って日本は冬だけれどマレーシアは冬じゃない。オーストラリアは夏だし。
でも我が家は季節に関係なく「鍋料理」を食べる家。
材料だけきっちり集めて、出汁をちゃんと取ればあとは簡単ですもんね。そして家族のコミニュケーションを取るにはこれが一番。残り汁で「夜食」も作れるしこんな良いものはないと思います。
Airbnbで一ヶ月過ごす間に何度か鍋料理をやりましたし、新しく引越ししてきたこのコンドでも「最初の食事」は鍋料理でした。
我が家の鍋料理を紹介します。
基本的には「寄せ鍋」が好きで、海鮮とか豚だけ、鶏だけというのはやりません。そして一番大事なのは「出汁」でだしの素は使わずちゃんと取ります。そして最近やるのが多くなったのはスーパーでも売っている「ハマグリ」を使うこと。
二枚貝っていろいろ売っていますが、我が家はあの貝殻がツルツルしたハマグリが一番好き。
ただ問題があるんですね。たまに「死んでいる貝」があって、それを鍋に入れてしまうと最悪の場合は「全て破棄する」ことになります。ですからまずハマグリだけ、それも幾つかに分けて「お酒で蒸す」ことをします。幾つかのロットに分けるのは「死んだ貝」で破棄しなければならない可能性を考えてのこと。でも鍋料理で今まで死んだ貝に出会ったことはなし。
その蒸したハマグリをお酒ごと鍋に投入し火を掛けます。そしてほんの数分で火が通ったのを確認して、ハマグリだけ取り出して食べる。鍋にはハマグリの出汁が入るだけで、身は一切残しません。固くなって縮んだハマグリなんて美味しくないですもんね~。
これが本当に美味しくて、まずはこれで乾杯するのが我が家の鍋。
また鍋って、火をつける前から最初に具材を全部鍋に入れるタイプの鍋がありますが(そういうお店は多いですね)、我が家では全員が鍋奉行で、入れるタイミング、食べるタイミングがかなりうるさくて喧嘩になるぐらい。だから鶏肉を入れるにしても、エビじゃ魚を入れるにしても、「必ず皆の同意を得る」のが決まりになっています。汁が湧いてもいないのに鶏肉を勝手に入れようものなら非難轟々です。
大体、皆が鶏肉好きですので、鶏肉が最初。そして白菜の芯の部分とか、そして段々と入れるものを増やしていって、エビとか火が通るのが早いものはすぐに取り出して食べてしまわないとこれまた非難轟々。(笑)
このハマグリを使うってのはAirbnbにいる時に初めてやったのですが、本当に美味しい。ちゃんと取っただし汁を最初に飲んだ時の美味しさが口と鼻に広がった後に、あのハマグリ特有の味がするのね。多分、ハマグリを入れ過ぎだとは思うけれど、ハマグリが強く主張する出汁が美味しくて、具を食べる間でも何度も何度も汁だけ飲むようになったのが面白いと思います。
海産物ですが、ちょっと贅沢をしたい時には「ギンダラ」を入れます。スーパーで一切れ50リンギ以上しますが、やっぱりギンダラは美味しい~~。3人で3切れですが、日本的なサイズで言えば、一切れで二人前かも。
そして「Golden Pomfret」も蛋白でいい感じ。
これね。
鍋のエビって余り好きじゃないのですが、スーパーの魚売り場で並んでいる「臭うエビ」ではなくて「冷凍のむき身」を使います。NSKで売っている「活タイガー」ならミソもしつこくないし頭付きで入れたらかなり美味しいはずですが、まだ試していません。
そして意外な具材があります。この赤いやつ。蟹じゃなくて「カニカマ」。(笑)
我が家はカニカマが好きなんですが、なかなか美味しいのがないんですね。でも今ではこれが一番気に入っています。ちょっと値段も張る「香り箱」とかいう本物そっくりのカニカマよりこの方が美味しいと思う。
このカニカマをさっとシャブシャブして食べると本当に蟹身を食べているみたいで美味しいのね。凄いと思いますわ。
それと具材は一度に出して生ぬるくなると怖いので、小出しにして食べます。このお皿で4回ぐらいおかわりします。3人で。(笑)
そしてあったら是非欲しいのが「長ネギ」。日本産のは高いですが、ローカルの日本ネギを買います。これなら財布は痛まない。
それと鍋料理の時には絶対に欲しい「旭ポンズ」。これの凄さはオーストラリアに居る頃に知って、マレーシアにも売っていたので嬉しかったです。ワンウタマの伊勢丹の一番上の食料品店(店名は知らない)で売っています。この旭ポンズを使うだけで「料亭の味」みたいになるから不思議。(笑)
それとなくてはならないのが「柚子胡椒」なんですが、私は緑色のが好きで、九州女のヨメさんは赤色が良いと。緑のはどこでも売っていますが、赤いのはLot10の地下でしか売っていないかも。カンズリもあったほうが良いですが、赤柚子胡椒があればいらないとヨメさんの弁。
そして豆腐は「ケンちゃん豆腐」を使います。あれって馬鹿みたいに高いけれど、鍋で食べても最高。
これが我が家の鍋の基本形ですが、「出汁」「ポン酢」「調味料」をちょっと頑張るだけで最高の鍋が出来るので本当にうれしいです。あのハマグリもあるとないとじゃ大違い。
問題はギンダラですねぇ。これもあるとないとじゃ大違いですが、ギンダラだけで材料費の6割以上になりますから考えちゃう。でも今の時点ではギンダラを超える魚、あるいは同等で価格が比較的安い魚は見つけていません。
マレーシアに来た当時は冷凍で売っている魚を一通り食べてみましたが、これぞというのは見つかっていません。でもまたあらためてトライしてみるつもり。1年経った今はまた感じが違うかもしれませんから。残念なのはローカルの魚で、そこそこ使えるのはGolden Pomfetぐらいしか見つからず。遠くの市場や卸売市場まで行かずに、スーパーで売っている魚で何か面白いのはないですかね。
いつも買い物に行くのはワンモントキアラのビレッジグローサー、パブリカのB.I.G.なんですが、面白そうなローカルの魚はありません。やっぱり鮮度も気になるし。
たまに行って面白いと思うのがチッタモールのビレッジグローサー。あそこの店舗はワンモントキアラより扱う品が豊富で(和食系は少ない)、いろいろあるローカルの魚にも興味があるのですが、それをトライするのは今後の課題。
しかし、鍋って良いなぁ・・・・・。
週イチでも良いくらい。(笑)
具材や出汁に変化をつけると全く違う料理みたいになるから良いですよね。バターを入れたり。(笑)