TTDIで豚肉を買ってきました。本来は「ミンチ」を作るための「肩肉ブロック」だったのですが、切り分ける内に「これでトンカツを作ってみようか・・」と。
そもそも我が家の好きなトンカツは「ショルダーロイン」なんです。普通お店では扱っていない部位。だからいつも肉屋の棚を見ては良さそうなもの(ちゃんと背脂がついているもの)を探していました。
今回のショルダーブロックはしっかり背脂が付いたままなので、これならトンカツも良いだろうと・・。
買ってきたブロック。2キロオーバー。
肉は「鯨の肉」みたいに非常に柔らかい。背脂も同じで、硬いものだとばっかり思っていましたが、この背脂はフニャフニャ。一体何が違うんですかね。
これをミンチ用にばらしている時に、フト、トンカツにしようと閃いて、それ用に切ってみました。それも今まで食べたこともないような「肉厚」のもの。
実のところ私はトンカツを揚げるのが得意ではなくて、いつもイマイチだと思うんです。ましてやこれだけ分厚いとまともに揚げられるわけもないのですが、とりあえずチャレンジ。
150度ぐらいの低温で10分ぐらい揚げた後、温度を段々と上げて170度くらいで2分ほどキープ。
肩肉ってバラバラになりやすいし、整形が難しいんですね。だから元の形が悪いところに来て、揚げたあとは悲しい形に。
右上が脂身なんですが、これをどう切れば良いんだ?
しょうが無いので脂身を切り離して、それはそれで幾つかに切ってみました。
脂身の中に「身と脂身が半々」みたいなところがありまして、まずそれを食べたところ、美味しい~~~と思いました。やっぱりトンカツはロースが美味しいと私は思っていて(ヒレは絶対に食べない)、それは脂身の美味しさだと思っています。
身の方には脂身がありませんから、脂身と一緒に口に入れればよいのですが、身だけを食べたところ・・
う~~む、揚げすぎだ・・・
まずくはないんですよ。でもこの火の入り方じゃ駄目。肉そのものは柔らかくて噛めば問題なく切れる。これはマメトンの筋張っていて噛んでも噛み切れないことがあるロース肉とは大違い。
普通のトンカツでも揚げるのが難しいのに、こんなに分厚かったらどうした良いのかわからず。大体、火の入れ方が足りない様になるのは私の焼く牛のステーキも同じで、厚さが増すほど難しいと思うのですが、結局、これは「真ん中はナマ」になるのが心配で火の入れすぎ。
難しいですねぇ。
ヨメさん用のは小さめで、脂身が無い肉を揚げましたので簡単でした。
ヨメさんは「美味しい~~」と喜んでいる。
私と同じ大きくて分厚くて脂身がたっぷりの肉を揚げた長男ですが、いつもなら「美味しいね~」なんてお調子を言うのになぜか無言。(笑)
私と同じことを考えていたんでしょう。
トンカツはやっぱり外で食べるのが良いなぁ。Lot10の「あんず」の「厚切りロースカツ」が良いと思う。
でもねぇ、豚カツを食べに往復2時間ぐらい掛けてLot10ってのもねぇ。
とにかく今日と同じようなトンカツはもう家ではつくらないことに決定。肉も「普通の大きさで普通の厚さの、そして背脂が付いている」美味しそうなショルダー肉をスーパーで見つけた時に買うほうが良さげ。
TTDIの肉が駄目ってわけじゃなくて、非常に気に入っています。
予定通り、ミンチにしたものは自分の好きな「赤身と脂の比率(7:3)」で作れたし、私は基本的に粗挽きが好きなので、そして一番好きなショルダー肉だから文句なし。ましてや脂身は「背脂」だから美味しくて、そしてベチャベチャにならないし。
そして塊肉をばらしている時に味見で焼いてみた「ステーキ」が本当に美味しかったんですよ。
息子が「牛肉みたい」と言っていましたが、まさにその通りで、豚肉をただ焼いただけだと硬くなるのにそれがなくて、歯ごたえがまさに牛のステーキで、ジューシーで美味しかった。
思い出しても「豚肉のステーキ」って今まで食べた覚えがなくて、せいぜい厚さ1センチ程度のソテーしたもの程度。でもこの肉なら厚切りにしてステーキにしても美味しいのは間違いがない。
そしてこの塊は脂身付きではあったもののキロ単価は25リンギで、コスパも抜群。
だから調子に乗って「超厚切りトンカツ」に挑戦してみたけれど、惨敗。(笑)
ヨメさんのトンカツだけはうまく揚がりましたが、また「トンカツにしようよ」と言われたら私はどうすればよいのやら。
ステーキなんてどうよ?と逃げてみますかね。
TTDIの豚肉は安くて美味しいという巷の噂を半信半疑で聞いていた私ですが、これなら我が家に十分。
あとは・・・、イベリコ豚をどうやって手に入れるか・・・・。それが次の課題。