤油、酒、ミリン」とショウガだけで煮てみました。
ま、見た目が悪いのは夜中にゴソゴソ一人で味見をする料理なのでこれでよし。
美味しいか。
うーむ、やっぱり淡白ですね~。薄味で煮るには良いけれど、やっぱりこれは「蒸し料理」として考えたほうが良いような感じがします。
でも食べ進めるうちに「脂が乗っていて美味しいじゃ~~ん」と一人でニヤニヤしておりました。
そしてこの脂の乗りなら「塩焼き」も良いんじゃないですかね。
南洋の魚って「塩焼きが合う魚」が少ないと私は思っていて、ゴールドコーストでも塩焼きに合う魚は皆無でした。
アジがあるじゃん?なんて言う人もいるでしょうが、私の経験では「南洋のアジで塩焼きで美味しいものは無い」と信じておりまして、火を通すと全く美味しくもなんともないのが南洋のアジだと思っています。でも刺し身なら食べられる。
アジって世界中にいくらでもいますが、美味しいアジって私は日本のマアジと、ノルウェイ産の脂が乗ったアジの開きぐらいしかしらない。
だからマレーシアにはアジの仲間がいろいろいるようですが、私としては試しに塩焼きにしてみようかなんて気も起きないんです。
でもこのGolden Pomfretを塩焼きにしたら「かなりイケる」と思ったんです。蒸したり煮たりして美味しい魚は他にもありますが、塩焼きで美味しい魚って珍しいわけで、これならイケるんじゃないかと。「塩焼き用」としての価値はダントツであるのかもしれない。
でもそれも大きいからでしょうかね。前回の10数センチのマナガツオを食べたときには塩焼きにしたらおいしいだろうなんてことも思いませんでした。
つーか、これだけ脂が乗っていればどう料理しても美味しいはずで、これの新鮮なもの探して刺し身で食べる人もいるのは理解できます。これを刺し身で食べない我慢をするのは難しいかもしれない。(笑)
ま、刺し身はおいといて、是非、次には塩焼きで食べてみたいと思います。
でもフト思ったのは、これって大きいですが薄っぺらい野郎で可食部分が多いわけじゃない。またスーパーで売っているものは結構グラム単価も高い。つまり、それなりの大きさのものを買うと結構高いことになる。
うーーむ。コスパを考えると冷凍の「ノルウェイ産の鯖」の方が良いかもしれない。かなり安いし、煮ても焼いても美味しいと思う。どうしてもマナガツオが食べたいってほどマナガツオに惚れているわけでもないし、下手に中ぐらいのを人数分買ったにしても結構な額になるはずで、それなら伊勢丹で売っている美味しそうな開きでも25-28リンギで買えるわけだから、ソッチのほうが良いって考えることも出来る。
その内、機会があったらウェットマーケットで大きなPomfretを探してみよう。40センチぐらいあれば家族皆で食べられるし、ちょっと変わった料理に挑戦してみるのも面白そう。
どちらにしても美味しいにしても「美味しい~~~\(^o^)/」「これを常食しよう~~~」ってまでには至らず。