ビットコインはどうですか、って?

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このブログの読者ですでにビットコインを買っている方が二名いるのはわかっていますが、新たに二名から「ビットコイン(への投資は)どう思いますか?」とメールがありました。CMEに鳴り物入りで上場された後に「急落」したのが気になっているのかもしれませんね。

CMEで上場されることを書いた時に、興味はあるけれど自分が売買するつもりはないみたいに書きました。その理由、私が売買するとしたらどうするかなどを今日は書こうと思います。

簡単に言えば、ビットコインも金(ゴールド)もオイルも日経平均も私にとっては全く同じ「金融商品」でしかなくて、何をトレードするかは自分のチャートや手法に動きが合うのかどうかで決めます。

ビットコインが気になってメールを頂いた方々は「今、現在のビットコインの値上がり」が気になって「この勢いに乗りたい」と思っているからですよね?

それとも「高すぎるから空売りしたい」と思っているのか。

まぁ、この数年の異常とも思える動きを見れば誰だって気になるのは当たり前でしょうが・・・。

2014年からの値動き。週足。世の中には様々な金融商品、デリバティブがありますがこんな凄い値上がりをしたものって私の記憶にはありません。

今年の3月から本日までの動きが特に凄い。

さてビットコイン、仮想通貨、暗号通貨って一体何なのか、その辺は皆さん独自にいろいろお調べになっているはずですが、私が気になるビットコインの特殊性ってのがありまして、それは「価格に何の裏付けもない」ってところ。

つまりですね、他の商品、デリバティブの様に「ファンダメンタルズで値動きを判断することは不可能」ってことじゃないでしょうか。値動きは単に「買い手」と「売り手」の思惑、力関係だけで動く。

ま、なんでも値動きってのは需要と供給で動くのは同じですが、それを決定づける背景になるものがビットコインには無いんじゃないですか?

だからこれからはもっと上がると予想するのも、もうバブルは弾けて値は消えていくと予想するのも、所詮、「思惑」「希望」でしかない。どちらが正しいのかは誰にもわからない。

それは相場が立つものは全て同じで、業績が良いとか、世界経済が~、景気が~~、売上が好調に伸びている~~、今後も伸びる~~とかいろいろ理由は付けますが、「値が決まるのは需給関係のみ」ですよね。でもビットコインは買い手も売り手も買う理由、売る理由の根拠らしい根拠はありませんから、値の正当性なんて全く無くて、極論を言えば「気分で動く」としか言えない。

これで将来の動きをどう予想するんです?

正直なところ、ビットコインに興味を持つ人の多くはこの動きの強さにびっくりして「波に乗りたい」って思っているだけじゃないかと想像しています。

それはそれで楽しいでしょうし、それを追い求めるのは好きにすれば良いのですが、これは投資でもなんでもないんじゃないですかね。私にしてみれば「最強」と言われる競走馬に群がる競馬好きとなんらかわりはないような気がします。

では近寄るべきではないのかというとそれも違っていて、前にも書いたように「売り手と買い手の力関係だけ」を見れば良いわけですから、チャートをしっかり見ていれば【他の金融商品、株や先物と全く同じ】だと思っています。

もし皆さんに「買って放置しておけば儲かるかもしれない」なんて甘い考え方があるとしたら、私にビットコインのことを聞くのは筋違いなのは、昔からの読者はご存のはず。楽して一発儲けたい方は、是非違うサイトを御覧ください。また「これはバブルでもう弾けるはずだ」「日本人がこの買い上がりの主役で、日本人は騙されている」とか「ビットコインに近づくな」と警鐘を鳴らすサイトもありますし、それぞれ読んでみたら面白いと思います。私にしてみると、「これから上がる」「これから下がる」という予想の両方共、「よくそんなことがわかりますねぇ」と言うしかありません。(笑)

相場モノってビットコインだろうがなんだろうが、上がっているなら買う。下がっているなら売る。それだけのことじゃないでしょうか。もしビットコインなら「面倒な売買をせずに放置で儲かるかもしれない」なんて思っているとしたら、私のブログを読んでも何の利益にはならないと思います。

ただし「今の動きは一方通行になりやすいので、チャート分析は楽かもしれない」と私は思っていて、将来の予測はせずに「動きについて行ってみよう」という考え方で参加するのはありかもしれませんね。

こんな風にチャートを作って

◯ トレンドを見て
◯ 買い場を探し
◯ 吹いたところで売る

なんてのも良いと思うし、トレンドに変化が無ければ買い場で買い増しするなんて人もいるんでしょう。

また私の知人に「平均足とオシレータがあれば十分だ」と豪語する人もいますが、それもよいのかもしれない。

ただ私が売買するとしたら「日足は使わない」のは読者の方はご存知ですよね。理由は大きな動きの場合、「たった一日で大きく動いて初動がつかめない」から。だから大きな動きを見る時には日足ではなくて4時間足をいつも使うのは書いているとおり。

4時間足。私は大中小のトレンドを見るチャートを使いますが、この4時間足では完全に「下げトレンド」です。だから考え方としては「売り場探し」であって、今後、上がるのかどうか、それがいつなのかなんてことは一切考えません。トレンドが上昇トレンドに変われば、それに着いていくだけのこと。

ビットコインのスキャルはどうか気になるところですが、残念ながらCMEに上場されたものの、出来高は「全く無いのも一緒」でスキャルは(今のところ)不可能だと思います。

