自家製ミンチを作るのはゴールドコースト時代からやっていましたが、心の中では「なんて贅沢をしているんだ・・」って思っていたんですよ。だからちょっと後ろめたいものがありました。
でもそもそもミンチって幾らぐらいするのかって私は知らなかったんですよ。
「買い物をする時に値段も見ないのか?」って怒られそうですが、ミンチって「安い肉の代表」だと思っていましたし、昔、昔、牛のステーキなんか高くて食べられない時代はミンチばかりでした。だからミンチって安いもんだという固定観念があって、あえて値段も調べませんでした。
でもマレーシアに来てから、あちこちのスーパーとか市場、マーケットがあって、スーパーもグレードがいろいろだし、結構価格を細かく見るようになったんです。特に牛肉は「キロ単価」をしっかり見ますので、どの店のどんな肉はいくらぐらいってのが頭に入っています。Lot10の田丸屋のオーストラリア和牛のリブアイはキロ500リンギで伊勢丹の地下では499リンギだとか。(笑)
またスーパーによってかなり値付けが違うのがわかりまして、なおかつB.I.G.やバンサショッピングセンターのJasons(牛肉はB.I.G.の業者と同じはず)はオーストラリア和牛でもランク表示があってランクによって価格が違うとか(キロ599のリブアイは激ウマ)、アンガス牛、無印のオーストラリア牛はいくらぐらいだとか。
この価格チェックは豚肉も鶏肉もやっておりまして、ある日、ワンモントキアラのビレッジグローサーって高いと言われているB.I.Gより高いのに気がついてびっくりしたり。なおかつ鶏肉の品質はB.I.G.の方が良いとか。
でもねぇ、ミンチだけは全く価格を見ていませんでした。
肉屋、肉売り場で売っている「ブロック肉」や「スライス肉」が「ミンチ」より高いのは当たり前ですが、どのくらい価格差があるのかは全くわからず。
でもブロック肉をミンチにするなんて贅沢は「TTDIの豚肉」なら良いと自分で言い訳を考えていたんです。スーパーで買うショルダーのブロック肉を使ったら「高い」はずですから。
ところがですねぇ、最近、ミンチの値段を見るようになって驚きました。ミンチって高いのね~~~。
例えばこれ。ビレッジグローサーですが、脂身の少ない豚のミンチはキロ単価が42,9リンギもするのね。
脂身があるミンチは安いですが、このミンチってフライパンで炒めると脂だか水だかがどんどん出て来て料理する気が失せるんですわ。ビレッジグローサーです。キロ単価は39.8リンギ。
じゃぁ他の豚肉はというと、三枚肉でもキロ単価は45.9リンギ。
脂身と皮が付いているロインのブロックがキロ単価49.9リンギ。ああ、これはブランド肉だから高いのは当たり前か。
大体こんな感じで、ミンチが安いってことは全く無いのに気が付きました。
ちなみにTTDIで買う「ショルダーブロック」のキロ単価は25リンギ。激安です。
このショルダーブロックは背脂付きでしたので、確かキロ単価22リンギにしてくれたような・・。
ブロックでこの値段ですから、TTDIのミンチはもっと安いとは思いますが、私としては「安さ追求」ではありませんし、でも「高くても良い」という考えもなくて、TTDIのブロックを使ってミンチにするのならスーパーで買うものより「遥かに【安く】【美味しい】」と思うわけです。
実は冷蔵庫の豚ミンチの在庫がなくなりまして、でもTTDIに行くのは面倒だし、かと言ってスーパーのミンチを買うのも嫌で「どうしようか・・」と豚肉売り場で悩んでいたんですよ。(笑)
その時に、初めてミンチの値段を見て、「えええええ~~、ミンチって高いんだ~~?」ということに気がついたわけ。
じゃぁ、それよりちょっと高いだけで普通のショルダーが買えますで、その時はショルダー肉を買って帰ってそれでミンチを作ることに。
もしも「自作ミンチなんてコスト高で贅沢だ」なんて思う方がいらっしゃったら、是非スーパーで売っているミンチの値段を見てみてください。
その値段よりちょっと高いお金を出せば好きな部位で好きなようにミンチが作れるってこと。
また豚肉売り場で「脂身」も売っていますよね。これが背脂じゃないと買う意味がなくて、普通の脂だとラードとしてしか使いみちがありませんが、パックされたものを「指で押してみる」ことによってそれが背脂かどうか分かるんですね。背脂なら「硬い」ですからすぐわかる。そしてその値段はかな~~り安い。
自作ミンチは面倒といえば面倒ですが、ミンサーもフードプロセッサもなくても包丁で叩けばOKで、そうしている主婦も少なくないはず。味が全く違いますし、脂身を好きな配合に出来るし、料理のできあがりの「歯ごたえ」も思うがままに作れます。
是非、お試しあれ。