唐揚げ(フライドチキン)の種類 & KFC的フライドチキンを作ってみた

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最近、鶏ばかり食べている我が家ですが、どうしても鶏肉、揚げ方に納得が出来ないので、ま、気が済むまでやってみようと。

我が家で鶏を食べる場合、揚げ物にするのが圧倒的に多いのですが、「唐揚げ」と言ってもいろいろですよね。

我が家でやっぱり一番多いのが日本の標準的な竜田揚げに近いものです。醤油系の味にして漬け込んで、粉をまぶして揚げるだけ。結局これが一番美味しいとは思うもののやっぱり飽きるんですわ。

だからいろいろ変えてみるのですが、これだ~~!!というのはやっぱり見つからない。でも「これじゃ駄目だ」ってのもなくて、いろいろ作ってみるのも楽しいと思います。

そもそも一般的に言われる唐揚げ(フライドチキン)ってどれほど種類があるんですかね。

ま、素材の鶏は同じとして

1 味付け
  ◯ 醤油系
  ◯ 塩系
  ◯ 欧米系
  ◯ 味はほとんどつけない

2 漬け込み
  ◯ 漬け込む
  ◯ 漬け込まない

3 衣のつけかた
  ◯ 粉をまぶすだけ
  ◯ バター液を作り天ぷらのように揚げる

4 衣の味
  ◯ 粉だけ
  ◯ 塩コショウ、ハーブなどを使う

5 衣の粉の種類
  ◯ 片栗粉
  ◯ 片栗粉+小麦粉
  ◯ 小麦粉
  ◯ 米粉を混ぜる
  ◯ コーンスターチを混ぜる
  ◯ 片栗粉は使わない

6 揚げたあとの処理
  ◯ そのまま食べる
  ◯ ケチャップ、マヨネーズ、海鮮醤、スリラチャ(辛子ソース)、その他いろいろでソースをつくり、それをつけて食べる
  ◯ ケチャップやコチジャンを使ってソースを作り、それを全体に絡める

ざっと考えてもこれだけの種類があって、それぞれの組み合わせがあるわけだからとんでもない種類があるんでしょうね。で、出来上がりはそれぞれ全く変わる。ネットを見てみると、普通の主婦でも「すぐ食べる用」と「お弁当用」を作り分ける人もいて、世の中には結構オタクがいるのがわかる。(笑)

ああ、これに「鶏の下処理」を加える必要がありますね。

7 鶏の下処理
  ◯ 揚げる前に「茹でる」「圧力鍋で柔らかくする」「低温調理をする」
  ◯ 茹でない

最近、最初に茹でる派も増えてきている様子。また圧力鍋で柔らかくしてからだと肉質はKFCに近づいて関節も食べられるような柔らかさになる。私も圧力鍋で柔らかくしたことがありましたが、食感が「鶏のから揚げではない」と感じました。低温調理をしたこともありましたが、圧力鍋のそれに似ていて「火をしっかり入れて柔らかくした柔らかさ」ってのがあまり美味しいとは思わないんですよ。だから実はKFCのフライドチキンの肉質はあまり好きじゃなかったりします。ゴールドコースト時代にはKFCをほとんど食べたことがありません。日本にいたころもそうで、KFCって結構美味しいと思ったのはマレーシアに来てからだったりします。(笑)

私が良いと思っているのは

1 味付けはその時その時の気分。
2 漬け込むことが多い。
3 衣は粉をまぶすだけだったり、天ぷらの様にバター液をつけることも多い。
4 和風の時には粉には味をつけない。洋風の時にはいろいろなスパイス、ハーブを粉に混ぜる。バター液を作るときも同じ。
5 粉の種類は片栗粉だけというより、コーンスターチや米粉を混ぜることが多い。仕上がりの食感がまるで変わるから。
6 ソースを作って絡ませるのも良いと思う。(韓国式とか)

これだけでも10種類以上の唐揚げができますが、やっぱり作る頻度で言うと4種類止まりですかね。

まずほとんど作ることがないのがKFC的な唐揚げ。(揚げたての)KFCより美味しくするのは簡単ではないから。(笑)

とまぁ、いつものように前書きが長いですが、今回はKFC風のものを作ってみました。

材料はメリーランドで、腿とドラムスティックは切り離します。骨はそのまま。

1 鶏の味付けは塩コショウのみ。
2 漬け込まない
3 卵液の代わりに業界では「ドロ」と呼ばれるものを使う(小麦粉、生卵、水分)。水の替わりに牛乳をつかう。それに浸けてから粉をまぶす。
4 粉にしっかり味をつける。塩コショウ、スパイス、ハーブ類。基本的にはイタリアンハーブを多く使う。そしてパプリカ、カイエン。
5 粉は小麦粉+コーンスターチ、そして「ベイキングパウダー」。これだけでかなりカリッと揚がる。
6 揚げたあとはそのまま食べる。

いつもの竜田揚げ風の唐揚げとは食感も味も全くの別物。でもどちらが良いかと言うとどちらもよいわけで、様々なタイプの唐揚げ(フライドチキン)を作り分けることが出来たら面白いと思います。

今日はやりませんでしたが、卵液のあとに粉をまぶすという作業を「二度繰り返す」のもありだと思います。ダブルディップと西洋人はいうようですが、これで厚手の衣が出来る。

でも衣の味付けが難しいですね。基本的には粉に味をつける場合、「こんなに入れる?」というぐらいスパイスやハーブを入れないと味が乗りませんが、多すぎると食べられないんですね。レシピ通りに・・なんて言ってもKFCスタイルのレシピは千差万別でやっぱり味見をしながら決めるしか無いんじゃないですかね。

今回はパプリカを入れすぎたので色が濃くなりすぎましたし、コショウの粗挽きを入れたのは失敗でした。簡単に焦げちゃうのね。

でも美味しかったです。

美味しい時のKFCには負けますが、揚げたてであることと、揚げ具合を自分の好きなように調整できるのが良いと思います。私はやっぱり揚げすぎないでしっとりジューシーなのが好きですから。

揚げ時間は10-12分ぐらいですが、ギリギリセーフでした。中には骨の周りがちょっと赤いのがありました。でもこれは「生」なのではなくて十分火は通っているものの気分的に良くないですね。だから鳥の大きさにもよりますが12-15分ぐらいが良いんでしょう。でも骨付きじゃなければ普通に二度揚げすれば大丈夫。

美味しかった~~。

この手のフライドチキンが良いのは衣も厚めで、ずっしり重いのね。食べた満足感が大きい。

いつかこれを大量に作って冷凍しておくってのもありだと思うなぁ。で、食べたい時にはノンフライヤーで温める。

今度、揚げる時には韓国式が良いな。コーンスターチを入れてしっかり揚げると、衣がかなり硬く揚がって叩くと「コンコン」と音がするくらい。齧ればクランチーで日本の唐揚げとはかなりイメージが異なるし、それにソースを絡めると、衣の柔らかいところと硬いところが混じってこれまたいい感じなのね。ソースはコチジャンベースで、甘く、辛く、酸っぱくするのが良いと思う。

鶏のから揚げ、フライドチキンは好きだけれど、今まで食べたことがないような変わった唐揚げを体験してみたい。

味噌味ってのもあるそうで、それをやってみようと思ったり。

しかし唐揚って美味しい。なんででしょうねぇ。

 
 
 

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