これしか出来高がありません。一日の出来高が600-1200なんてお話にならず。この50-100倍はないとスキャルは無理ですね。

CMEではなくても小さな単位で先物を売買でき、出来高も多いサイトがありますよ、なんて声が聞こえてきそうですが、私はそういうサイトを一切信用しませんし、先物でもCFDを使えば良いじゃないかってのと一緒で、お話にならず。ただしCMEでは1ロットは5Bitcoinなのでサイズとしては8万ドルぐらいの大きさになります。ま、これは先物としてはサイズが小さいのですが、値動きが大きいのでマージン(証拠金)が高く3万ドル前後。デイトレだと安くなるはずですが今のところそれはわからず。ですから間違いなく敷居は高いと思いますが、私がやるとしたらCMEでしかやりません。

そしていつも書いていることですが、私は長期投資はしない、出来ないのです。

理由は簡単で、我々トレーダーが知ることが出来るのは「過去と現在の値とトレンド」だけなんですね。そして「トレンドは続く性質がある」という一点のみを頼りにトレードするのが私の基本ですから、長期投資のようにトレンドが上だの下だのと重なり、いくつも乗り越えて最終的に上に行くのか下に行くのかなんて私にはさっぱりわからないのです。これはどんな人でも同じだと思うのですが、ファンダメンタルズを考えて「上がるはずだ、下がるはずだ」と多くのトレーダー、評論家、専門家が好きなことを言うわけですが、私にしてみれば「それで勝てるなら損するやつは馬鹿だ」ということになります。

どれだけ理屈を並べようが、どれだけ世界の動き、経済を学ぼうが、「将来のことは誰にも絶対にわからない」というのが私の基本ですから長期投資は出来ないのです。

そしてトレードで「絶対に損をしない方法」ってのがあるんですね。それは「ポジションを持たない(売買しない)こと」。(笑)

ポジションを持っている時間が長ければ長いほど「リスクは増大する」と考えていますから、短期売買しかできません。

でもあえて長期投資というのであれば、それは「短期売買の連続」でしかないという考え方で、「買って放置して儲ける」なんてのは絶対に不可能だと思っています。でもそれで儲かる人はたくさんいますが、勝ったり負けたりというのが現実じゃありませんか?

私はこれを「ギャンブルと同じ」と位置づけています。

短期売買の連続で、結果的には「何度も買いから入るばかりで、売りポジションは持たなかった」なんてことも起きるんでしょう。でもそれは結果論でしかなくて「買ったまま放置しておいても良かったじゃないか」なんてのは意味が無いんですね。

ま、トレード、投資の考え方、手法は千差万別で、参加者の数だけ種類があると言っても良いと思います。そして「これが正解」ってのは無いんですね。そして正解に近いものがあったとしても「自分にそれが出来るのかどうか」という問題もある。

ただここで私が言いたいことは、もし本気でトレードでそれなりの資産を作るつもりがあるのなら、「巷で言われている常識を完全に捨てるところがスタート」だということ。

それとも、今後は円が上がるの下がるの、日経平均は来年の3月にはどうなっているのだろうとか、どの国のなんていう株は上がるはずだとか「当てるのを目的とする」のだとしたら、私のブログから得るものは皆無だと断言します。

ふと思い出したことがあります。

20年以上前のことですが、株仲間で「両建て」をするのがいたんですよ。彼はトレードする株は決めていて、買いと売りの両建てをするのね。そして上がりだせば買いを増やす、売りを減らす、下がりだせば売りを増やし買いを減らす。よくわからない時には両建てのままいじらない。

なんておかしな事をするんだと思っていましたが、これはこれで良さがあるのね。スイングトレードと同じで、常に値動きの方向を見ていてそれを「体で感じる」ことをしていただけ。

この両建てってのはプラマイすればポジションはプラスであったりマイナスであるわけで、それってその時にロングポジションを取る、ショートポジションを取るのと理屈上は同じなんですね。でも両建てしているところがミソで、「トレンドを掴む」のがやりやすいんでしょう。私はやろうとは思いませんが、やっぱり「トレンドはフレンド」であって、そしてトレンドは「現在の出来事」であってトレーダーはそれだけに注目しておれば十分で、遠い将来のことを予想し、期待し、それを楽しみに結果を待つギャンブルとは違うってことじゃないんでしょうか。

ビットコインに関してはCMEでの動きが活発になって、そのデータがきっちり入るようになったらまた書こうと思います。自分のチャートで表示するのが楽しみ~~。

あ、そうそう。ビットコインはそれそのものの売買の他に先物があったり、分割して売買できたりするようになっていますね。トラストもある。

私はファンドとかトラストってのは「自分ではコントロールが難しいもの」でやるべきで、ビットコインだけのトラストってどんな意味があるのかよくわかりません。

そのトラストが今回の下落で41%も下落したんですね。ビットコインそのものはそこまで下がっていないのに。

このトラストがどういうものなのか私は知りませんし、興味もないのですが、「トラストだったら任せておけば良い」みたいな楽観主義は持たないほうが良いんじゃないですかね。

記事はここ。ビットコインが1万6000ドル割れ、関連トラストは3日で41%安(クリック)

この記事の大本はここ。ここのビデオが詳しい。Bitcoin Trust Plunges as Cryptocurrency Slides Below $16,000(クリック)

 
 
 

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