毎日毎日いろいろと理解が深まり面白くなっていますが、やっぱり「マレーシアで野菜を育てるのは難しい」ことには変わりはありません。
でも種が発芽しないわけじゃない。苗が育たないわけじゃない。でも我々が望んだようには育ってくれない。
それは「徒長」してしまうということ。胚軸(種から出ている幹)がヒョロヒョロと伸びちゃうんですね。
この理由もかなりわかってきました。
○ 日照不足
○ 高温
○ 密度が高すぎる
○ 肥料(窒素)が多い
○ 水が多過ぎる
そして、最近わかったのが
○ 風にさらされていない
日照不足
これは簡単にわかりますよね。太陽を求めて彼らは背を伸ばすわけですから。日が足りなければどうしてもヒョロヒョロと伸びちゃう。でもマレーシアの強い日に当てるとうまくない。まずポットやプランターの土の温度が上がりすぎて「野菜の煮物」になってしまう。
高温 ← これが一番の問題
生育できなくなるほど高温ではありませんが、最適温度よりはかなり高く、活性が高すぎるというんでしょうか。どんどん伸びてしまう。
密度が高すぎる
彼らも競争をするんですね。競合が多いと自分が頭一つ上に出ようとどんどん伸びてしまう。
肥料(窒素)が多い
窒素成分が多すぎると葉や茎がどんどん伸びる。(もっと多くなると逆に背が伸びなくなる)
水が多すぎる
野菜って水分がかなりの%を占めているわけですが、「飲み放題」状態だとどんどん伸びてしまう。
風にさらされていない
これは最近知ったのですが、風にさらされたり、あるいは人や動物に触られると「危険を察知して」食物ホルモン(エチレン)を分泌して「太く短く丈夫になろうとする」とのこと。
風で揺らすのも、苗を手で撫ぜるように触るのでもOKだそう。
しかしまぁ、知らない土地で育てると、やっぱり大事に大事に育てますから「過保護」になるんでしょうね。
で、結局、それが苗をダメにする。子供を過保護で育てるとどうなるのか・・・耳が痛い話です。
風を当てると「倒れないように植物ホルモン(エチレン)を分泌して、強く太く短く育つ」というのを聞いて、早速扇風機で風を当ててみました。
我が家の過保護の子どもたちはどうなったかというと、これが大根。これはカイワレではありません。普通に植えて普通に育てたのに「カイワレもびっくりするぐらい徒長」してしまいました。
コリアンダーもだらしのない野郎ばかりで、仲間で絡み合ってどうにか立っている状態。
絶対にこれだけはしっかり育てたい「ミツバ」ですが、か弱い割には風には負けずしっかり立っています。
そして楽しみにしているビンカ(日日草)ですが、これも結構しっかりしています。でもこれからですね、どうなるかは。ビンカは好きな花ですので、どうにか綺麗に咲かしてみたいです。
今まではちゃんと育つのかとそれが気になって過保護にしてきました。でもこれからはスパルタ教育で育ててみます。
子育てと同じですね~~~。面白いと思います。
で、「軟弱なやつには死んでもらう」と可愛いわが子達の顔を見るたびに言い聞かせています。(笑)
でも軟弱に育った子どもたちに罪はない。そういう風に育てた親が悪いだけなんですね。勉強になります。
これが子どもたちにはベストだと思っていたのに、それが理由で子どもたちは「まともな大人」にはなれない。
しかし問題は「温度のみ」と言って良くて、たったの5度(夜は10度)下げることが出来たら全て解決するはず。
小型の冷房装置ってあるんだろうか・・・・
全て水耕栽培にして、循環させる溶液を冷やせば良いってことなんだろうけれど、そこまでやりますかねぇ。